もっと 姉、ちゃんとしようよっ！

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家族の絆を描いたハートフルAVG

主人公・一条走馬は、単身北海道の学園に通っていたが、故郷の姉から父が倒れたという報を受け、父を見舞うため急遽実家に戻ることになった。やつれた父の顔を見て、“そんなに長く生きられないかもしれない……”と思った走馬は、編入試験を受け地元の学園に通うことになった。ところが、走馬が実家に戻ってくるやいなや父の健康状態は回復し、再び一条家に平和が戻ってきたのだった。こうして、人騒がせな父親と5人の姉さんに囲まれ、走馬の新しい生活が始まったが、何もかも順風満帆とはいかなかった。じつは、幼い頃に両親を失った走馬は、一条家に引き取られた養子。父や姉とは血が繋がっていないのだ……。理想的な弟を演じようとする走馬だったが、すでに他界した義母の命日が迫るにつれ、徐々に姉さんたちとの間に溝が生じていく。はたして、壊れかけた家族の絆は修復できるのだろうか？

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本作には姉さんが5人も登場するが、背徳感ムンムンの近親相姦作品とはひと味違う。姉さんたちと血が繋がっていない設定ゆえ、禁忌を犯す罪悪感云々の描写は若干弱めだ。また、姉さんたちを片っ端から食い散らかすハーレムゲームでもない。家族の絆をテーマにしたハートフルなストーリー構成で、お色気重視のお手軽なヌキゲーではない。オープニングソングが流れるまでの序盤だけで3時間以上も物語があり、各ヒロインごとのエピソードもガッツリ描かれているのねん。攻略チャートを見ると選択肢が少ないので中身の薄そうな作品に見えるが、ストーリー重視の人が十分納得出来るボリュームがあるのでご安心あれ。

さて、本作のすごいところは、長いストーリーにも関わらず中だるみ感が一切ない点。日常会話や小さなハプニングイベントの盛り込み方が絶妙で、Ｈシーンにもっていくまでの流れ・テンポがじつにお見事！　ヒロイン達が魅力的なのはもちろんのこと、存在感ある脇役陣の活躍も特筆に値するね。じつに完成度の高いストーリーだ。境姉さんの場合、霊的な存在と戦うオカルト展開になっちゃうんだけど、これが本作のキモだったりするんだよね。最初は「作品のイメージに合わず浮いちゃってるよー」って感じたけど、姉さんたちの実母（主人公にとっての義母）の死因が明らかになり、主人公の過去やトラウマも明確になって、他のルートでモヤモヤしてた部分がスッキリするのねん。全編を通じて伏線の未回収部分が見あたらず、ストーリーに関しては文句なしの出来映えッス。

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あえて本作のマイナス要素を上げるなら、Ｈシーンの絶対数が少なめなことだろうか……。1キャラ2〜3シーンしかＨがないので、正直もっとセクシーショットを見せて欲しかったなぁ。でも、ストーリーを構成するために絶対外せない重要なシーンとしてＨを採用してる感じで、1つ1つのＨシーンの存在感が際立ってるね。ヘタな鉄砲数打ちゃ当たるではなく、一撃必中で仕留めてくる感じ。シチュエーションが豊富なＨとは言い難いけど、姉さんたちの乙女チックな部分や、甘えん坊なところを上手く表現したＨシーンは、極上のクオリティであることは間違いないッス。個人的にはもっとＨシーンを描いて欲しかったけど、作風のことを考えるとこのパッケージがベストなのかもしれないね。拙者はＨシーンがもっと見たかったので★4個評価にしたけど、物量にこだわらない人なら★5個評価に値する作品だと思う。オススメの逸品！

   使い方

攻略

どの授業を選ぶかで攻略できるヒロインが決まってくる。基本的に一本道なので行き詰まる心配はないが、CG差分の取りこぼしには注意してほしい。回想モード内におまけシーンも追加されるので忘れずにチェックしよう。

（by イ・ヤン提督）