ランス01光をもとめて
アリスソフト | WindowsXP/Vista/7/8 | 1024x768 |
ダウンロード版:4800円(税込) パッケージ版:5040円(税込) | 1Play10時間 | 属性:RPG、ランス |
難易度:7 | 2013/9/27発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
記念すべきランスシリーズ第1作目のリメイク作品
©アリスソフト
女の子とヤるためなら、どんなことでもやってしまう鬼畜冒険者・ランス。そんなランスが受けた依頼は、行方不明になった貴族の娘・ヒカリを探すというもの。ヒカリが通っていた学園のあるリーザス王国にやって来たランスは、奴隷のシィルを学園に潜入させ、自らは町で情報収集を始めるが……。
アリスソフトの看板タイトルである『ランス』シリーズ第1作目をリメイクしたのが本作。オリジナル版の発売が24年前だそうだけど、あおり文句にもある「父親が遊んだかもしれないエロゲー」というのが、大げさじゃないところがスゴイよね。当時18歳だった人が今では42歳なワケだから、18歳以上の息子がいてもおかしくないわけだ。個人的には、こういうリメイクは嬉しいね。オリジナル版はすでに入手困難だし、仮に手に入ったとしても起動可能なPC-98シリーズを持っている人なんてあまりいないだろうしね。一応、1997年に発売された『アリスの館456』にWindows移植版が収録されてはいたけど、こちらも入手困難であることは同じだし。
©アリスソフト
もっとも、リメイクとはいってもCG、テキスト、システムとほとんどすべての部分に手が入っているので、ほぼ完全新作といってもいいんじゃないかと思う。ただし、比較的最近の『Rance6 -ゼス崩壊-』や『戦国ランス』あたりからこのシリーズを始めた人は「あれ?」と思うかもしれない。ダンジョンは小規模だし、ストーリーも短い。魔人なんかも出てこないので、物語のスケールそのものも小さい。その割に同じコマンドをなんども選択する必要があったりして、ややかったるい感じもある。でも、思い返してみれば、昔のゲームってこんな感じだったよなぁとも思うわけで、オリジナル版の雰囲気を残しつつリメイクするとなれば、こんな形がベターだったのかもしれない。
最近のサクサク進められるゲームしか知らない人はちょっと辛いかもしれないけど、クラッシクな雰囲気を受け入れられるなら、十分楽しめる作品だろうね。システムはオリジナル版よりゲーム性が高くなっているし、CGは文句なしにキレイ。差分抜きのCG枚数、イベント数ともに54となっているので、価格を考えればボリュームも満足のいくレベルだろう。1つ気をつけてほしいのが、いくら小規模な作品だといっても、それなりのボリュームはあるので実用性を重視する人にはあまり向かないということ。Hシーンが少ないわけじゃないけど、ダンジョン探索などでイベントの間隔が開いてしまうことが多いので、感覚的にはエロは薄く感じられてしまうからね。傍若無人なランスのキャラクターを味わうのが、この作品の楽しみ方なんじゃないかと思う。
『ランス』シリーズは好きだけど、初期の作品はプレイしたことがないという人はぜひとも遊んでほしい作品かな。もちろん、24年前にオリジナル版をプレイしたという人も楽しめる内容だろう。というわけで、オススメ度は☆4つ。できることなら、このあとは3作目の『Rance3 -リーザス陥落-』や『鬼畜王ランス』もリメイクしてほしいところだけど、さすがに難しいかなぁ……。
(by Suno)