螺旋遡行のディストピア-The infinite set of alternative version-
LiLiM | WindowsVista/7/8 | 1024x600 |
8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:戦うヒロイン、伝奇、寝取られ |
難易度:6 | 2014/12/19発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
世界の破滅が近付く中、愛する彼女たちを守り切れるか?
隣家に住む幼なじみのあずさと結里奈、親友の颯真とごく普通の学園生活を送っていた主人公。ある日、彼のクラスへ転校生として伊月美羽がやって来たことから彼らの運命の歯車が動き出す。美羽が探す謎の書物の存在、異形の力を得る学園の関係者たち。そして真夏に降る雪…。世界に破滅をもたらすというその現象を防ぐには、美羽、あずさ、結里奈を守らなければならないという。全てが狂いだす状況の中、果たして主人公は愛すべき3人を守ることができるのだろうか?
©2014 LiLiM
LiLiM ブランドの15周年を記念して制作されたメモリアルタイトル。原画に金目鯛ぴんく氏を迎え、ブランドお得意のNTRモノを持ってくるあたりは、これぞLiLiM の真骨頂という印象を受ける。ただ、最近のLiLiM作品では変身ヒロインを題材にしたNTR作品も多かったのだが、今作はファンタジー要素はあるものの、伝奇をベースにおいた純和風 な内容。この組み合わせが非常にうまくいったと思う。世界が破滅するかもしれないというシリアスな状況の中、ヒロインたちが危機に陥り、凌辱されていくというシチュエーションはかなりグッとくるものを感じた。変身ヒロインモノではどことなくライトな感じがでてしまい、それは万人向けとも言えるが鬼畜度は下がってしまう。今作では終始緊迫した状況の中で和姦Hや寝取られHが展開されていくので、読み応えという点でも抜群だと感じられた。シナリオに関しても重厚で純粋に読み物としてだけ見ても評価は高いと思う。真夏の雪、3人の果実とは何なのか? 彼女たちを狙う底の者とは? 主人公は一体何者なのか? など様々な謎がゲームストーリーの魅力となり、思わず熱中して読み進めてしまう人も多いことだろう。
©2014 LiLiM
Hシーンは当然凌辱系のものが中心であり、ハードなH好きの人にはもってこいの作品なのは言うまでもない。主人公の目的は3人のヒロインを凌辱者の手から守ることだが、そこでは“選択”が必ず発生する仕組みになっている。狙われるのは常に2人であり、どちらを守るかプレイヤーは選択しなければならないのだ。選ばなかった方のヒロインは当然襲われてしまうわけで、どう進めても凌辱シーンが楽しめるというワケ。メインヒロインをずっと守っていても、強制的に襲われるシーンもあり、こういった展開は鬼畜好きな人にはストライクなこと間違いないだろう。凌辱者たちは底の者として人外の力を得たバケモノなのもポイント。触手を持った姿に変身し、それを使ったHシーンも当然用意されている。このあたりのファンタジー要素も好きな人にはより美味しい要素となるはずだ。
ヒロインは3人だが、美羽がメインとして比重が高く、他の2人はちょっと脇役的な扱いに感じた。見た目からして美羽に自分も期待していたので、これに文句をいう人は少ないだろうが、気になった点があるとすればそのあたり。あずさと結里奈については個別ルート、個別エンドもあっさりしたものだったので、もう少しそれぞれにピックアップしたストーリー展開があってもよかったかもしれない。完全制覇するためには2周する必要があるのだが、2周目となっても大筋はほぼ変化が無い点も残念ではあった。2周目限定のより鬼畜な展開や、真ルートのような仕掛けがあればもっと楽しめたかもしれない。
(by RYO)