ランス・クエスト マグナム
ALICESOFT | WindowsXP/Vista/7 | 1024x768 |
パッケージ版:2520円(税込) ダウンロード版:1995円(税込) | 1Play20時間 | 属性:クエスト達成型RPG |
難易度:9 | 2012/2/24発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
ストーリー、システムと改良が加えられた『ランス・クエスト』完全版
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※本作をプレイするには「ランス・クエスト」本体の製品が必要です。「ランス・クエスト マグナム」単体では遊べません。
氷漬けになったシィルを助けるため、冒険者として活動を続けるランス一行。カラーの女王・パステルから呪いを受けるもの、それにもめげずに強い女性を求める毎日を過ごしていた。マイペースな彼だったが、謎の宗教集団やAL教の法王就任騒動に巻き込まれていき……!? 原作『ランス・クエスト』では語られなかった部分を大幅に補充した充実のアペンドディスクが半年を経てお目見えする!!
『ランス・クエスト』に新たな要素、追加クエストを加えた完全版ともいえる追加データです。まずゲームシステムの改善が驚かされました。待機コマンドの追加や禁欲モルルンの仕様変更などよりゲームが遊びやすくなったと思います。特に後者の変更では、毎回LV1から育成やり直しだったものが5レベル下がるだけになり、気軽にモルルンを実行しやすくなったといえるでしょう。更にHイベントのあるヒロインしかモルルンできなかったものが、全員(男キャラ含め)にモルルンが可能となったことことで、育成の幅が広がったことは間違いありません。上限LV50の壁を越え、お気に入りのキャラをとことん強化できる点は嬉しいですね。
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ストーリーではクルックーを中心としたAL教の法王争いと謎の少女・アム率いる絶望集団との戦いが描かれていきます。原作のクリア直前あたりから続くストーリーとなり、ボリューム的にも2000円台の追加データとしてはかなりお得な量に感じました。原作では魔剣カオスを使わなかったランス君ですが、追加クエストではカオスを取り戻し、魔人との戦いも用意されています。より本来のシリーズらしい『ランス』になったといって間違いないでしょう。また、追加イベントの数は40以上に及び、Hシーンも大幅に増加されています。魔想志津香やマリア、リズナといった仲間にはなったものの、Hがなかったキャラにもスポットが当てられたことは嬉しい限り。新たにレアアイテムの収集といった要素も加わり、やり込む要素も増えました。
個人的に最も大きな印象として残ったのがエンディングの変化ですね。実は原作のエンディングは少し影のあるもので、それをマイナス要素として挙げた声も聞かれたように思います。今回最終的な結末は変わらないものの、見方が180度変わったというか、本来のお気楽ランス君らしい結末に変わりました。後味のいいラストになったことで、次回作・ランス9への期待もより高まるところです。この調整はユーザーの声を受けてのものかどうかはわかりませんが、個人的にはアペンドデータでこういった調整を行うというのは良いと思います。ネットを通じてユーザーの声が届きやすい時代だけに、それを受けて変更・調整を行うというのはアリではないかと。今後も完全版を目指し、過去作品をリメイクする機会はあっていいと思います。
ゲームのワンポイントアドバイス
追加クエストはほとんどが原作ストーリーのクリア後に発生されるものが多い。一からゲームをやり直す必要はないので、原作をプレイしていた人も安心してほしい。また、新たに用意されたクエストでは、原作では影に隠れがちだったキャラにスポットを当てたものが多いのが特徴。アイスフレーム3人娘やアレキサンダーとバーナード、クマといった脇役にも活躍の機会がある。
Hイベントに関してもLV35未満のキャラを35(モルルン可能レベル)まで上げる必要があったりと、全体的に幅広く自軍を育成する必要が出た。主力キャラだけなく、サブメンバーまでじっくりとLVアップさせることが不可欠。
(by RYO)