グリムガーデンの少女-witch in gleamgarden-

異能に目覚め差別される少女たちを救う学園純愛AVG

©COSMIC CUTE

特殊能力・グリムに目覚めた少女たちを、一般人は"魔女"と呼び恐れていた。覚醒したばかりの魔女はグリムの制御方法を知らないため、グリムを暴走させる事件が多発していた。そんな魔女たちにグリムの制御を学ばせる施設がグリムガーデン学園。主人公・飛鷹冬児は、暴走する魔女を捕らえる防疫公社・回収班で働いていたが、とある目的で魔女に訓練を施す・保護観察官として赴任することになるのだった。グリム発動者の大半は、過去に負ったトラウマが原因で力を暴走させてしまうらしい。グリムを制御させるためには、魔女たちと一緒に過去と向き合い、トラウマを克服しなければならないのだ。はたして、冬児は、3人の教え子、桜子、千歳、由真を過去の呪縛から開放できるだろうか？

このゲームは、超能力に目覚めた少女たちを描いているけど、能力者同士が壮絶な戦いを繰り広げるサイキック系の作風とはチョイ違うね。戦う相手は悪の組織や凶悪な能力者ではなく、一般社会の偏見だったり、己自身の心の弱さだったりするのねん。グリムを制御するため、辛い過去と向かい、心の闇を晴らしていく感じの物語ッス。もちろん、能力を使ってバチバチやりあうシーンもある。でも、基本的には魔女になったことで一般社会から迫害された少女たちが、更生施設で再起を図る物語がメイン。凛々しく戦う少女の姿を堪能したい派の人は、趣味に合わないかもしれないね。

本編は、コミカル要素たっぷりの純愛学園AVGで、SDイラストを多用したギャグ演出がキラリと光るね！　爆笑を誘うギャグではないけど、思わずニヤニヤしちゃう感じ。主人公が適度なセクハラを働く三枚目を演じてるおかげかな？　コミカルな演出だけでなく、グリムを使った緊張感漂うシリアスなシーンも多々あり、非常にメリハリのある物語を楽しめました。恋愛もドラマチックな展開で、感動指数はお高め。ただ単純に本能的に「好き・愛してる」という浮ついた恋愛ではなく、お互いが手に手を取り合って絶望の淵から這い上がってきたという、深い信頼と絆で結ばれてるのねん。人生を諦めかけていた少女たちが、主人公と巡り合い救われる物語に涙腺崩壊しかけやした。

物語の展開はバッチリだったけど、個人的に残念だったのはＨシーンの配分。メインヒロインのＨはひとり4シーンあるので、この手の作品としては合格レベルにあるんだけど…。拙者お気に入りの瑞穂や若葉のＨが1シーンしかないのよ。エンディングは当然なし。若葉はチョイ役なんで仕方ないけど、ガッツリ本編に食い込んでる瑞穂は、個別エンドを用意しても良かったのでは？　あと、ハーレム展開があっても盛り上がった気もする。終盤まで主人公を取り合う展開も見たかったッス。というワケで、瑞穂ファンの拙者は納得できない部分も多少あるけど、全体としては完成度の高い良作だと思うよ！

攻略

   使い方

終盤、好感度が一番高い人物のルートが確定する。同時攻略する意味はあまりないので、お目当てのキャラを追いかけるのが無難だ。

（by イ・ヤン提督）