VenusBlood-HYPNO-
Dual Tail | WindowsVista/7/8 | 1280x720 |
9800円(税別) | 1Play12時間 | 属性:ファンタジー、戦うヒロイン、洗脳、触手 |
難易度:7 | 2014/11/28発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
魔族の女王たちを洗脳で堕とし、大地の覇権を勝ち取れ!
遥か昔、魔界の王と女神の激しい戦いの舞台となった聖地ヘルヴェティア。その戦いの末に魔王は封印され、女神が大地を治める時代が訪れる。しかし、千年の時を経て平穏は破られた。魔界の4人の女王たちが手を組み、再び女神に反旗を翻したのである。ヘルヴェティア戦役と呼ばれたこの戦いは、主人公・レオンハルト率いる漆黒装隊の活躍で魔王側が勝利、大地は魔界の女王たちのものとなった。4人はそれぞれ支配する領土を決め、お互いに不干渉とする約束を交わす。だが、魔帝・カルヴィアが不穏な動きを見せ始めたことで、この平穏は終わりを告げようとしていた。カルヴィアに仕えるレオンハルトもまた大きな野心を抱く者の一人。様々な思惑が交錯する中、争乱の大地を手に入れるのは!?
2014 © dualtail.
ハードなHとゲーム性の高いシステムが魅力の『VenusBlood』シリーズの第8弾。前2作はタワーディフェンス型のSLGだったが、今作はオーソドックスな陣取りSLGが採用された。ゲームシステム的には以前の物に戻ったわけだが、遊びやすさは随分良くなった印象を受ける。画面がワイドになったことに始まり、3部隊同時戦闘が行える大規模レギオンバトル、部隊ごとの戦術スキル使用、雇用ユニットの称号強化など最近の作品で採用された強化点がバッチリ反映されている。今作ではSLGステージ全体がスピーディーに感じられた点も好印象のひとつ。1章が3つ程度の小ステージに区切られ、小マップをサクサク戦っていくような形式が取られていた。戦略SLGというと長時間かけて陣取りを進めていくような、もっさりしたイメージもあるのだが、本作の場合はその点が快適に遊びやすく感じられた。といっても、決して簡単すぎる、ということはないのでご安心を。ステージ規模は小さくても、序盤から厳しい合戦が繰り広げられる。油断しているとサクっとゲームオーバーになってしまうぞ。周回プレイを基本としたゲームシステムでもあるので、何度かゲームオーバーも味わいながら、自軍を引き継ぎ再攻略に臨んでいく…そんな所も本作の魅力だろう。
2014 © dualtail.
このシリーズというとヒロインの悪堕ち、孕ませて兵を産卵、といった過激なプレイが大きな特徴となってきた。今作では産卵系のプレイはないが、その代わり洗脳調教が見所となっている。気高き魔王たちを洗脳により強制的に快楽に堕としていく、そんなプレイが満載なのだ。催眠調教といえばピンとくる人も多いだろうか。洗脳により意思を奪われたヒロインたちは、ハードな凌辱プレイに抵抗することなく応じていく。鬼畜なHが苦手な人でも受け入れやいものといえそうだ。特にロウルートではほとんどヒロインを調教せず、ほぼ純愛に近い形でエンディングを迎えるられるので、多くの人が楽しめることだろう。逆にカオスルートでは洗脳調教を心ゆくまで堪能できるほか、ヒロインを破滅の生贄とし狂堕ちさせるなんてカオスらしい展開を味わうこともできる。ハードな描写を求める人の期待ももちろん裏切らないぞ。
ゲームを4周ほどし、あらかたエンディングも見ることができたが、一番大変だったのは序盤だったように思う。大部隊での戦いを売りとした作品なので、まずは部隊を増やさないことには始まらない。最初の1章からして部隊数がある程度ないと簡単にゲームオーバーにもなりやすい。このあたりはもう少し段階的に難しくしていっても良かったのでは?とは感じた。個人的には、兵を雇用するにもできれば良い兵を作りたいと思ってしまい、タクティカが少ない序盤で兵を作るのは躊躇ってしまう部分があった。敵部隊の数や、マップの配置・地形などの点で、序盤はもう少し易しくてもいいのではないかと感じたのが気になった部分。ただ、全体的には完成度が高く、存分に遊べる作品なのは間違いない。シリーズのファン、ダークファンタジーなSLGが好きな人なら文句なく楽しめる1本だろう。
(by RYO)