ヴァンパイアクルセイダーズ

気高き乙女に迫る闇の牙

宇宙より飛来した隕石アビスにより人類の日常は大きく様変わりしてしまう。アビスより発せられる闇の波動により一部の人間がアップデートされ、超人的な力、不死の身体、そして吸血能力を持ったのである。そして彼らはその特性ゆえに『ヴァンパイア』と呼ばれるようになっていた。ほどなくして人類に統治に乗り出したヴァンパイアに抗うすべはなく、人々は支配され、コロニーと称された人間牧場に収容されていく…。7輝星としてヴァンパイアの中でも特に強い力を持つ主人公は、人類最後の砦として抵抗を続ける拠点・アヴァロン島を攻略のため密かに島に乗り込む。そこで待っていたのはヴァンパイアでありながら人類の側についた裏切り者、そして自らの最愛の妹であるエルフィーナだった。

© Triangle

色欲を司るヴァンパイアである主人公が、抵抗を続ける変身ヒロインたちをその力によって快楽に堕としていくというTriangleらしい内容です。最近でも新しい題材の変身ヒロインモノを排出しているわけですが、今回の作品は以前の人気シリーズである『スイートナイツシリーズ』により近いものを感じました。主人公が女装してヒロインたちに近付き、夜は戦闘により凌辱、その後は友達として彼女たちの様子を探るという構成が似ているなと感じた所以です。単に様子を探るだけでなく、女装した少女・アリアとしてレズプレイを迫るあたりは面白かったですね。戦闘場面を最近の作品のように選択肢だけで終わらせるのではなく、実際に戦うシステムを用いた点も個人的に嬉しかったです。欲をいえばもう少しゲーム性の高いシステムなら文句なしでしたが。

お楽しみのHシーン、ヒロイン責めについてはヒロインが堕ちていく過程がうまく描かれています。最初は恥辱責めにとどまり、慣れてきたところで処女喪失、後半では一般人への奉仕、輪姦プレイなどハードさを増していくといった具合です。それに伴い、ヒロインが日常生活の中でもエッチになってしまったりと変わっていく様子がバッチリ描かれています。優しく可憐な妹・エルフィーナが授業中に一人エッチを始めちゃうほどに開花していくあたりは美味しかったですね。正義感の強いヒロインたちが快楽に負けていくのは毎度のことながら興奮させられます。なお、本作では戦うのは主人公自身であるため、触手くんの出番は少なめでした。スライムを使った触手プレイはありましたが、シーン数はそう多くないです。その分、人との絡みは多いので、モンスターとの絡みなどが苦手な人には逆にいいかもしれませんね。

© Triangle

もう1歩だったのは戦闘システムでしょうか。じゃんけんのような相性関係を利用し、相手にダメージを与えていくわけですが、何回か繰り返しすと少し飽きてしまうかもしれません。相手の手を読むといった心理要素はあるものの、所詮確率に左右されているだけともいえますし。例えば主人公がレベルアップし、新たな能力により変化が生まれるなど育成要素があればより面白かったかなと。スイートナイツシリーズでは戦闘で使う触手を作り出せたりしたのですが、そのあたりも結構面白かったので。戦略SLGとしても成功した『セイクリッドグラウンド』も制作されてますし、ゲームとしても工夫の凝らした作品を今後に期待してしまいます。

攻略

   使い方

戦闘時には近接攻撃、遠距離攻撃、受け流し、回避の4つのコマンドからいずれかを選んで戦うことなる。相手に姿勢に合わせた行動を選択するのだが、同じ姿勢でも2通りの攻撃パターンから確率で行動してくるため、100％ダメージを与えられるとは限らない。最も有効なのは『横に移動』した際に『遠距離攻撃』を行う手。回避されることもあるが、相手からの攻撃は100％防げる。ゲーム中盤以降にヒロインの色が変化しても同様に有効な点もポイントだろう。もうひとつ『距離を取る』に対して『念動力』を行う手も通常状態では100％ダメージを与えられる安全な手。ただ、こちらはヒロインの色が変化すると別の手で対応されることもあるため、連戦の際には注意する必要がある。その他の手についても確率を見ながら有効な手を選んでいけばよいが、100％勝てるとはいえないため、ピンチの際にはすべて『回避』で逃げてしまうのもいいだろう。なお、1度ゲームをクリアできれば戦闘は選択肢で勝利スキップが可能となる。

（by RYO）