小夜子
Black Cyc | Windows2000/XP/Vista/7 | 800x600 |
7140円(税込) | 1Play6時間 | 属性:調教 |
難易度:3 | 2011/1/28発売 | オススメ:☆☆☆ |
『闇の声』シリーズのスピンオフ作品
絶海の孤島に住み、迷い込んできた人間を堕落させてきた正体不明の美女、小夜子。そんな小夜子の元に1通の手紙が届いた。手紙の送り主は少子化担当大臣の馬渕陽子。陽子は人の性欲を自在に操る小夜子の能力に目をつけ、少子化問題の切り札にしようと考えたのだった。陽子の依頼を受けた小夜子は、ある社員寮に寮母として潜入し、住人たちを調教していくが……。
©Black Cyc
2001年に第1作がリリースされた『闇の声』シリーズのスピンオフ作品。第1作に登場したキャラが再登場したり、2作目の舞台となった私立瑛光学園のことが話題に出てきたりと、シリーズのファンにとってはおもわずニヤリとさせられてしまうところもある。その反面、シリーズをプレイしてきていないと意味不明になってしまう部分も多いので、その点は注意が必要かな。
また、スピンオフということもあってか、これまでの作品とは、ずいぶん毛色の違うものとなっている点にも気を付ける必要がありそう。まず最初に目に付くのが、システムが非常にシンプルになっているということ。堕落させた人間を手駒として使い、さらに別のキャラを堕落させていくという堕落の連鎖がこのシリーズの特徴であり、魅力でもあった。ところが、今作では単にイベントを見たいキャラを選んでいくだけで、イベントの連鎖はなくなってしまった。サクサクとイベントが見られるようになったのは嬉しいところだけど、このシリーズが好きだった人にはちょっと物足りないんじゃないかな。
それから、キャラクターの性格にもちょっと違和感を感じてしまった。本作の主人公である小夜子は妖艶で、泰然とした謎の美女という設定だったはず。ところが、本作での小夜子はターゲットが予想外の行動を取るとオロオロしてしまったり、ムキーッとなったりして、ずいぶんと人間臭い。オタクの浜野大作にフィギュア作りを手伝わされるところなんかは、マヌケっぽくて笑ってしまった。それだけ感情移入しやすくなったと言えばその通りなんだけど、小夜子様は艶然と笑いながら人間を手玉に取る存在であって欲しかったなぁ、と。小夜子はあくまで人外の存在であり、感情移入できなくとも問題ないと思うんだけどね。
©Black Cyc
Hシーンに関しては、CGが差分抜きで50枚、イベントが23となっていて、価格を考えるとやや物足りない。ただ、イベントの尺は十分に取られているし、プロローグからエンディングまでHシーンの連続なので、プレイ中は物足りなさは感じなかったかな。上田メタヲ氏の描く原画も妖艶なエロさがあって良かったしね。もっとも、本作での小夜子は少子高齢化の解決という目的があって行動しているためか、Hの内容についてはややおとなしめで、これまでの作品にあったBlack Cyc独特のエログロが薄くなってしまったように感じる。物語の設定上、これは当然ではあるんだけど、もっとグロテスクなところがあっても良かったんじゃないかな。まあ、実用性という部分では問題ないレベルに仕上がっているので、ヌキゲーとしてみても十分合格点なんだけどね。
シリーズのファンから見れば物足りない点もあるかとは思うけど、ファンディスクとして考えればまずまずの出来かと。小夜子の意外な一面が見られるのも面白いということで、オススメ度は☆3つ。ただし、これまでのシリーズを知らないという人は、内容が理解できない可能性が高いので、手を出さない方が賢明かな。次はスピンオフではなく、本編シリーズを期待したいね。
攻略
基本的に物語は1本道で、どんな順番でプレイしてもエンディングは同じ。ただし、時折出てくる小夜子の部屋への移動を見落としてしまうと、Kのイベントが見られなくなってしまう。小夜子の部屋の移動は原田翼、浜野大作の攻略中に出てくるので、見落とさないようにしよう。
藤原あやか |
藤原あやか |
山本杏奈 |
山本杏奈 |
平結愛 |
平結愛 |
原田翼 |
右下の部屋(小夜子) |
原田翼 |
青田かける |
青田かける |
浜野大作 |
浜野大作 |
浜野大作 |
右下の部屋(小夜子) |
浜野大作 |
荒井夫婦 |
荒井夫婦 |
望月夫妻 |
望月夫妻 |
土屋夫妻 |
土屋夫妻 |
【エンド】 |
(by Suno)