美少女万華鏡～呪われし伝説の少女～

不思議な万華鏡で見る不可思議な夢

©ωstar

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怪奇小説作家の主人公は、取材のために曰く付きの旅館に宿泊することになった。彼はそこで蓮華と名乗る不思議な少女に出会う。蓮華から渡された万華鏡を覗いた主人公は、吸血鬼の霧枝と教師の滋比古の、妖しい恋の物語を見ることになるのだった。

久方ぶりのオメガスターの新作。オメガスター作品としては、2009年に発売された『彼女×彼女×彼女 ドキドキフルスロットル！』以来ということになるのかな？　物語は作家の主人公が曰く付きの旅館で蓮華という少女に出会うところから始まるのだけど、蓮華や作家の主人公が登場するのは物語の最初と最後だけで、この2人は狂言回しやストーリーテラーと考えるのが妥当なところだろう。実質的な主人公は滋比古であり、ヒロインは霧枝ということになる。

では滋比古を主人公とした物語はどうなのかというと、プレイ前は伝奇ホラーで耽美なストーリーの物語なのかと思っていたんだけど、実際の物語はかなり雰囲気が違う。耽美な雰囲気もあるにはあるんだけど、それ以上に純愛モノの印象が強い。そして、ヒロインの霧枝が想像以上にヘッポコでツンデレだったりするんだよね。なんというか、一生懸命に強がってみせる霧枝やデレた霧枝が可愛すぎるんですよ。口では気にしていない風を装いながら、主人公が霧枝以外の女子学生と仲良くしていると焼き餅を焼いたり、下僕だ奴隷だといいながら甘えてきたりね。テンプレ通りのツンデレだといってしまえばそれまでなんだけど、雰囲気がとても良いんだよね。それから、主人公とヒロインが親しくなっていく過程がきちんと描かれているのも良い感じだ。低価格ソフトではそうした過程の部分というのは無視されてしまうことも少なくないわけだけど、短いストーリーの中で霧枝が滋比古に惹かれていく様子を描いたのは上手かったなぁと。

Ｈシーンについても満足度は高かった。イベント数15、CG枚数が差分抜きで23枚と、価格を考えれば決してイベント数やCG枚数が多い訳じゃないんだけど、イベントの尺が長めにとられていて、ボリューム不足を感じさせないようになっているんだよね。内容的にはライトSMっぽいものがメイン。シチュエーションは霧枝責めのものと滋比古責めのものが半々くらいかな。霧枝が吸血鬼であることを活かしたイベントが少ないのが残念だけど、霧枝が受けに回ったときのエロ可愛さはそれを補ってあまりあるので、現状でも大きな不満はないかな。それから、コスプレイベントが多いのも特徴の1つかも。通常の制服やドレス姿のものに加え、スク水、修道服、ヒモ水着、ネコミミなどがあり、Ｈイベントが単調にならないように工夫されている。個人的にはネコミミ霧枝かなりツボにはまったので、これでオススメ度☆1つプラスしたくなるくらいだったね。

公式サイトによれば、本作はシリーズモノの第1弾となるらしい。次回作がどんな物語になるのか詳細は不明だけど、これなら次もプレイしたいと思わせてくれるだけの内容だった。これでCG枚数がもうちょっと多ければ完璧だったんだけど、それはさすがに贅沢というものなのかな。八宝備仁氏原画のCGは美しいの一言だし、ヒロインのツンデレっぷりも良かったしということで、オススメ度は☆4つだ。

攻略

   使い方

選択肢によってイベント内容が分岐するので、最低でも2回プレイする必要アリ。そして、2回目以降のプレイではエンディング後に追加エピソードが挿入されるようになる。

（by Suno）