ナンパ生ハメ 中出し万歳

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うまくその気にさせてハメちゃおう

主人公の樋口賢介は女をナンパしてお持ち帰りし、生ハメ・中出しをすることにヤリがいを感じていた。出会ったばかりの女に中出しを決めてヤリ逃げするスリルを楽しんでいるのだ。街中で出会った女を舌先三寸でまるめこんでホテルへ連れ込み、中出しを決めてしまおう！

いかにもAV的なタイトルであるが、ストーリー展開のほうもその名の通りでわかりやすい。タイトルが全てを物語っているストレートな内容の低価格帯おかずゲームだといえる。登場するヒロインは、強く出られるとそのまま流されてしまう性格の志田琴美、落ち着いた雰囲気を持った人妻の加地梢恵、プライドの高い世間知らずなお嬢様の本庄絵理香の3人となっている。

© 2009 U・Me SOFT

ゲームのほうは、まず町の中を移動してナンパできそうな女のコを捜し出さなければならない。うまくヒロインを見つけることができたら、ホテルへ連れ込むためにうまくその気にさせるネタ振りなどを三択の選択肢の中から選ぶ話術が必要となる。Ｈまで持ち込んでしまえばこちらのもの。琴美の場合だと、ゴムの装着を求められても、快楽を与えて何も考えられないようにして強行突破で生挿入。外に出すように言ってくる女に快感を与え続け、頭の中を真っ白にして抗えないような状態に追い込んで中出しを決めてヤリ逃げるってわけだ。人妻の梢恵は自ら迎え入れるし、処女の絵理香は初めての快楽で朦朧とした状態で処女を奪われてそのまま中出しされちゃう。まさにAV風味の味付けといえよう。

少々気になったのはゲームの難易度だろうか。選択肢が2〜3個でグループ化されていて、グループの選択肢を選び終わるごとに判定が行なわれて、好感度アップ、変化なし、ダウンの音が鳴る。好感度アップ以外で先に進んではいけない。好感度が不足しているとその後のＨシーンでイベントCGが表示されず、立ちキャラ表示のままテキストだけでＨシーンが進んでしまうからだ。よって、会話シーンが始まったらセーブは必須だ。好感度アップとなる正解の選択肢の組み合わせがわからないと、CGが漏れまくるといったことになってしまうので、お手軽におかずゲームとして遊ぶと「CGが出ない!?」と焦ってしまうかも。

© 2009 U・Me SOFT

そのような会話のシステムがあるため、必然的にセーブとロードの使用頻度が高くなる。本作のゲームシステムは、セーブ機能はシステムメニューのボタンを押して表示されるメニューから利用することになるが、メッセージフレームにはクイックセーブボタンがあり、ボタンを押すと3カ所あるスロットのうちどれに保存するか選べるようになっている。たいていはこのクイックセーブとクイックロードで事足りるのでセーブまわりで不便と思うようなことはないだろう。改善してほしいと思う機能はバックログ。メッセージフレーム内にバックログが表示されるため、1画面に3行しか表示されないから見づらいんだよね。

そして、低価格ソフトで気になるCGのほうもチェックしておこう。本作はCGモードで差分が別枠で登録されるタイプとなっている。琴美が92枠9枚、梢恵が113枠10枚、絵理香が88枠10枚となっていて基本CGは3人合計で29枚だ。回想シーンは3人とも7種類ずつで計21種類となっている。ボリューム的には可もなく不可もなしといったところだろう。

ナンパモノのAVっぽい雰囲気で主人公として遊んでみたいという人にお薦めしたい作品だ。ターゲットとなるヒロインのキャラ設定が意外とよくできていると思う。琴美は真面目だけど処女じゃないのは強引に迫られると断れない性格につけ込まれて犯られちゃったんだろうな〜なんて思わされるし、梢恵は快楽を思い出して燃えてしまうＭな人妻というキャラ作り。個人的に一番のお気に入りとなった絵理香は、お嬢さまゆえの世間知らずと無知を主人公につけ込まれて、よくわからないうちに犯られてしまうのがいい。妊娠に怯える絵理香は「精液と血が混ざると消毒されるから」「赤ちゃんは結婚しないとできないものだからさ〜」なんて真っ赤な嘘にコロッと騙されるあたりが最高だ。恋人になったつもりの絵理香を軽くあしらう主人公の行動には脱帽する。続編が出てもおかしくない終り方なので、続編が出たら絵理香お嬢様に追われるようなストーリー展開も用意されたりするんだろうか……なんて思ってしまった。お薦めは☆☆☆+ぐらいかな。

   使い方

攻略

本作のエンディングはひとつ。あくまでも主人公はやり逃げしていくのみってわけだ。好感度アップを狙う会話部分は、掲載している組み合わせ以外でも通過できる部分もあるようだった。CGとシーンのおまけへの登録は、選択肢が出現するかエンディングに到達するまで行なわれないことがあるようなので、回収したら即タイトルへ戻るというようなことはしないようにしてほしい。でないと漏れが出てしまう可能性がある。

（by 伊織舞也）