不思議なゲームのおかげで母娘をいただき！

学園へ遅刻してしまった主人公と妹の結菜は、学園の近くで家族が仲良くなれるというゲームを見知らぬセールスマンからもらってしまう。クソゲー臭がプンプンすると思っていた主人公だったが、もらった直後に義妹の結菜をかばって車に撥ねられてしまったのだった。入院をすることになった主人公はそのゲームを病院に持ち込んでしまう。そして義母の菜月と義妹の結菜と3人でゲームを遊ぶことに……。

© BLACKRAINBOW ALL RIGHTS RESERVED 2009

1度始めるとゴールするまで止めることができない『相姦遊戯』シリーズの第2弾だ。本作は「キャララ!!.CC」でダウンロード発売される3話のうちの1話目となる。「キャララ!!.CC」で3話とも購入すると特典の4話目を無料ダウンロードすることが可能だ。パッケージ版とほかのダウンロード販売サイトでは、後日全話収録で発売されるため、急がない人はそれを待つというのもありかもしれませんね。

本作のヒロインは菜月と結菜の2人。今回もゲームに操られて、遊んでいる人たちの意志を無視して次々とＨなことをさせられていく。ルーレットをまわしているが雰囲気だけであり、実際にはイベントは固定となっている。イベント発生のマス以外に止まってもバイブレーターなどのアイテムを取得することもあるのが前作と異なっている部分かな。

もちろん、操られるシチュエーションは前作同様で数多く用意されている。「乳搾（ちちしぼり）」「按摩（ぜんしんマッサージ）」「手扱（ハンドマッサージ）」「口腔交接（フェラチオ）」「筆下（ふでおろし）」「三人交接（おやこどんぶり）」「相互口淫（シックスナイン）」「仮装（OLふく・たいそうふく）」「尻穴交接（アナルファック）」などなど。プレイヤーの期待に応えてくれるシーンがいくつもあることだろう。

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結菜は主人公に好意を持っているからイベントもあまり嫌がるそぶりがなく従順。気丈にもイベントをこなして早くゲームを終わらせようとする。ところがイベントで行為がエスカレートしていくと、母である菜月に嫉妬するようになってしまうのが可愛くていい感じだね。

娘の結菜を溺愛している菜月のほうは、主人公から娘を守ろうとしているため、イベントが発生するたびに罵声を浴びせてくる。菜月相手のイベントは、嫌っている相手が強制力で奉仕してくるというのがたまらなく興奮させられるね。とはいっても、イベントが起こるたびに主人公が責められるので、その理不尽さにイライラさせられる人もいると思う。Ｍ属性持ちの人以外は、この点にちょっと注意しておいたほうがよいかもしれない。

中盤からは主人公を好きな結菜と、異母兄妹だから2人の仲を認められない菜月の啀み合いが起こるものの、終盤のほうで菜月が目醒めてしまって（？）競うように主人公を求めてエンディングへと向かっていくのは唐突な感じがしたかな。

ちなみにシステムのほうは、プレイヤーが設定できる項目が多いので自分好みに合わせればかなり快適にプレイできると思う。メッセージウインドウ下のボタンも右クリックすれば好みの機能に変更できるしね。なお、気になる人も多いおまけのほうだが、CGモード枠が22で回想シーンは25種類だった。本作単体でも価格相応な感じであるが、3話とも購入して特典の4話目を手に入れるつもりならばお得感があるんじゃないかな？

プレイを振り返ってみると、前作『相姦遊戯』が好きだった人には悪くない出来じゃないかと感じた。義母の菜月の言動がプレイヤーを選びそうなのが気がかりではあるけれど、ヒロインが2人になったことで3Pイベントなども用意されてシチュエーションの幅が広がっているわけだしね。個人的には思っていたよりも楽しめたかな。ただ、菜月の「自分にも他人にも厳しい」という設定が「自分に甘く他人に厳しい」としか思えない言動ばかりだったので、プレイ前に思い描いていたヒロイン像と異なり失望させられた。操られているのを自分自身で実感しているだろうに、毎回毎回主人公のせいにしようとするんだもん。よってお薦めは☆☆☆☆にはできず☆☆☆となりやした。そういや、この作品はおもらしはあったけど、脱糞はなかったなぁ〜。BLACKRAINBOWにしては珍しいかも？

（by 伊織舞也）

怪しいスゴロクが家族の関係を一変させる

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前作『相姦遊戯』は、怪しいスゴロクの力によって血の繋がった家族とＨ、どんどんエスカレートして堕ちてゆくAVGだった。その続編である本作はストーリー的なつながりはないが、またも試供品の新型スゴロクゲームによって主人公とその親しい人々はゲームで決められたイベントを当人の意志に関係なく実行していかなければならなくなる。

『相姦遊戯2』は、前作もそうだったが複数の小編に分かれていて、パッケージ版はひとまとめ、ダウンロード版は別々で購入できる。『義母＆義妹編』はダウンロード版の第一弾だ。ヒロインは父の再婚によってできた真面目でお堅い性格の義母･菜月と、可愛いくて密かに主人公を想っている義妹･結菜。主人公は結菜を事故から救ったために入院、見舞いに来た結菜と菜月の3人で、ゲーム会社の社員を名乗る男から試供品でもらったスゴロクゲーム（妙にファミコン風なドット絵とPSGサウンドがソソる）を始めることに。

そのスゴロクゲームが始まると、3人は身体が操られ、主人公は義妹の結菜にＨなイタズラをしてしまう。すると……菜月が娘思いの厳しい母なものだから、主人公への突き刺さるような敵意が怖い!!　やがてスゴロクゲームの不思議な力を皆が自覚し始めると、こんどはホラー映画のような空気に!?

いや実際、怪しいゲームに身体がコントロールされるなんて紛れもないホラーだ。ゲームを止めたくても身体が操られて電源も切れない、ゲームも壊せない、助けも呼べない。病室という空間に閉じこめられた3人は、唯一ここから抜け出す手段がゲームをクリアすることと悟り、渋々スゴロクを進めることになる。

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そのスゴロクの目で出たイベントが、キモとなるＨシーン。最初のうちは秘密の告白やマッサージなどおとなしめだが、途中からはフェラだ筆おろしだ親子丼だとエロさを隠さないイベント連発、そしてそれを必ずやらされてしまう3人。結菜は主人公のことが好きだからまんざらでもない感じで、菜月は主人公の父への裏切り、そして娘を守りたいという思いから徹底的に嫌がる。この甘辛のさじ加減を絶妙にバランス取りながら、どんどん過激なＨシーンになってゆく。

CG原画はBLACKRAINBOW作品ではおなじみとなった吉野恵子氏だが、催眠術2の時よりずっと安定した絵になっていて良い感じ。充分にエロさを感じさせるCGで、実用性も高い。だがしかし、単純にヌキゲーとしては割り切れない要因もあって……。

ゲーム進行は会話→Ｈシーン→会話、の繰り返しでサクサク進むのだが、この中で少しずつ3人の家族としての関係が変わってゆく。もともと3人には“親の再婚で出来た義理の家族”という微妙に遠慮してしまう距離感があり、それを仲良くしたいという結菜の願いでスゴロクゲームを始めたわけだが、ゲームのイベントによって3人それぞれの胸の内に隠していたことが赤裸々にさらけ出され、『北の■から』で有名なラーメン屋の場面のように気まずい雰囲気になってしまう。それを画面を通じて見つめるプレイヤーとしても、Ｈシーンで興奮すればいいのか、家族間の重い空気を前に自粛するべきなのか戸惑ってしまう。

最終的にはすべてを吐き出すことが絆をより深くするのに必要なのだろうし、Ｈとシナリオを分離させず、Ｈを上手に絡めながら家族間の距離というテーマをきちんと結末に向けて進めるシナリオの手腕は見事だと思う。

その手腕が上手すぎるために、この壊れてしまった家族はどうなるのだろう!?　という展開に気持ちが引っ張られて、Ｈシーンは複雑な胸中で見ることになる。その危うさがイイ、興奮に繋がる!!　という場合もあるからこれが良いことか悪いことかは置いておくが、人を選ぶのは間違いないだろう。

システムは無難にまとまっている。セーブ箇所も充分にある。CGは差分抜きだと22枚だが差分が多いのでボリュームが少ないという気分はしない。回想モードは25パターン。ほぼ同じCGを使っても視点やシチュエーションが異なる別シーン扱いなものもある。

ちなみにゲームを開始していきなり気になる欠点がある。それはプロローグの長さ。『相姦遊戯2』には全巻を通してたくさんのキャラが登場するが、それを全部最初に説明しようとするものだからしばらくはキャラを覚える勉強の時間となる。さらっと流してもプレイに大きな支障はないが、きちんとテキストを読まないと気が済まない性格の人は約10数分もの間、ご近所同士の談笑のような会話を読んで人物関係と各キャラの性格を頭に叩き込まなければならない。パッケージ版ならともかく、ダウンロード版である『義母&義妹編』のヒロインは結菜と菜月なのだから、他のキャラの説明はもう少し端折っても良かったんじゃないかなぁ。

長くなったが総論としては、展開やキャラクターに濃厚なクセがあるけど、それらの生々しい描写が好きな人にはオススメしたい。……いやそもそも、BLACKRAINBOWファンはそういう濃厚さが大好きな人ばかりだから問題ないか!?

（by 葉柳）