戦極姫5~戦渦断つ覇王の系譜~
unicorn-a/げーせん18 | WindowsXP/Vista/7/8 | 1280x720 |
10290円(税込) | 1Play15時間 | 属性:SLG、戦国時代、美少女武将 |
難易度:7 | 2013/12/6発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
オリジナル(if)ストーリーも光るシリーズ5作目
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数々の名のある武将たちが乱立した戦国時代。その時代を舞台とし、美少女化された有名武将たちと天下統一を目指して戦っていく『戦極姫』シリーズの第五弾。『戦極姫4』で強化された基本システムまわりを受け継ぎ、全国マップのシームレス化、兵種の差別化など、更なる改善が盛り込まれている。クリアポイントによる周回プレイの充実も継承されており、何度でも遊べる陣取りSLGとして成熟された作品に仕上がっている。また、今回はシナリオ面に大きく力を入れられた点もポイント。「織田家が桶狭間の戦いで負けてしまったら…?」といったゲームならではのif展開がシナリオモードで味わえる。実際の歴史ではあり得なかった光景が戦極姫の中で体験できるのだ。
人気のSLGとしてコンシューマー移植もされている戦極姫シリーズの5作目となる本作のシナリオモードの中心は、原点回帰ともいえる織田家。『戦極姫4』では家康と秀吉の関ヶ原へ続く史実に近い物語が描かれましたが、今回は『桶狭間の奇襲に失敗してしまう』というまさかの展開からスタートします。信長の妹・信行が人質に取られ、今川家の元で働く織田軍。その中で力をつけながら反撃の機会を伺い、最終的には足利将軍家と天下統一を巡って……と、非常にユニークなオリジナル展開が楽しめます。織田ルートでは『戦極姫4』の徳川ルート同様に、戦う勢力が指定されていくので、国取りSLGに慣れてない人でも遊びやすいことでしょう。これまであまりスポットの当たっていなかった信行がヒロインとして大活躍してる点も面白いですね。シリーズファンにも必見のシナリオルートといえます。更にシナリオに力が入っているのは他のルートも同様です。特にびっくりしたのは武田・上杉ルート。なんとルート全体がADVパートとシナリオ戦闘のみ。ルートクリア後にそのまま続ける選択をしなければ、SLG要素無しで終わってしまうルートとなっていました。これには驚きましたね。この手のシリーズにしては画期的な試みだったように思います。
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シナリオ面だけでなく、システム面にも更なる改良点が取り入れられていました。まずは全体マップのシームレス化。『三極姫3』でも導入されていましたが、県を越えた城同士の繋がりが把握しやすくなりました。更に騎馬、槍、弓の3兵種に差別化が図られたことも大きいですね。騎馬兵の移動攻撃や弓兵の拡散攻撃はとても使いやすく感じました。三極姫シリーズのようなダメージによる脱衣カットインが導入されたのもエロゲーとして美味しいところです。ゲームレベルに新たな難易度・難しいが導入された点も面白かったですね。やってみましたが、序盤から敵勢力が猛烈に仕掛けてくるので、ギリギリのバトルを強いられます。ちょっと守りが薄い城を作ってしまうとすぐ攻めらる感じです。じっくりと考えながら勢力を広げていく必要があるため、SLGが得意な人にはぜひオススメしたい難易度ですね。
『戦極姫4』同様に周回プレイ時にはクリアポイントを使って好きな武将・装備を引き継ぎが可能。今回は更に武将経験値まで引き継ぐことが可能です。最大でLV10までですが、最初から育ちきった最強武将を使うことも可能なわけで、非常に大きなメリットですね。当主たちを集めた最強ドリームチームでスタートできるのは周回プレイならでは。まさに遊べば遊ぶほど楽しくなる、そんなゲーム仕様ではないでしょうか。長時間、そして長期間遊べる大作ゲームの一本として、多くの人に遊んでみてほしい作品です。
(by RYO)