娼館のエミリー
Teardrop | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
ダウンロード版:1890円(税込) パッケージ版:2100円(税込) | 1Play1時間 | 属性:娼婦、ロリ |
難易度:1 | 2008/12/26発売 | オススメ:☆☆ |
戦を前に娼館へ通う傭兵
一部の魔術師が魔界への扉を開き、魔族との戦いが4年以上続いている世界。不利な戦局は人類からモラルを奪ってしまう。魔族と戦うための魔道具を開発して大きな犠牲を払いながらも魔族を押し返したが、貧しい女性たちを慰安改造して娼婦に仕立て上げ、前線近くで娼館を営むものまで出てきたのだった。傭兵であるひとりの男が、そんな娼館の「夜霧」を訪れる……。
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登場するヒロインは2人で、巨乳娼婦のエミリーと娼館の主で貧乳のアンナだ。低価格ソフトだから2人でもよいと思う。多くの人は、そんなことよりもほとんど主人公がしゃべらないという違和感があるシナリオが気になるんじゃなかろうか。男のセリフ抜きにヒロインたちの一方的な会話「○○○しますか?」「○○○ですか、わかりました」といった具合で独り芝居的に進んで行くため微妙……。そもそもテキストでは「男は」「彼は」のように語られるため、主人公不在という感じで感情移入できるようなものではない。一応、男が主人公とされてはいるんだけどね。なんといえばいいのか、ゲーム的な表現ではなく小説的な表現といえばいいのかな? おかげで主人公不在という感じがした。全編ではないが、(前半部分はほぼ)テキストがヒロインのセリフと状況描写ばかりであることを購入前に覚悟しておいたほうがよいだろう。
本作はおかずゲームであるが、完全におかず特化となっている。戦いが終わるごとに娼館に通い詰める傭兵の男とそれを迎える娼婦とのHが繰り返されていくため、ほとんどHシーンのみの作りだ。選択肢はわずかしかなく、サクサクと進んで行くのがおかず向きかな。ただ、娼婦に何を求めているかによって本作の印象は変わってきそうだ。なぜかエミリーに執着する男と、そんな男が来ることを喜び、アンナとHするとヤキモチで不機嫌になるエミリーの関係をみて「娼館モノでLOVE?」と思う人もいるだろうからね。なお、エミリーは巨乳で大人っぽく、アンナは貧乳で幼く見えるが、これは慰安改造で成長をいじられているためだ。調整を怠ってしまうと、実際には中の人(?)はエミリーは女としてはこれからという少女、アンナが巨乳お姉さんになる。ゲーム中のイベントでは本来の姿でHするシーンもあるので、そのあたりのギャップを楽しめる人もいると思う。
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システム面では、困ったことにインストーラーの出来がよろしくなく、インストール先フォルダを選ぶことができない。C:¥Program Files内に固定されている。これは次回作では改善してほしいところだ。ゲーム本体のほうはバックログ機能がないのがつらいかな。マウスのホイールボタンで読み進めることは出来るが、逆に回転させてもバックログ機能がそもそもないので反応しない。気になるおまけのほうはCGモード枠27個。なぜか回想モードはない。おまけを選ぶとCG鑑賞なんですよねぇ。公式サイトでは回想モードありとなっていたのだが、回想に切り換えられるボタンが見当たらないんだ……。
個人的には娼館モノに「やむを得ない事情で働いている娼婦」を求めているので、それとは異なる方向性の作品で残念だったが、エミリーがプロとして奉仕してくるシーンは娼館モノとしてよかった。とはいえ、女主人のアンナが客が気を失うまで責めて来るというのは何かが違うと思う。娼婦じゃなく色情狂ではないか。そんなわけで全体的にみて微妙な感じだったので、かなり悩んだ末にお薦めは☆☆にした。☆☆-ぐらいだと思ってほしい。
攻略
エミリーにこだわるかどうかがすべてだ。2回のプレイでコンプリートができる。
今夜は女主人と楽しもうか |
女主人と遊ぶ |
女主人を―― |
【ノーマルEND】 |
いや、エミリーの顔が見たい |
エミリーを選ぶ |
エミリーを―― |
【エミリーEND】 |
(by 伊織舞也)