パステルチャイム3バインドシーカー
ALICESOFT | WindowsXP/Vista/7/8 | 1280x720 |
パッケージ版:8925円(税込) ダウンロード版:6800円(税込) | 1Play15時間 | 属性:SRPG、ファンタジー、冒険 |
難易度:6 | 2013/2/15発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
封神たちを巡る戦いの行方に待つのは!?
大海を覆う濃霧によって隔てられていた二つの大陸。数年前に霧が晴れ、現れた新大陸の存在は人々を熱狂させ、探索に乗り出す冒険者たちが後を絶たなかった。今ある冒険者養成学園もその流れを受けて設立されたものである。主人公カイトスもかつて養成学園で学び、今ではブラックエースと呼ばれるまでのベテラン冒険者として活躍中。そんな彼が3カ月前に謎の失踪事件に遭遇する。舞台となった町の悲惨な状況は彼の心に深く刻まれるものだった。事件の真相を解明するべく調査を続けていたカイトスは、古い遺跡で封神の群れと謎の魔女を見つけたが、アクシンデントが発生。なんと学生時代の姿に若返ってしまったのだ。元の姿に戻るため、更には事件の謎を解明するために、彼は名前を変えアガレスタ学園冒険科に転入する。学園での実習活動を行う裏で調査を続けていこうと考えたのだ。果たして彼は元の姿を取り戻せるのだろうか?
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アリスソフトの人気RPGタイトル『ぱすてるチャイム』シリーズの3作目となる本作品。ただ、前作から8年後が舞台になっていること、ゲームシステムが一新されたことで、シリーズとしての繋がりは薄い印象を受けました。今回初めてパスチャを遊ぶ人には安心できる要素だと思いました。ただ、ダンジョン探索型RPGからタクティカルSLGへとシステムが変更されたことは、前作を遊んでいた自分にとっては少しびっくりしましたね。毎週授業を受け、成長し、探索を進めていくという内容とはまったく変わってしまっていますから。これはこれでサクサク進むので、悪くはないと思いますが。
タクティカルSLGのゲームシステムとしては難しすぎず、簡単すぎずといった感じを受けました。レベル不足だと苦戦しますが、フリークエストが自由に受けられるので、レベル上げを思う存分行うことが可能です。しっかり育成しながらストーリーを進めていけばちゃんとクリアできることでしょう。逆にストーリークエストだけでは必要レベルに追いつけないので、そればかりではダメですね。キャラクターだけでなく、キャラクターに装備できるバインド(封神)もレベルアップできますので、両方を育てていく必要があります。バインドについては周回プレイを行ってもレベルがリセットされないので、早いうちに強力なバインドのレベルを上げてしまうと後が楽になります。周回プレイの回数を重ねることでもBPの強化上限が撤廃されたり、最低獲得経験値が増加したりと、恩恵が数多く用意されていました。キャラクター好感度なども一度上げた最大レベルが引き継がれていき、次の周回では最大レベルまであっという間に戻すことも可能になっています。好感度が上げやすいのは周回プレイをしながら便利に感じました。シーンスキップができるのも良かったですね。
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個人的に面白かったと思ったのが勲章リストなるもの。エンディング達成状況やバインド制覇、ルート制覇などのゲーム実績により用意された勲章項目が解除されていきます。要はコンシューマー機のトロフィー・実績機能ですね(笑)。大帝国でも似たような機能があった覚えがあるのですが、今回の方がよりコンシューマー機のそれに近いものでした。オール制覇の勲章が白金勲章(プラチナ)だったりしますから。CG・回想制覇とはまた違ったやり込み要素として、こういった項目の達成に燃える人もいるかと思います。ネットワークに繋ぐことで全国の人たちの達成状況が確認できるのも面白いですね。また、その項目の中に「チート疑惑」なんてものがあったことにもウケました。発売2日程度で制覇してた人が3人程いましたが、あれはたぶんチートだったのでしょうねぇ。
周回プレイをしながら少しマンネリ感を感じてしまったのが残念な点でしょうか。同じSLG戦闘ステージを何度も行うのはRPGより面倒な傾向が強いかもしれません。どのヒロインルートに入ってもラスボスまでのステージ構成が同じ(ノーマルかハードの違いだけ)なのも気になりました。前作などは終盤の展開がヒロインルートごとにまったく違っていた記憶があるのですが、今回は基本的に同じなので……。ルートの違いもエンドムービー後の最後のエンディングイベントだけですし、これならラスボス撃破後にヒロイン選べるとか、そういったシステムでも良かったのではないかと思います。あと、バインドの強さが微妙にバランスを取られ過ぎてる印象も受けました。性能が高いものは何かしらマイナス要素を持っているものが多く、圧倒的に最強みたいなものがなかった点です。SランクやAランクのものはもっと強くてもいいじゃないかと個人的には思ってしまいます。周回プレイ時に爽快感をいまいち感じられなかったのも、そこらへんによるものだったのかもしれません。
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(by RYO)