ダンジョンクルセイダーズ2〜永劫の楽土〜
アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play1週間 | 属性:RPG・ファンタジー、やり込み、巨乳 |
難易度:6 | 2008/12/19発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
壮大な規模を誇る本格派3DダンジョンRPG
大陸の北方に位置する都市グラキエストには、古代魔法文明の遺跡「レヴェリアの角」と呼ばれる巨大な塔が存在する。塔の内部には莫大な財宝が眠っているとか、その頂きは全ての夢が叶う約束の地「永劫の楽土」に通じているなど、様々な噂が広まっていた。各国が調査隊を度々派遣するものの、いまだかつて塔を制覇した者は誰一人存在せず、その真偽は明らかになっていない……。主人公のアリオンは、国同士の争いを調停する組織「天秤の守護者」の一員。大陸の主要国がレヴェリアを巡り争いを起こさぬよう、現地に派遣されることになるのだが……。はたしてアリオンは、天秤の守護者としての役割を無事務めることができるだろうか?
©2008 KaGuYa TEAM HEARTBEAT all rights reserved.
このゲームは、『ダンジョンクルセーダーズ2』と命名されているが、登場人物やシステムなど全てが一新されているので、本作からでも安心して遊べる新作RPGだ。前作はゲームバランスがお世辞にも良いとはいえず、ストレスを感じる仕様だったが、今作はかなり改善されてるね。まず、敵との遭遇率が普通のRPG並になってたのが◎。前作は数歩前進すると敵が出現しイライラさせられたが、今作ではイライラ感がグッと軽減されている。前作同様、好きなところでセーブできない仕様ではあるが、ボス戦が始まる扉近くに体力全快特典のあるセーブポイントがあるので、前作に比べるとかなり楽になったね。ここを拠点にすれば、経験値稼ぎも結構楽。前作ではボス戦の扉を開けてからじゃないとセーブできなかったので、かなり辛いシステムだったのねん。
また、前作ではレベルがアップしても体力が+2程度しか微増せず、成長してる実感があまり味わえなかったが、ここら辺も全面的に見直されている。パラメーターのバランスも適切になってるし、何より各キャラごとに設定されてるスキルを覚えさせるのが楽しいね。どのスキルを覚えさせるか、またどのスキルを強化していくか、プレイヤーの戦術に応じキャラを育成できるので、キャラを育てる喜びを味わえるのだ。ハッキリ言ってしまうと、前作のレビューでダメ出ししてる部分は、すべて見直されたと言っても過言ではない。つまり、前作をプレイし完成度に不満を抱いていたユーザーも、本作を安心して遊べるということだ。
©2008 KaGuYa TEAM HEARTBEAT all rights reserved.
ただし、前作の弱点は解消されてはいるものの、本作ならではのウィークポイントも存在する。パーティーが5人編成なのはいいけど、リザーブに回ったメンバーに経験値が一切加算されないのは正直ツライ! お気に入りの5人だけで最後まで戦えるのなら問題ないけど、進行上、全員最前線で戦えるように強化しておかないと行き詰まるポイントが出てくるのねん。戦闘に参加するメンバー以外も、一緒にダンジョン内を歩いてる設定なんだから、経験値の半分ぐらい加算してくれても良いのでは? 結局、先発メンバー5人でフロアを制覇しても、控え組の強化で同じフロアを再制覇させられることになるので、メチャ時間と労力がかかるのねん。サクサク物語を進めたい人には厳しいシステムだ。
また、ダンジョンのボリュームが相当ヘビーなのも、好き嫌いが分かれるポイントだろう。本編のダンジョンに加え、クエストを受けるという形で無数の冒険が用意されてるのだが……。なかにはそれほど役に立たないアイテムを回収するだけの依頼もあり、費やした労力のわりに得られるモノが少なかったりするのねん。1クエスト1Hシーンのご褒美確定であれば、ダンジョン探索のモチベーションももっと上がるんだけどね〜。個人的には、Hのないサブクエストは無くても良かったんじゃないかと思う。まぁ、こういうHシーンなしの冒険を積み重ね、キャラを育てろってことなんだろうけど……。Hシーンを見る時間的労力がかかりすぎると、ちょっと中だるみ感が強まるので、もう少しストーリーのテンポを重視しても良い気もする。
総論としては、前作の不満点はほぼ改善されており、完成度の高いRPGに仕上がってると思う。Hシーンの質・量とも、「さすがアトリエかぐや」というクオリティだしね。ムチムチな肉体美に露出が高めのコスチュームの組み合わせは生唾ゴックンもの! セクシーなRPGキャラが大好きな人なら、絶対ツボにハマると思うよ。女のコに囲まれたハーレム状態のパーティーは、夢と希望とエロで充ち満ちてます。嫉妬の炎を燃やすキャラもいて、AVG部分のストーリーも結構楽しめるよん。ただし、プレイ時間をかなり必要とするゲームなので、「今年の目標は積みゲーを減らすこと!」なんて人には向かないだろうね。逆に、目の前のダンジョンを漏れなく歩くのが大好きなマッパーには超オススメ。キャラ育成をしながら時間をかけてダンジョンを踏破するRPGが大好き、という猛者に是非!
(by イ・ヤン提督)