先パイ・乙パイ・過去に戻りパイ〜あの日、あの時、SEXしておけば良かった〜

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過去に戻って人生をやり直し

結婚もできず借金まみれの人生を歩んできた主人公。学生時代に憧れていた先輩が、総理大臣になったニュースを見た日、主人公は自殺を決意し、今生の思い出に風俗で遊ぼうと思ったものの、バナナの皮で滑って転んでしまう。そして、気がつけば主人公は懐かしい学園にいた。滑って転んだ弾みで、彼はタイムスリップしてしまったのだ。過去に戻った主人公は、タイムスリップ能力を使って、後悔のない人生を送れるのか？

©OLE-M

内容的にはタイトル通り、過去に戻って巨入の先輩たちとＨをしまくるというもの。これだけ聞くとシンプルなヌキゲーっぽく聞こえてしまうけど、物語は意外とシリアス。学園のアイドル的な先輩たちと三角関係になってしまい、亀裂の入った友情を修復するためにタイムスリップを繰り返したり、好きになった先輩の命を救うために、自分の命を削ってタイムスリップを繰り替えたりと、エロよりもストーリーを重視したという印象だね。OLEの作品というと、バカゲー的なノリを想像していただけに、これはかなり予想外。しかも、エンディングもご都合主義のハッピーエンドだけではなく、何かを得るためには何かを失わなければならないという、かなりもの悲しいオチのものも用意されている。物語的には綺麗にまとまっているので、良い意味で予想を裏切られたと言って良いかな。

ただ、シリアスな物語を見せたいのか、ヌキゲーやバカゲーを見せたいのか、中途半端になってしまっている面もあったように思う。その典型が登場キャラクターの人数じゃないだろうか。この作品には10人のキャラクターが登場するわけだけど、そのうちバイト先の看板娘の北浦夏樹、保険医の加賀美玲はエンディングもない単なるサブキャラ。メイドのエクレアとモンブラン、オタクな岡本摩耶、幼なじみの児島美紅も物語のテーマを考えれば存在理由が弱い。このあたりのキャラはいっそのこと削ってしまって、メインヒロイン格である愛葉じゅりあ、新井山雅、鳳凰寺うららの3人の物語をもっとじっくりと描いた方が、より物語に深みを出すことができたんじゃないかな。さらに言えば、児島美紅は主人公の記憶にない幼なじみという謎のキャラとなっているわけだけど、美紅が何者なのかも明らかにされないままエンディングになってしまう。これに至っては大人しくて従順なキャラを出したいがために存在しているとしか思えないしね。

©OLE-M

Ｈシーンはと言うと、パイズリが多めになっている印象。ほとんどのキャラにパイズリが用意されているので、巨乳スキーは嬉しいだろうね。それ以外には特に変わったシチュエーションがある訳じゃないけど、内容的には濃いめのイベントが多いので、ヌキゲーとしても使えるかと。ただ、本作のウリの1つであるアニメーションはやや不満。アニメーションの出来自体は問題ないし、イベントの途中で視点を切り替えることのできる「ハメ撮り＠アニメーション」も面白い。ただ、アニメーションの数が全部で6つしかないというのは物足りない。これだったら、アニメーションはいらないから、イベント数を増やしてくれた方が嬉しかった。CG枚数が差分抜きで71枚、イベント数33というボリュームも、フルプライスのゲームとしてはやや寂しいしね。このゲームのもう1つのウリである「黒ギャルモード」はちょっと面白かったかな。これは色白の通常肌、日焼けした黒ギャル肌、水着の跡の残る水着跡肌を任意に切り替えることができるというもの。この切り替えは全ての立ちキャラ、イベントシーンに反映され、キャラ別に変更することも可能。個人的には水着跡肌がエロくてお気に入りだった。

いつものOLEとのギャップに戸惑ってしまうけど、これまでのOLE作品の物語の弱さが気になっていた人にはオススメできる作品。逆に脳天気なヌキゲーとしてOLEが好きだったという人は、パスした方が良いかも。CGのクオリティは高いので、オススメ度は☆3つ。

   使い方

攻略

過去に戻る際に、どの時点に戻るかでシナリオが分岐する。どの過去がどのキャラに影響するかは、表示されているキャラを見れば判るはず。

（by Suno）