画師〜隠された思い〜
TRUST | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:9240円(税込) ダウンロード版:2800円(税込) | 1Play6時間 | 属性:オカルト、サスペンス |
難易度:3 | 2005/11/25発売 | オススメ:☆☆☆ |
髑髏の肖像画から始まる愛憎劇
大正時代の中期。画家として売り出し中の主人公の描いた肖像画がある事件を起こした。ある男が主人公の描いた肖像画に想いを寄せ、本物の婚約者との間に刃傷事件を起こしたのだ。そんな噂を聞きつけ妹の肖像画を依頼してくる財閥の御曹司。さらに、フランス人の娘が不気味な髑髏の肖像画を彼の元に持ち込み……。
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なんとも中途半端だなぁというのが、プレイを終えての最初の感想。まず、オカルトをやりたかったのか、サスペンスをやりたかったのかが分からない。肖像画が髑髏に変化してしまったり、幽霊が出てきたりするあたりは完全にオカルト風味。ところが、ルートによってはそうした設定がどこかに行ってしまい、純粋な愛憎劇になっていたりする。1つ1つを取ってみれば決して悪くはないんだけど、それをすべてごった煮にしたらなにをやりたかったのか分からなくなってしまったという感じだ。オカルトものをやりたかったのなら最後までその設定を活かすべきだったし、登場人物の愛郷劇を描きたいのならオカルト要素は排除すべきだったんじゃないだろうか。
中途半端と言えば時代設定もそうだね。このゲームの舞台となっているのは大正中期の東京。おそらくは大正浪漫的な雰囲気を出したかったんだろうけど、現代的な口語と時代がかった地の文が入り交じって、かえって雰囲気を壊してしまっているように感じる。会話のリズムを重視して台詞を現代的な口語にするのなら時代設定は現代にすべきだったし、あくまで大正浪漫的な雰囲気を重視するのなら、台詞などもそれらしいものにすべきだったんじゃないかな。あれもこれもと欲張った結果、すべてが中途半端になってしまっている気がするんだよね。魂の宿る肖像画とか、狂的な愛憎とか、部分的に面白かったところもあるだけに、ちょっとばかりもったいなかった。
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Hシーンは純愛アリ、凌辱アリ、孕ませ、輪姦、近親相姦、寝取られとシチュエーションは多種多様。イベントのボリュームもあるので、ヌキゲーとしては使える内容かと。各キャラにバッドエンドルートが用意されているんだけど、バッドエンドにもしっかりとHシーンが用意されているのは好印象。射精の差分枚数も多めに用意されていて、結構エロいしね。ただ、どちらかと言えば凌辱に傾いているものが多いので、純愛よりは凌辱好きなプレイヤーにオススメだ。
ストーリー面での中途半端さがなんとも惜しまれる作品。いっそのこと、ゲーム序盤からエロを押し出して、ヌキゲーに特化した方が面白くなったんじゃないだろうか。とは言え、ダウンロード版の価格であればコストパフォーマンスは悪くない。システム面でも特にストレスを感じるようなところはないので、CGが気に入ったならプレイしても損はないかな。
攻略
ダミーの選択肢などは一切無く、選択肢はすべてイベント、エンディングに影響してくるものばかり。選択肢が出てきたらセーブして、コマンド総当たりでプレイしていけばコンプリートは難しくない。
全体に対して責任を感じる |
☆セーブ1 |
響の肖像画を確認に行く |
☆セーブ2 |
長所短所を使い分ける |
【響バッドエンド】 |
☆セーブ2から |
慣れるまでやらせる |
【響ハッピーエンド】 |
☆セーブ1から |
京にモデルを頼んで画を描く |
☆セーブ3 |
京を抱きしめる |
【京バッドエンド】 |
☆セーブ3から |
京を突き放す |
【京ハッピーエンド】 |
コンスタンスに対して責任を感じる |
☆セーブ4 |
エレの提案を受諾する |
【コンスタンスバッドエンド】 |
☆セーブ4から |
エレの提案を拒絶する |
【コンスタンスエンド】 |
(by Suno)