桜花繚乱

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おっとりに見えて最強の特警長官、EDOの悪を斬る!!

時代劇のような雰囲気の本作だが、海外との文化交流があった後に鎖国された日本という設定なため、時代劇的日常で普通に英語を使っていて最初は頭がこんがらがってしまう。そんなどこかチグハグな架空世界がこのゲームの舞台である『EDO』だ。登場人物たちも髪型や服装が現代的アレンジされたファンタジーJAPANという感じ。気合いで刀は炎を噴くし拳銃も連射する破天荒さだ。もちろんゲームなんだから、このくらいの方が楽しめるというもの。

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主人公の恭介はEDOの平和を守るべく、2年間の訓練を耐え抜きEDOを守る組織･特警に入る。だが特警に入ったら告白しようとしていた幼馴染みはすでに結婚してるし、共に働くことになったくノ一ははち切れんばかりのお色気ボディ＆コスチュームだし、切れ者と評判の特警長官に会ってみたらほんわかした女性（でも檄強!!）だったりと、目まぐるしい状況。

そんなくだりで始まる本作は、場面によって視点となるキャラを変えつつ、EDOの町を守る特警と、互いに対立する2つの盗賊勢力の戦いを描く。くだけた雰囲気の日常と真面目な雰囲気の斬り合い、そして濃厚なＨのメリハリがほどよく効いて読み進めやすいテキストだ。

システムでは、気になるのがとにかく漢字を多用しようすること。そうした方が格好いいという狙いはわかるが、回想モードはやり過ぎかと。「あのシーンを見たい」という明確な目的があるのに、並ぶのは『拈華微笑』『隔靴掻痒』などといった表題。どれが目的のHシーンなのかわかりにくい。なのでとりあえず「これかな？」ってのをクリックするのだが、違ったから止めようと思った場合、途中からは回想シーン選択どころかタイトルにすら戻る手段がないのは不便。回想Ｈに入ったらあとは最後まで見るかゲームを終了させるかしか抜ける手段がない。

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と、欠点も書いたが、実はこのゲームはかなりエロくて良い。それは「寝取られ」的なテイストを絶妙に交えているから。好きだった幼馴染みが先輩の人妻になっているのを始め、EDOの町を狙う狡猾な悪党どもを油断させ捕らえるため、同僚のくノ一や長官である桜花が身体を差し出し凌辱される展開があるからだ。これらは時にヒロイン視点と恭介視点の両方で描かれ「任務のため仕方ないこと」「でも……」という葛藤をスパイスに盛り上がる。それでいてちゃんとハッピーエンドに持って行くのだから後味も悪くない。“寝取られ”や“戦うヒロイン凌辱”系が好きな人ならかなり楽しめることだろう。メインヒロインの桜花が貧乳気味なのがちょっと残念だけどね。

総評としては上に書いた通り、主人公といい雰囲気になったヒロインが任務のため他の男にあえて抱かれる展開をすげぇ燃える!!　という人にはツボ入りまくり。思わず評価☆5つにしたくなるが、こういうツボは一般的じゃないだろうってのを考慮して☆4つ。元々パッケージソフトだけあってボリュームも充分、CGのクオリティも多少ムラはあるが総じて高い。システムの欠点もこの内容なら目をつぶりたいほどの良作だ。

   使い方

攻略

BAD ENDはCGのないテキストだけのものだが、有名なネタのパロディなので1回は見てみるのをオススメしたい。攻略の順番は一番のネタバレが最後に来るように並べてあるので、得にこだわりがなければこの順にクリアして欲しい。

（by 葉柳）