借金バニーの中出し繁盛記

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日本一不幸な少女の借金返済生活

父親は身体が弱くてまともな職につけないのに酒とギャンブルが大好き。母親は愛想を尽かして去ってしまったという境遇の不幸なヒロインあゆみは、携帯電話を買うことがもっとも身近な目標だった。進学を機にアルバイトできる範囲が広がり希望を持っていたあゆみは、帰宅したら父親が心臓発作で亡くなっていることに気づいた。父親の幼馴染みで度々お世話になった医者の鶴岡先生に助けてもらい葬儀を済ませた歩みの前に、父親の残した500万円という借金がのしかかる。保証人の鶴岡先生に迷惑をかけたくない真面目なあゆみは、自力で返済することを決意する。そう、自らの身体を売ることで……。

真面目な女のコが身体を売らなければならなくなるというシチュエーションの作品だ。働く場所は借金取りのお姉さんみどりに指定された「バニーハウス・ウサミ」。みどりの弟が店長で、ベタな名前通りバニーガールの店である。処女のあゆみはまず店長の皆兎でフェラの練習をすることになる。そしてあゆみの準備が整ったとき、処女を賭けたルーレットが行なわれる。ここまではよかったんだけど……。大金を叩いてあゆみをモノにする権利を獲得した客がインポで、ほかの男に抱かせて眺めて堪能するという展開にショックを受けた。処女を奪うのはあゆみが好感を持ち始めていた店長。うーむ、真面目な娘が見ず知らずの男たちに抱かれて快楽に堕ちていくという展開を期待していただけに、個人的には初っ端で裏切られた感じ(苦笑)。

© softhouse-seal／劇団近未来 2008

その後はあゆみが通う学園の生徒会長が店長であり、学園内で調教されるわけだが、あゆみの2番目の客はSMプレイで責めるだけ責めて挿入せずと「？？？」な展開に戸惑わされた。本作は中出しモノじゃなかったのか!?　BADEND以外は店での接客よりも学園で店長に調教されるほうが多かったのも自分としては誤算だった。あゆみがマゾに目覚めていくのは期待通りでよかったんだけどね。

システム面はまずまず快適といったところ。ややクイックセーブやセーブでマウスカーソルに反応するエリアが狭いのが気になったけど、問題はそれぐらいかな。おまけのほうは、CGモード枠が22個でシーン回想は21種類となっていた。なお、本作はメディ倫審査なので、アナルにはモザイクがかかっていない。「これはチャレンジャーなんじゃ？」と思うCG差分もあってちょっと驚いたかな。

結論からいうと、自分みたいに「真面目な娘が借金返済のために見知らぬ男に金で買われて……」というのを期待しているとがっかりするんじゃないかと思われまふ。客との乱交で終わるエンディングがBADENDと表示されたのは追加ダメージだったしね。本作に期待していた展開で進んだ末にBADENDといわれたから……。娼婦ENDとか淫乱ENDとかにしてくれれば追加ダメージは受けなかったのにな〜。タイトルにある繁盛（？）に進むとBADENDって冗談きついと思いません？

   使い方

攻略

用意されているエンディングは3種類。チャートで併記している選択肢はクイックセーブしておき、左側を回収後、クイックロードして右側を選んで先に進めてもらいたい。完全に皆兎に従うか、多少反抗するか、完全に皆兎をスルーするかでエンディングは分岐しているようだった。まあ、掲載したチャートでコンプリートできるので、あれこれと考えなくても大丈夫だ。

（by 天城螢）