百合の花恋愛事情〜倒錯したピュア・ラブストーリー〜
Shining Star Lily's | Windows98/Me/2000/XP/Vista | 800x600 |
1995円(税込) | 1Play1時間 | 属性:同人、レズ |
難易度:1 | 2008/12/5発売 | オススメ:☆☆☆ |
百合の世界へ舞い込んでしまった瑞穂
学園中で人気の栗栖瑞穂は後輩の坂井丹菜に熱烈求愛され、衆人環視の中でキスされてしまった。しかし、女同士で強引に迫られたため、瑞穂はその現場を見ていた人たちからは被害者として同情を集めたものの、当の本人はそれほど嫌じゃなかったのだった。それどころかその日のオナニーのネタにしてしまう始末。そして翌日丹菜の思いを受け入れて百合の世界へと入り込んでしまう。しかし、2人の関係に気付いている女教師野崎律子の出現で運命が変わることになるのだった。レズの律子は瑞穂を庇おうとした丹菜に襲いかかり、持ち前のテクで彼女を虜にしてしまったのだ……。
© Shining Star Lily's
百合の世界をテーマとした同人作品だ。最初から最後まで男は一切登場しないというレズにこだわった作りとなっている。したがって、主人公というべき瑞穂のライバルも当然ながら女である。女だけの世界というこだわりは百合萌えな人にはたまらないんじゃなかろうか。しかし、いきなりの急展開があって「えぇぇぇ!?」となってしまった。丹菜は元々は律子のペットで一目惚れした瑞穂に告白してきたという想像外の展開。快楽に負けてご主人様の元に戻ってしまうわけで、プレイする人は驚かされてしまうんじゃないかな。律子の手の上で踊らされていたともいえるわけだけどね。
全裸で放課後の学園を歩かされてオドオドとしている丹菜と度胸のある(?)瑞穂のギャップを楽しめる人もいそうだが、律子の指導でSに覚醒した瑞穂が丹菜を調教していくさまが本作最大の見どころだろうか。鞭打ち、蝋燭責めと倒錯した世界へとどっぷりとはまっていく百合ゲームは貴重だと思う。これまでも百合モノの同人作品『その花びらにくちづけを』シリーズをレビューしてきているわけで百合ものが嫌いじゃない……というか結構好きかも……というのを自分は今さらなので隠すだけ無駄だが本作では百合のSMモノも意外にいけるものだな〜と思ってしまった。自分的にはグッジョブという感じのストーリー構成で、新しい世界に目覚めたかもしれない(苦笑)。フタナリという安直な手段を百合ワールドに持ち込まなかったのも好感を持てる。
本編中に出現する選択肢はわずかひとつ。それによってエンディングが分岐している。展開もガラッと変わるが、百合の世界であることには変化がない。瑞穂の相手が変わってくるというだけで、レズワールド全開だ。初実ルートのほうがCGが多いんだけれど、印象的には丹菜のほうが楽しめたかな。このあたりは個人的な趣向で変わってくる部分だから、プレイヤーによって受ける印象は異なるんじゃないかと思う。
システム面ではバックログが使いにくいというのがあるが、どうしても困るというほどでもないかなぁ……。やや不便だなという程度で済んでいる感じだった。CGモード枠は20で回想シーンも20種類。価格相応のボリュームといったところだろう。
個人的には瑞穂が好みで結構楽しめたんだけど、レズモノにどれぐらい魅力を感じるかが大きく印象に影響してきそうな作品かな。最初から最後まで登場人物を女性のみにしたこだわりも百合モノ好きには悪くないのでは?
攻略
選択肢が1度出現するだけなのでコンプリートは簡単だ。初実ルートは長いのでちょっと焦るかもしれないけどね。
丹菜に任せる |
【3人同棲END】 |
瑞穂が受ける |
【初実ルートEND】 |
(by 伊織舞也)