野獣教師
オーサリングヘヴン | Windows2000/XP | 800x600 |
6000円(税込) | 1Play4時間 | 属性:女教師 |
難易度:5 | 2010/7/23発売 | オススメ:☆☆ |
傍若無人な女教師の日常
女教師・三木愛姫は祖父が地元の有力者、父は教育委員会の重鎮、親族には議員が多数いるという、まさに良家のお嬢様。さらに、美しい容姿や、完璧なプロポーションを持ち、おまけに頭脳明晰という完璧人間。ところが、その性格は怠惰で粗暴、性欲過多という困った人。その家柄から校長でさえ逆らえないのを良いことに、自由気ままに過ごす彼女の学園生活はどんなものなのか!?
©オーサリングヘヴン
『野獣教師』というタイトルだけを見ると、セックスにしか興味のない女教師がその性欲の赴くまま、学生や同僚の教師を食い散らかしていく内容に思えてしまうかもしれない。けど、実際の三木愛姫は、意外と常識人。授業はきちんとやっているし(たまにサボることもあるけど)、苛められていた学生を助けたりと、品行方正とはいえないまでも良い先生だったりする。むしろ、養護教諭の高木幸恵の方が手当たり次第に学生を食い散らかしていて、愛姫はそれをたしなめる側だったりするんだよね。傍若無人に見えて実は学生思いの良い先生というのも良いんだけど、三木愛姫はもっとメチャクチャな性格破綻者でも良かった気がする。現代の教育に一石を投じるなんていう真面目な物語ならともかく、このゲームはセックスマシーンのごとき女教師のエロい日常というのがテーマなんだろうし。
とはいえ、やることはしっかりやっているので、エロも問題なし。愛姫に励まされて不良に立ち向かったいじめられっ子をご褒美と称して喰っちゃったり、学園への寄付金を集めるために上流階級のオヤジを集めて乱交パーティーを開いたりと、やりたい放題。シチュエーション的には、男子校が舞台ということもあって乱交的なものが多くなるのかと思っていたのだけど、乱交は意外と少なめ。どちらかといえば、男子学生を呼び出して1対1でのHがメインかな。もちろん、全てのHシーンは愛姫主導。余裕たっぷりに男を誘惑する姿は、愛姫の女豹っぽいキャラクターデザインもあって、エロさも十分だ。ちょっと気になったのが、愛姫自身が感じているシーンが少ないこと。演技で喘ぎ声を出したりはするんだけど、冷静なモノローグが入ったりするので、プレイしながら冷めてしまうところもあった。ここはやっぱり、愛姫も快感を貪るような描写の方が実用性が上がったんじゃないだろうか。
©オーサリングヘヴン
CGは差分抜きで76枚、イベント数は13あり、イベントの尺も長めなので、その点ではコストパフォーマンスが高いといえる。だけど、このゲームの最大の問題点は、そのシステム。ゲームシステムは一般的なコマンド選択型AVGなので問題ナシ。問題なのは足回りの方のシステムだ。まず、既読スキップ機能がないこと。Ctrlキーを押せばスキップはできるものの、未読メッセージもスキップされてしまうので、使い勝手が非常に悪い。また、バックログはあるものの、バックログでは音声の再生は不可能。男子学生の立ちキャラは汎用のものを使う場合が多いので、イベントCGと立ちキャラが別人になっていることがあるなど、MS-DOSの時代を彷彿とさせるような仕様となっているんだよね。本作はゲームをインストールせずに、ディスクから直接起動できるようになっているなど、気軽にプレイできるよう考慮されている部分がある反面、メッセージスキップの仕様のようにプレイヤーのことを全く考えていない部分もあったりして、非常にちぐはぐな印象を受ける。あと、個人的にはレジストリにセーブデータを保存するのも止めて欲しかったなぁ。セーブデータはともかく、ゲームシステムはもう少しプレイヤーのことを考えたものに改善してもらいたいところだ。
エロシーンだけを見れば、オススメ度☆3つでも良かったと思うんだけど、システムの使いにくさをマイナスして、オススメ度は☆2つとしたい。三木愛姫というキャラクターやゲーム全体のコンセプトは良かったし、もう少し作り込めばかなり面白い作品になったんじゃないだろうか。それだけに、もったいない作品だったかな。
攻略
選択肢に関係なく、シナリオ自体は1本道。ただし、移動先によってイベント内容は変化するので、複数回のプレイが必須だ。2回エンディングを見ると、おまけイベントを見ることができる。
構内の見回り |
乱入する |
☆セーブ1 |
保健室へ |
☆セーブ2 |
保健室へ |
保健室へ |
する |
【エンド1】 |
☆セーブ1から |
授業へ |
授業へ |
授業 |
しない |
【エンド2】 |
☆セーブ2から |
構内の見回りへ |
職員室へ |
《次の選択肢までプレイ》 |
(by Suno)