息子の嫁は親父の女〜女医とナースに仕込む胤〜

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娘を守るために孕ませろ！

理事長兼院長として米倉病院の頂点に君臨する主人公にとって、最大の悩みは後継者問題だった。自分の後継者と考えていた姪の女医・最上雪花は、主人公の不倶戴天の敵とも言うべき息子と結婚してしまった。さらにナースとして働く愛娘の最上真幸に接近する男が現れた。愛しい娘たちに近づく男たちを許すことができない主人公は、娘たちに自分の子を産ませ、それを後継者とすることを考えるようになっていく……。

©ALL-TiME

タイトルや公式サイトでの紹介を見ると、エロメインのヌキゲーに見えてしまうし、自分もエロ目的でプレイを始めたわけだけど、エロに突入するまでがかなり長い。主人公が娘たちを孕ませようと決意するまでの過程が、かなりしっかりと描かれているんだよね。ヌキゲーと考えれば、これは明らかにマイナスポイント。だけど、個人的にはこれもアリかなという気がする。というのも、このゲームの主人公は大病院の院長でありながら現場を忘れず、理想の医療を実現するために努力を惜しまない人物であり、なによりも患者を大切にする人格者だったりする。表向きは人格者を装いながら、その裏では鬼畜な企みを持っているというのはエロゲーの定番的設定だけど、このゲームの主人公は、本物の人格者。そんな主人公が追い詰められ、狂っていく過程はなかなか読み応えアリ。描写がしっかりしているからプレイしていて感情移入できるし、主人公に好感を持つことができるしね。エロゲーの主人公は若い人間が多いけど、このゲームをプレイした後だとそんな主人公の青臭さが鼻についてしまうかも。ヒロインたちのキャラもしっかりと立っていたし、ストーリー性を重視するプレイヤーなら、かなり楽しめるんじゃないかな。

逆にプレイしていて気になったのは、意味のわからないイベントがそこかしこにあること。このゲームのメインヒロインは義娘の最上雪花と実の娘の最上真幸の2人。女医の小野アンナとナースの白鳥雨音はサブヒロインということになり、姪の伊達名月は完全なサブキャラとなっている。名月関連のイベントは、なぜ必要だったのか完全に意味不明。単に物語のテンポを悪くしているだけにしか思えない。あくまで自分の想像でしかないんだけど、もしかしたらゲームの開発スタート時点では名月も攻略可能ヒロインだったんじゃないんだろうか。途中で企画が変更されたのか時間が足りなくなったのかはわからないけど、名月はサブキャラに格下げされ、名月関連のイベントは彼女がヒロインだったときの名残、と。真相はわからないけど、名月のイベントを入れるくらいだったら、ヒロインである雪花や真幸のイベントを増やして欲しかったというのが正直なところだ。このゲームのシナリオ上の弱点は、ヒロインたちが主人公に惹かれていく過程の描写が弱いことだと思う。名月イベントを削って、その分ヒロインのイベントを増やせば、その弱点もある程度解消されただろうからね。

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このゲームはヌキゲーではないというのは、既に書いた通り。なのでＨシーンに関しては取り立てて数や尺が多いわけじゃない。その点でひたすらエロを求める人には向かない作品といえそう。ただ、ポイントは押さえているなという印象。ヒロイン格の4人には全員、ボテ腹でのＨシーンが用意されているし、孕んでエンディングではなく孕んだ後のことが物語の中心になっているのも孕ませ好きのツボを押さえているなと感じる。また、主人公はヒロインたちを目に入れても痛くないというほど可愛がっているし、孕ませるとというのが主人公の目的となっているため、Ｈシーンのシチュエーションはノーマルで純愛傾向が強め。シチュエーション的にはフェラやパイズリがあるくらいで、SM的なものやアブノーマルなものはほとんどない。ゲーム終盤になると、主人公たちがほとんどバカップルと化してしまうのも面白かったかな。

ヌキゲーの皮を被った純愛作品という感じで、ヌキゲーを期待していた人は物足りなく思ってしまうかもしれない作品。反対にストーリーを重視する人ならば、良い意味で予想を裏切られることになるんじゃないかと思う。孕ませ、寝取られ好きはもちろんだけど、渋い大人の主人公が好きという人、主人公に感情移入しながらプレイしたいという人にオススメしたい作品だ。ところで、この作品のCGモードには専用の眼鏡を掛けると立体的に見えるという「アナグリフCG」というモードがある。自分にはあまり立体的に見えなかったんだけど、ほかの人にはどう見えるんだろう？

   使い方

攻略

最初の選択肢で、雪花ルートと真幸ルートに分岐する。それ以降もすべての選択肢がエンディングに影響してくるため、選択肢が出てきたらセーブをしておこう。

（by Suno）