その花びらにくちづけを リリ・プラチナム

らぶらぶな百合の世界を楽しもう

聖ミカエル女子学園で広く慕われている和風美少女の霧島雫と留学生のエリスは、学園公認のらぶらぶで百合な恋人同士。性格が異なりながらもお互いに引かれあっているのだった。しかし、雫にとって大切な書の時間をエリスに邪魔されたことから、雫は意地になってエリスを拒んでしまう。そんなことはお見通しのエリスに、いつものように振り回される雫。2人の学園生活にどのような出来事が待ち受けているのだろうか？

『その花びらにくちづけを』シリーズとしては10作目となる百合がテーマの低価格同人ゲーム。本作は『その花びらにくちづけを 天使の花びら染め』の続編となる作品だ。雫の知らないところで、エリスは雫の父親とメールをやりとりする仲になっていて屋敷まで上がり込んでくる。ツンデレな雫が前作以上に振り回される展開になるのが見どころといえるんじゃないかな。もちろん、今回も男は一切いない百合ワールドであり、器具を使うこともない。

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Ｈシーンは自由奔放な小悪魔エリスの手のひらで雫が踊らされるという構図だ。和服の着付けの勉強をしたいというのを許したら手伝う振りして責められたり、自宅では裸族だというエリスに困らされたりしながらＨになだれ込んでいくことになる。エリスに弄ばれるかわいい雫の姿と反応を堪能できることだろう。

物語のほうはサブタイトルにもなっている「リリ・プラチナム」がキーワードだ。完璧でありたい雫が、序盤ではクラスやまわりで囁かれているその言葉が気になって調べ始めるが、言葉の意味がわかって嫉妬してしまう。さらに人気あるエリスがあちこちの運動部から勧誘をされて、雫が心細くなってラブコメの王道を行くようなさまざまな展開が待ち受けているわけだ。本作の見どころはエリスとの1日まるごと初デート♥と雫の嫉妬となっている。

ちなみに基本CGは20枚で回想シーンは9種類だった。コストパフォーマンスはこの価格帯の平均以上で若干お得といえる。前作で雫のファンになった人は本作も遊ぶべしって感じかな。和服と制服だけななく、ゴスロリ姿を見せてくれるから普段の雫とのギャップに萌え萌えなのじゃ。ところ構わず迫ってくるエリスの活躍も堪能できるのも魅力。ゆるい百合えっちと明るく軽いノリのらぶらぶイチャイチャコメディが好きな人にお薦めの作品だ。前作を遊んでいなくても内容的には問題はないけれど、やっぱり遊んでいたほうが2人の関係を深く知ってからのプレイとなって、未プレイより楽しめるんじゃないかな。

攻略

   使い方

選択肢は多くなく、1度のプレイでコンプリートができるので難易度は低い。物語を楽しんでもらうために難易度を抑えているのはこれまでのシリーズ共通だね。

（by 伊織舞也）