恥感〜少女は悦楽行きの電車に乗って〜

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痴漢の快楽に溺れていく少女の運命は？

主人公・鷹野詩織は、引っ込み思案で思ったことを言えない性格の少女だった。そんな詩織は、ある日、通学電車の中で痴漢に遭ってしまう。大人しい性格が災いして痴漢を拒むことのできない詩織だったが、しだいにその痴漢・高階和泉のテクニックに溺れていく……。果たして、詩織と和泉に待っているものは？

©アイル【チーム・ドレイク】

アイル【チーム・ドレイク】の作品としては『愛欲の半ば、陰と陽の慟哭 〜淫辱は制服の下に〜』に続いての2作目のレビュー。前作はフタナリメインということもあって、良くも悪くも個性の強い作品だったわけだけど、今作は痴漢がテーマということで、かなり普通になったなぁという印象だ。まあ、電車の中で突然触手が出てきてヒロインに襲いかかったりしたら訳の分からないことになるだけだから、これは仕方のないところではあるんだろうけどね。それでも、ちょっとインパクトが足りないかなという気はする。この点は痴漢という、ある意味、ありふれたテーマを選んだことの限界だったのかな。

あと、本作のヒロインである詩織は純情な少女という設定なのに、マッハで堕ちてしまったのも物足りない点だ。さらに言えば、詩織が痴漢である和泉に簡単に好意を持ってしまうのも違和感を感じる。このせいでゲーム中盤以降は、痴漢ゲームというよりも純愛ゲームっぽい雰囲気になってしまっているんだよね。これだと痴漢好きなプレイヤーにとっては中途半端というか、消化不良になってしまうんじゃないだろうか。かといって、やっている行為自体は痴漢なわけで、純愛ゲーム好きにヒットする内容とも思えないしね。むしろ、精神的には最後まで痴漢を嫌悪しつつ、体は反応してしまうという展開にした方が痴漢好きにアピールできたんじゃないだろうか。

©アイル【チーム・ドレイク】

Ｈシーンはどうかと言えば、ゲーム前半は痴漢による愛撫中心で、後半は本番やフェラなどがメインになるという構成で、「痴漢」という枠の中で取り込めるものは一通り取り込んだかな、という感じ。電車内を舞台にする以上、Ｈシーンのバリエーションが少なくなってしまうというのはやむを得ないところだし、それを考えれば内容的には悪くないかと。特に前半の愛撫中心の部分は痴漢を繰り返すたびに詩織が開発されていくというのがしっかりと出ていて良かったかな。プレイヤーの選択によってイベントの内容が変化していくのも良かったしね。ただ、CGの使い回しが多かったのはちょっとばかりいただけない。本作のCG枚数は差分抜きで26枚。税込3990円のソフトとしてはやや少ない。前半の痴漢部分でもう少しCGを増やして、トータルでせめて30枚以上にはして欲しかったところだ。まあ、イベントの尺は長めに取られているし、CG差分はかなり多いので、物足りなさを感じにくいように工夫はされているんだけどね。なお、イベント数は27となっていて、イベントの内訳は詩織が23、詩織の友人である佐原みさき2、詩織＆みさきのものが2となっている。この内訳からも分かるように、物語は完全に詩織中心で、みさきはオマケ程度。スレンダーでボーイッシュなキャラが好きという人は注意した方が良さそうだ。

物語的にやや中途半端な印象になってしまった本作。価格を考えればゲーム性は高いし、CGのクオリティも申し分なし、Ｈシーンも内容的には手慣れた感じでまとまっているだけに、もう少しインパクトのある物語になっていれば☆1つプラスできたんだけどなぁ……ということで、オススメ度は☆3つ。ヒロインである詩織のキャラクターデザインが気に入ったなら、というところかな。

   使い方

攻略

アイル作品ではお約束のヒントモードが用意されているので、それを有効にすればエンディングを見るのは簡単。ただし、ゲーム前半の痴漢部分はそれだけでは100％にならない。この部分に関してはエクストラから見ることのできるスタッフルーム、りうのすけ氏のコーナーで正解を見ることができる。スペックで難易度6としたのは、ヒントモードを使わないという前提でのものなので念のため。

（by Suno）