神楽幻想譚~妖かしの姫~
でぼの巣製作所 | WindowsXP/Vista/7 | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play1週間 | 属性:RPG、巫女、凌辱 |
難易度:8 | 2010/12/24発売 | オススメ:☆☆☆ |
妖怪たちに犯される巫女さんの姿が激アツ!
主人公・葛城誠一郎は、退魔師養成施設で講師をしている青年。施設の所長であり、“御守様”と呼ばれる桜姫に命じられ、次期“御守様”候補の選抜を任されることになった。候補者の弥生と梓紗は、いずれも誠一郎を兄のように慕っている女のコ。彼女たちの実力は相当なものだったが、妖怪との戦いは熾烈を極めるハズ。もし妖怪に敗北したら女性は妖怪に凌辱され、精を注がれ苗床とされてしまうのだ……。誠一郎は弥生と梓紗に気遣い、過酷な試練を与えることに躊躇してしまうが、伝説の大妖怪・狂歌が現れたことで事態は切迫していく。狂歌を倒すためには、弥生と梓紗の力が必要不可欠なのだ! はたして、“御守様”候補の二人の少女は、無事任務を果たす事ができるだろうか?

©2010 Debonosu Works. All rights reserved.
本作は、ローグ型RPG『神楽道中記』の世界観を引き継いだ作品で、ランダム生成されるマップをひたすら攻略していく展開となる。1章~6章で物語が完結するので、戦闘(敗北Hなど)を除いた本編のテキストボリュームはかなり少なめだ。イベントの大半が妖怪に負けたときの凌辱Hで構成されており、ヒロインたちと愛を育むラブラブHは片手で数える程度。しかも、ラブラブHといっても、妖怪に汚されたヒロインを浄化する治療Hなので、純粋な恋愛Hとも微妙に異なる。凌辱Hが大好きな拙者はこういうイベント比率でもOKだが、ヒロインとの恋愛Hを重視する人はガッカリする可能性大。注意が必要だ。
さて、戦闘のバランスだが、忍耐度がかなり求められる仕様だね。ダンジョン内でセーブできるのは、ボスキャラ戦の手前のみ。途中でセーブできないので、妖怪に負ける敗北Hの回収が結構大変! 負けたら地上に強制送還されるだけでなく、アイテムも全部没収されてしまうのねん。まぁ倒される直前に「生贄の符」を使えばアイテムロストは回避できるけど、生贄の符を使い損ねると悲惨なことに……。また、敗北Hが同一妖怪に2種類あるため、ダンジョン最深部にいる妖怪の回想登録プレイが超面倒。拙者は初回プレイ時にコツコツ敗北パターンを回収しながらプレイしたけど、何だかんだで攻略に1週間もかかりやした。

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しかし、ツライ仕様であることは間違いなけど、ちゃんと救済策も施されている。じつは2巡目に突入するとダンジョンが追加され、そこは一時的にレベル1&所有アイテム0状態で探索できるのだ。ここを利用すると敗北CGを回収しやすくなるのねん。本編1巡目でコツコツCGを回収してた拙者の立場が……。また、敵を倒した際に貴重品を落とすことがあり、そのアイテムがあれば対象妖怪のHシーンをいつでも再生できる機能もある。運良く貴重品をゲットできれば、回想登録プレイはグンと楽になるぞ。1巡目のプレイはかなり苦しいけど、トータルバランスは何だかんだで上手く調整できてるんじゃないかな? もちろん、繰り返しダンジョン探索するのが好きな人じゃないと、2巡目云々の話じゃないけどね。
ダンジョン探索は鑑定武器を持ち帰るのが楽しく、個人的にはクセになる面白さがあると思うけど、もうちょっと改良の余地はあると感じたッス。一番違和感を感じたのが、弥生と梓紗のHPが共有化されてること。弥生がボコボコにされ危機に瀕したとき、「交代」コマンドで梓紗にバトンタッチすると、なぜか彼女もボコボコ状態で降臨。体力はそれぞれに設定し、前衛・後衛的に使い分けられるようにして欲しかったなぁ。また、魔法攻撃に相当するスキルは、すべてアイテムのお札で実行するシステムも個人的には微妙でござった。所有アイテム数には制限があるので、アイテム満載で出撃するとダンジョン内に落ちてる装備品を持ち帰る空きスロットが圧迫されてしまうのねん。結局魔法攻撃のお札は最小限しか持っていかなかったので、戦いの大半が所有武器で殴るだけの単調作業の繰り返しに……。気力を消費することで発動できる武器専用の技はあったけど、魔法攻撃も気力技に追加して欲しかったなぁ。
というワケで、長く楽しめるゲームではあるけど、ある程度の忍耐力を必要とする作品ってことは覚えておいた方がいい。個人的には「美麗で淫猥な敗北イベントを見たい!」といモチベーションがパワーの源になり、何とかクリアまで到達できました。ちなみに、イベントのボリュームはCG119枚で回想69シーン。RPGとしてはボリューミーな作品なので、山本和枝の美麗なCGをたっぷり楽しみたいって人にオススメしたいな。
(by イ・ヤン提督)