BUNNYBLACK3

ダークスに与えられた次なる課題。それは街作り!?

©ソフトハウスキャラ

複数の迷宮で構成されたフォーゼロッテ宮を主・魔王ダークス。元は冒険者としてこの迷宮に迷い込んだ彼だが、魔王の下僕としてめざましい功績を上げ、自身が魔王となり、敵対する天界軍の侵攻を退けてきたという怒涛の活躍を見せてきた男である。そんな彼の元を魔界から観察者マクドゥが訪れる。彼女の目的はダークスの資質評価。これまで数々の功績を上げたダークスだが、マクドゥにより魔王としては能力不十分という評価を下されてしまう。そして実力を証明するため、街作りに取り組むことを命じられる。元魔王である妻、これまでの戦いで強い絆を結んだ部下たちに支えられ、ダークスの街作りへの挑戦が始まった。

ブランドの人気シリーズとして定着してきた『BUNNYBLACK』シリーズの3作目。3Dダンジョン探索型のRPGだった前2作の基本を受け継ぎつつ、今回はそこに加えて街作りというSLG要素も加わりました。冒険で資源を集め、それを元に街が発展、そして街が大きくなることで新しい仲間たちが増え、パーティーが強化され……とRPG要素とSLG要素が互いに関係し合いながらゲームを進めていくこととなります。ソフトハウスキャラさんは経営SLG系のゲームを元々得意とされてますので、それを上手く活かした追加仕様だと思います。複雑そうかなと、遊ぶ前は身構えていたのですが、実際プレイしてみるとそこまで難しいものでもなかったので安心しました。街作りの方は自由に、気軽に手掛けていけるレベルです。元々がRPGのシリーズですので、今回もそちらの要素の方が重視されているバランスに仕上がっていました。

©ソフトハウスキャラ

このシリーズの大きな長所はストーリーの痛快さ。主人公ダークスが敵ヒロインたちを勝利後Hで篭絡し、自分のモノとしていく展開が今作でも楽しめます。手強いヒロインたちを犯しまくって屈服させるのは、アダルトRPGではよくある王道ともいえますが、それだけ純粋に楽しいんですよね。3作目となる本作では、過去2作で虜にしたヒロインたちも登場し、忠実な部下として主人公を助けてくれるのも嬉しいところ。RPGですので、強い仲間が増える、パーティーがより強化されることにもなり、システム的に助かるといった部分もあります。仲間の数はかなり多いので、その中からどういったパーティー編成をするのか、街の運営を誰に任せるかといったことも考えていくことになります。プレイヤーには嬉しい悩みとなることでしょう。

ただ、いくつか残念だった点も見受けられました。まずはパーティー編成のコスト枠を決める『格』が上がりにくいこと。迷宮探索の結果やダークスのレベルアップで上がっていくのですが、これが簡単ではありません。仲間が次々に増えていくのに対し、格が足りずに思うようにパーティー編成ができないことがきつかったです。特に格の高いヒロイン級の仲間をパーティーに入れにくくなってしまう点は残念でした。ストーリーの進行や街の発展でもっと格が上昇しても良かったと思います。引き継ぎプレイで初期格が増えるといった要素も欲しかったですね。もうひとつ、ヒロインイベントが細かすぎるように感じました。内政コマンドの様子見でイベントは主に進行しますが、これをもっと濃縮してほしかったですね。ちょっとした会話、Ｈイベントの使いまわしだけで行動を1回消費するものがあったのが気になったからです。短いイベントを含めて何ターンも費やさないとイベントが進まない、肝心のＨが見れないというのは少し苦に感じました。イベント総数は少なくてもいいので、中身があるもので1回1回を構成してほしいと思いました。

（by RYO）