晴れときどきお天気雨
ぱれっと | WindowsXP/Vista/7 | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play9時間 | 属性:三角関係、純愛 |
難易度:3 | 2011/11/25発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
新米の神様とのドタバタな生活
生徒会副会長として辣腕をふるう主人公の暮らす町に、神様がやってくることになった。ところが、やって来たのは半人前というのもおこがましいような、落ちこぼれ神様だった。主人公のクラスメイトになった神様・稲乃神香奈恵は生徒会に入り、しだいに学園に受け入れられていく。それと同時に、主人公を取り巻く人間関係も徐々に変わっていくが……。
©ぱれっと
世界観的には2006年にぱれっとから発売された『もしも明日が晴れならば』の10年後くらいの設定なのかな? といっても、ストーリーの繋がりがある訳じゃないし、主人公もヒロインも完全新規のキャラクターなので、『もしも明日が晴れならば』をプレイしていなくてもまったく問題ナシ。まあ、『もしも明日が晴れならば』をプレイしていれば、ちょっとニヤリとできるシーンもあるんだけどね。
物語は共通ルートは学園ラブコメディといって良いと思う。神様がメインヒロインといっても、たいしたことができる訳じゃないしね。そして、ポンコツだけど健気で一途な香奈恵やツンデレ幼なじみの佐倉水希など、キャラクター設定はテンプレといっても良い感じだ。特に変わったところがある訳じゃないんだけど、安心してプレイできる王道設定というところだろう。敢えて変わったところをあげるなら、「神様」というのが給料をもらってあやかし退治などをしている職業であるということくらいかな。しかも神様は安月給で、香奈恵が地味に貧乏生活をしているところなんかは、面白いといえば面白い。全体としては奇をてらわずに、しっかりと作り込んだ物語という印象だ。個別ルートに入ると、主人公の2人のヒロインの三角関係が繰り広げられることになる。三角関係といってもヒロイン同士は仲が良いので、それほどドロドロした感じはない。選ばれなかったヒロインも素直に主人公たちを応援しているしね。
©ぱれっと
ただ、王道ではあっても好みは分かれてしまうかなという気もする。まず第1に主人公が優柔不断であること。2人のヒロインが両方とも主人公を好きなのはハッキリしているのに「デモデモダッテ……」を繰り返すだけで、態度をハッキリさせようとしない主人公に対して、抵抗感を持ってしまう人もいるかもしれない。それから個別ルートでは意外と重いストーリーになってしまうことがあるので、キャラゲー、萌えゲーを期待していると、その期待を裏切られてしまう可能性もある。いずれにしてもNYAON氏シナリオの作品では定番ともいるポイントなので、NYAON氏のファンなら問題はないはず。NYAON氏作品を始めてプレイするという人は、この点を頭に置いておいた方が良いだろうね。
Hシーンについては、まあこんなものだろうという感じだ。イベント数は香奈恵が4、それ以外のキャラが3となっていて、トータルでは13。イベント数はやや少ないものの、尺はそれなりにあるのでHシーンのボリュームは純愛ゲーとしては多くもなく少なくもなく、とったところだろうと思う。内容的にも愛撫、フェラ、本番という感じで、特に変わったところはない。まあ、ヌキゲーとしてこの作品をプレイする人はいないだろうから、特に不満は感じないね。それに、くすくす氏原画のCGは非常にクオリティが高いので、満足度はそれなりに感じられるんじゃないかな。なお、CG枚数は差分抜きで105枚となっているので、コストパフォーマンスも問題ナシだ。
全体としてはやや癖はあるけど、しっかりとまとまった純愛ゲームというところか。既に書いた通り、優柔不断な主人公や、そんな性格が原因になる重いストーリーが嫌いならこの作品に手を出すのは止めておいた方が良い。逆にそういった要素がOKならば、オススメできる作品だ。オススメ度はくすくす氏原画のCGの美しさを加点して☆4つとしたい。
攻略
すべての選択肢でシナリオが分岐しているので、選択肢が出てきたらセーブしておこう。選択肢総当たりで4人のヒロインのエンディングすべてを見ることができる。そして香奈恵エンドを見るとタイトル画面に「お天気雨の章」という項目が追加されているはず。この「お天気雨の章」をクリアすればコンプリートだ。
残念だな、と呟く |
【絢音エンド】 |
分かった、と頷く |
☆セーブ1 |
水希に会いに行く |
【水希エンド】 |
☆セーブ1から |
香奈恵のところに行く |
☆セーブ2 |
なずなが好きだ |
【なずなエンド】 |
☆セーブ2から |
なずなは俺の妹だ |
【香奈恵エンド】 |
(by Suno)