病院でナースと一緒にＨなゲームが始まる

主人公の相馬誠人は義妹の結菜と一緒に遅刻してしまう。そんな2人の前に現れた立野太郎という営業マンは試供品のTVゲームを見せられる。いらないと断ろうとする主人公だったが、家族が仲良くなれるというのを聞いて結菜が欲しがり受け取ってしまった。その直後に車に轢かれそうになった結菜を庇い交通事故に遭ってしまった主人公は、入院中に看護師の叔母・愛と幼馴染・さくらと一緒にゲームを遊ぶことになる。

© BLACKRAINBOW ALL RIGHTS RESERVED 2009

1度始めたら途中でやめることが出来ないＨなゲーム『相姦遊戯』シリーズの作品だ。「キャララ!!.CC」でダウンロード発売される3話目が本作となる。パッケージ版と4本パックでもこのVol.3の内容は変わらない。

今回は病院食だけでは足りないという主人公のために、さくらが自分の弁当を取りに行くところから本編に突入する。さくらを探しに来た愛と話しているところへさくらが戻ってくるが、主人公が結菜たちと暇つぶしに遊ぼうと「SŌKAN-YŪGI」を起動していたために病室から出ることができなくなって強制的にＨなことをさせられるゲームの犠牲者となってしまう。

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Vol.1やVol.2と異なるのは、かなり早い段階で強制力から逃れられないか試して絶望感を味わっていること。そして主人公が諦めてゲームを楽しみ始めるよりも先に、どうせ抵抗しても無駄と愛が最初に言い出すことだろう。まあ、災いが自らの身に降りかかってくるとショックを受けてしまうわけだがそれがいい。意外にもさくらはゲームに乗り気で、主人公がイベントを避けて進めたいと思っているのに、さくらはイベントマスを狙って進めていくという展開が待ち受けているぞ。ゲームが進むにつれ禁断の関係を嫌がりながらも感じてしまう愛と、逆にＨするためにノリノリになっていくさくらが見どころだ。ヒロインが2人とも看護師であるため、病院らしい雰囲気をVol.3にして初めて感じられたかな。

愛のほうはプレイ前の予想通りといったキャラで安心できるが、さくらは違うことに気をつけたほうがよいかもしれない。さくらの聖水を飲まされたり、ペニスバンドでさくらにアナルを犯られたりと、さくらはＭな人向けのシチュエーションがあるのが特徴かな。しかもゴールできるのに、そっちへ向かわず次の周回に突入することを選ぶ悪魔さくらは恐るべしだ。さくらのエンディングは彼女が危ない人だと理解できていても恐怖する展開かも!?

システム面はVol.1とVol.2と共通だ。ルーレットをスキップしようとクリックすると、最終的な数字じゃなく、クリックした時点の数字が表示されたままで先に進んでしまうのまで変更なしだった。そのため、ルーレットの数字と移動する数が違うと早とちりする人もいそうだね。クリックしたら最終的な数字を表示したほうがよかったんじゃないのかなぁ？　おまけのほうはVol.3もこれまで同様でCGモード枠が22で回想シーンは25種類となっている。シーンの一覧は以下を参考にしてほしい。

1. 尻叩きA
2. 尻叩きB
3. ディープキスA
4. ディープキスB
5. アナル検査
6. 膣検査
7. 剃毛
8. ダブルパイズリA
9. ダブルパイズリB
10. 筆おろし
11. 三人交接A
12. 処女喪失
13. 三人交接B
14. 浣腸
15. 飲尿
16. 目隠しプレイ
17. 痴女A
18. 痴女B
19. レズプレイ
20. アナルファック
21. スワッピング
22. 乱交パーティーA
23. 乱交パーティーB
24. 愛エンディング
25. さくらエンディング

叔母の愛を婚約者の目の前で犯したり、愛を妊娠させて婚約者との結婚式を挙げさせるあたりはよいのだが、ボテ腹はなかったのがやや残念。陰毛の有無でシーン差分を作るぐらいならば、ボテ腹のシーンを用意してほしかったと思うなり。さくらは……精神が病んでいて怖いヒロインであることが終盤になるにつれて徐々に伝わってきて気が抜けない緊張感が漂っていて楽しめたッス。でもそういうヒロインは万人受けするかといわれると悩むのでお薦めは☆☆☆にしておきます。

（by 伊織舞也）

怖いのは身体を操るスゴロクゲームか、それとも……!?

小さい頃に出会った、主人公と幼馴染みの女の子。引越で離ればなれになってしまったけど、その間もずっと主人公のことを一途に想っていた彼女。つらい年月を主人公自身すら忘れていた言葉を支えに耐えて、ついに10年以上もの時を経て再会する……。

うん、いい話だね!!　主人公のことを一途に思い続けた幼馴染みヒロインってばもう美少女ゲームの定番だね!!　でも音信不通の10年以上もの間ひたすら主人公のことを想い続けるっていうのは、冷静に考えたら恐ろしいことかもしれないよ!?

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始めたらゴールするまで止められない恐ろしいスゴロクゲーム『相姦遊戯』をスタートしてしまったため、部屋から脱出もできずゲームのイベント通りに操られてしまう本作。DL版の第3巻となる【叔母＆幼馴染】編では、幼い頃の主人公と姉の世話をしてくれた看護婦長である叔母･成瀬愛と、新人看護婦で主人公の幼馴染みだった白幡さくらの2人がヒロインとなる。

DL版の1〜3巻はそれぞれ2人のヒロインがセットになっているが、基本的にはスゴロクゲームに操られる状況に前向きなヒロインと、徹底的に拒絶する良識派ヒロインがペアになっている。この第3巻では主人公のことが好きなさくらが前者、血縁である愛が後者だ。

実際にゲームを開始してみると、とにかく2人のヒロインはどちらも巨乳で魅力的。主人公が本当に好きな本命は別にいる（2巻に登場する実姉･美咲）が、こんな巨乳美人とＨできるとあればスゴロクゲームに操られるのもまんざらではない主人公。しかも2人とも看護婦だからか、Ｈ内容には病院にちなんだものも。指による直腸検査やクスコを使っての膣内観察などは他の巻では見られなかったバリエーションだ。童貞の主人公にとって女性器をクスコまで使って見せてもらえるなんて夢のような状況、カットインも相まって背徳的エロスがいっぱいだ。

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そうして進めていくうちに、強制的にＨさせられる過程でキャラクターの本音や裏側が見えてくるのがこのシリーズの特徴のひとつ。ゲーム開始時に抱いていたイメージが途中で180度変わってしまうようなことも珍しくない。この第3巻でそれが顕著なのが、幼馴染みヒロインであるさくらだ。おとなしそうで主人公に献身的な彼女が、途中から主人公を他のヒロインに奪われないよう、自分のものにするべく本性を表していく様子は恐怖すら感じる。

しかしその原動力は“小さい頃から主人公がずっと好きだった”という一途な想いであり、シチュエーションだけ見れば冒頭に書いたオーソドックスなヒロインキャラ……のはずなのだ。それをこうして悪意たっぷりに描くあたり、さすがBLACKRAINBOWと言うべきヒネクレっぷりだ。

システムはこのシリーズ全て同じだが安定している。画面下に6つあるコマンド欄を右クリックで自由にカスタマイズできるのは便利。CGは22種類でＨ系CGの差分は5〜10くらいと多め、回想はエンディング含めて25種類。これは1巻、2巻も同じなので、最初からボリュームは決めて作っているのだろうね。どれも値段以上に濃厚でコストパフォーマンスに優れたソフトだ。1巻と2巻のテーマであった「家族」が本作ではまるで触れられてないのが気になるけど、別にそれで面白さに影響を与えたりはしていない。

総論としては、このシリーズの1巻と2巻をプレイした人はたぶん迷わず買うと思うが、ふらりとこの3巻単体で買うというのは、ヒロインの1人がいわゆるヤンデレ傾向であることや、主人公が虐められるＨにスカトロＨなどもあるためオススメしていいものか迷う。でもそれらも含めてBLACKRAINBOW作品の濃さであり「黒虹作品はそこがいいんじゃないか!」という諸氏には素直にオススメしたい。

（by 葉柳）