処女 はお姉さま に恋してる〜2人のエルダー〜
キャラメルBOX | Windows2000/XP/Vista/7 | 1024×576 |
8925円(税込) | 1Play10時間 | 属性:女装主人公 |
難易度:6 | 2010/6/30発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
不登校の主人公が名門女学園に転校
北欧とのクォーターであり、美しい銀髪を持つ主人公・妃宮千早は、その外見故に周囲から疎んじられ、不登校になってしまう。それを見かねた母親は、千早を親族の経営する学園に転校させることにする。しかし、その学園は名門女学園・聖應女学院だった。女装して学園に通うことになった千早は、「騎士の君」と呼ばれる学生・七々原薫子と出会い、奇妙な友情で結ばれていくことに……。
©キャラメルBOX
本作は2006年に発売された『処女はお姉さまに恋してる』の続編に当たる作品。前作のヒロインの1人であった梶浦緋紗子が学園長代理になっていたり、前作のエンディング後の話がちらほら出てきたりするので、前作のファンは嬉しいかも。ただ、ストーリー的な繋がりは強くないので、前作をプレイしたことが無くても問題はないだろう。前作と同じ学園が舞台ということもあって、学園行事などのイベントがかぶっているので、むしろ前作を知らない方がより楽しめるかもしれないね。
物語は男であるはずの主人公が、全学生の代表であるエルダーに選ばれ、様々な出来事に巻き込まれていくというもの。イベントそのものは学園祭や体育祭など、学園モノとしては定番といえるものが中心。その点で目新しさはないかな。女装主人公というギミックも前作の時はともかく、今となってはそれほどキャッチーではないしね。でも、本作の魅力は奇想天外なストーリー展開などではなく、その世界観にあるんじゃないかと思う。純粋無垢なお嬢様たちの集う名門女学園。そんな学園で女のコたちから「お姉さま」と慕われる主人公。そんな百合っぽい雰囲気を漂わせた日常こそがこのシリーズの魅力だと思うわけだ。その意味で本作はそんな世界観の魅力を十分すぎるほどに引き出していたんじゃないかと思う。さらに、千早と薫子の2人を主人公とすることで、薫子視点のストーリーを見せてくれたのも良かった。これによって薫子が千早に惹かれていく過程を見ることができたからね。
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とても魅力的な世界観を見せてくれた本作だけど、残念だった点が3つほど。まず、主人公である千早が完璧すぎたこと。あまりに完璧な「お姉さま」過ぎて、ストーリーが平坦になってしまっているんだよね。もうちょっと弱点を見せてくれた方が、コミカルな面白さが出たんじゃないだろうか。次に個別ルートが短いこと。本作は共通ルートが長く、個別ルートではイベントを1つ2つこなしたらエンディングという構成になっている。できることなら個別ルートをもっと長くして、ヒロインとのイチャイチャをもっと見せて欲しかった。3つめが攻略できないキャラが多かったこと。もちろん、女学園が舞台ということで登場するすべての女のコを攻略させろというの無理があるけど、同じ寮に住む皆瀬初音や栢木優雨、宮藤陽向まで攻略対象から外されているのは納得いかないなぁ。もしかして、ファンディスク用に温存したのかなんて邪推をしたくなってしまう。ストーリーに深く絡んでくるキャラは攻略させて欲しかったところだ。
残念な点はあったものの、シリーズとして正常進化したといえる佳作。CGは差分抜きで119枚+カットインCG9枚、Hイベントは13+おまけイベント1の14と、フルプライスのゲームとして十分なボリューム。システム面でもメッセージスキップに加え、使いやすいシーンスキップ機能が搭載され、繰り返しのプレイがやりやすくなっている。というわけで、オススメ度は☆4つ。百合っぽい雰囲気の日常生活を楽しみたいと思うなら、オススメの作品。
攻略
選択肢の数は多くないし、どの選択肢でどのキャラの好感度が上がったか分かるようになっているので、難易度は低めに見えるけど、目的のキャラのルートに分岐するためには好感度をマックスまで上げなければならないことに加え、選択肢によっては好感度がマイナスされてしまうこともあるため、実際の難易度は意外と高めだ。選択間違いは致命傷になると思って欲しい。
そして、いずれかのキャラをクリアすると、タイトル画面からおまけモードが選択可能になり、「STAFF ROOM」→「嵩夜あや」と選択していくと、おまけシナリオをプレイできるようになる。ここで「茉清と聖のクリスマス」を選ぶと、CG付きイベントを見ることができる。これを見ればゲームコンプリートだ。
第三話 | 参考書を探す |
☆セーブ1 | |
ケイリとここで別れる | |
第四話 | 少し休んでいこうかな |
☆セーブ2 | |
やっぱり気になる | |
第五話 | そうでもない |
薫子さんの影響 | |
全力で競う | |
第六話 | 食堂へ行く |
☆セーブ3 | |
教室へ戻る | |
【薫子エンド】 |
第六話 | ☆セーブ3から |
図書室へ行く | |
【史エンド】 |
第三話 | ☆セーブ1から |
ケイリと一緒に散歩する | |
第四話 | やっぱり気になる |
第五話 | 大丈夫 |
薫子さんの影響 | |
全力で競う | |
第六話 | 売店で済ませる |
【ケイリエンド】 |
第四話 | ☆セーブ2から |
まあいいか…… | |
第五話 | 大丈夫 |
薫子さんの影響 | |
全力で競う | |
第六話 | 食堂へ行く |
図書室へ行く | |
【香織理エンド】 |
第三話 | 声を掛ける |
ケイリとここで別れる | |
第四話 | 帰った方がいいかな |
☆セーブ4 | |
やっぱり引き返そうかな | |
第五話 | そうでもない |
☆セーブ5 | |
薫子さんの影響 | |
手加減をする | |
第六話 | 食堂へ行く |
図書室へ行く | |
【雅楽乃エンド】 |
第四話 | ☆セーブ4から |
初志貫徹して屋上に | |
やっぱり気になる | |
第五話 | そうでもない |
薫子さんの影響 | |
全力で競う | |
第六話 | 食堂へ行く |
図書室へ行く | |
【淡雪エンド】 |
第五話 | ☆セーブ5から |
聖さんの影響 | |
《次の選択肢までプレイ》 |
(by Suno)