まません

義母、義姉と一つ屋根の下で生活

山ごもりの修行の毎日を送ってきた主人公は、父の再婚により、義母と義姉と一緒に生活することになってしまう。しかも、肝心の父は再婚そうそう修行の旅に出てしまい、主人公は義母の河野千鶴子、義姉の河野凜花、河野早苗の4人で生活することに。その上、主人公が通うことになった学園は、千鶴子が理事長を務める女子校だった。これまでとは打って変わって、女のコに囲まれた生活をすることになってしまう主人公だったが……？

©ういろうそふと

父の再婚により義母と義姉ができ、それまで女っ気の無かった主人公はドキドキの毎日を送ることに……という、エロゲーではよくあるパターンの作品。ただ、このゲームが特殊なのは、本作の主人公は女慣れしていないというレベルではなく、女性というものの存在すら知らなかったということ。これは幼いころから山ごもりの修行に明け暮れてきたからという設定なんだけど、いくら何でもこれはやり過ぎだったんじゃないの？　エロって女性の存在が大前提なわけで、その女性というものが存在しているということを知らなければ、エロい展開になりようがない。事実、このゲームではＨシーンは後半に集中していて、前半はせいぜい着替えを覗いてしまったというレベルだったりする。なので、綺麗な義母や義姉に囲まれてハーレム生活というシチュエーションを期待すると、期待はずれに終わってしまうだろうね。

もちろん、エロが無くても物語が面白ければ問題はない。おそらくこの作品は前半でヒロインとの関係をしっかり描き、後半でエロを見せるという、シナリオとエロの両立を狙った作品なんじゃないかと思う。ところが、物語があまりに薄すぎるため、プレイヤーとしては感情移入が難しくなってしまっている。このゲームでは起こった出来事を簡潔に、淡々と羅列していくという感じになってしまっていて、ヒロインたちの感情の動きっていうのがほとんど感じられないんだよね。また、ヒロインを狙う悪役も登場するのだけど、これまた存在感があまりに希薄すぎて、物語のアクセントにすらなれていないという印象。これだったらストーリーはもっとシンプルにして、全てのリソースをＨシーンにつぎ込んだ方が良かったんじゃないかなぁ？

©ういろうそふと

そして、Ｈシーンもゲーム前半に労力を取られた影響なのか、かなり残念な出来映えになってしまっている。イベント自体はＨイベントのみをカウントして31あるので、特別少ないという訳じゃない。ただし、1つ1つのイベントの尺がかなり短く、中には挿入からフィニッシュまでが、数クリックしただけで終わってしまうものもあったりする。これではあまりに短すぎるし、実用性も疑問だと言わざるを得ない。本作には初回特典としてオナホールが同梱されているのだけど、もしかしてこれはオナホールを使って頑張れってことなんだろうか？　特典をつけるより、ゲーム本体をどうにかして欲しかったというのが、正直な感想だ。なお、CGは差分抜きで80枚あり、クオリティも悪くないだけに、シナリオの薄さが悔やまれる。

物語を見せたいのかエロを見せたいのか、ゲームのコンセプトがはっきりしなかったのが、そもそもの失敗だったんじゃないかなぁ。コンセプトをはっきりさせて、そのコンセプトにあわせて特化させれば、もっと面白いものになったと思うんだけどね。というわけで、オススメ度は残念ながら☆2つ。CGが気に入ったなら、というところかな。

攻略

   使い方

育美以外は基本的にどのキャラから攻略していっても構わないのだけど、キャラには優先順位があるので注意しよう。美妃、天音に会ってしまうと、強制的にそのルートに入ってしまい、河野母娘のフラグが立っていても無視されてしまう。そして、天音をクリアすると、娘の育美の攻略が可能になる。さらに全キャラのエンディングを見ると、「ハーレムシナリオへ」という選択肢が追加されるので、これを選べばハーレムエンドだ。

（by Suno）

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