姫とボイン

Twitter縺ｧ縺､縺ｶ繧�縺�

異世界の王子になってお妃選び

©G.J?

大の巨乳好きの主人公は、玉砕王子の異名を取るほど女のコに縁のない生活を送っていた。夏休みの前日、主人公が家に帰ると、タンスの中からメイドさんが出てきて、強引に彼を異世界に連れて行ってしまう。なんでも、その国では王が重病に冒されていて、一刻も早く王子は后を娶り国王に即位しなければならない状況。ところが、王子はとんでもない鬼畜で王の器ではなかった。そこで、王子にそっくりの主人公を替え玉として、后を娶らせることにしたというのだが!?

ぶっちゃけた言い方をすれば、ストーリーはあって無いようなもの。突然異世界に連れて行かれた主人公は、なんの疑問もなくそれを受け入れてしまうし、各ヒロインのストーリーでもクライマックスと言えるものがない訳じゃないけど、あまりに簡単に解決してしまうしね。G.J?のファンなら、いつものG.J?といえば分かってもらえると思う。ともかく、壮大なストーリーとか感動的な物語を求めている人は、このゲームは回避した方が無難だろう。

まあ、それは構わない。みんながみんなそういう重厚長大なゲームを求めている訳じゃないからね。ただ、それならそれで、物語の見せ方ってものがあったんじゃないだろうか。スラプスティックなドタバタコメディにするも良し、あるいはガッツリと濃厚なエロを見せてくれるヌキゲーでもいい。でも、このゲームの場合、笑えるところは皆無と言っていいんじゃないかと思う。というより、シナリオがかなり短くて、日常シーンがほとんどなかったりする。日常シーンがないから、ヒロインたちに感情移入することもできないし、主人公の巨乳好きという部分もあまりアピールできてなかった。お姫様たちは主人公にベタ惚れという設定になっているんだから、それを利用してお姫様たちが主人公を取り合うコメディにすればかなり面白い展開になりそうなんだけどなぁ。なんとももったいない。

©G.J?

それではエロはどうかというと、これまた淡泊と言わざるを得ない。イベント数は31あり、CG枚数は差分抜きで72枚用意されている。Ｈシーンではアニメーションも採用されていて、その出来も悪くない。これだけならフルプライスのゲームとしても合格点だろう。上質なヌキゲーになる素質は十分あったはずなんだけど、ここでもシナリオの薄さが足を引っ張ってしまったなぁ、と。Ｈシーンの尺があまりにも短くて、盛り上がる前に終わってしまうんだよね。もっとエロをネットリと描写してくれたら、最強のヌキゲーになれたはずなんだけどねぇ。

このゲームの最大の見どころはなんと言っても、原画家の佐野俊英氏が描くカワイイヒロインたちなんだろう。佐野俊英氏の絵を見るということを目的とするなら、このゲームは文句なしの出来と言える。CGのクオリティは相変わらず高いし、シナリオが短いからサクサクとCGを見ることができるしね。佐野俊英氏のファンなら、迷わず突撃すべし。システム面でもヒロインの胸のサイズを巨乳から爆乳へ変更できる「乳タイプモードNEXT」や、立ちキャラを裸にできる「禁断の全裸モード」を搭載していて、佐野俊英氏が描く巨乳キャラを存分に堪能できるしね。「乳タイプモードNEXT」はイベント中、アニメーション中でも変更可能で、設定を変更すると即反映されるので、いろいろと切り替えて楽しむこともできる。ただ、個人的にはそんなシステムよりも、シナリオのコンセプトをハッキリ決めて、ボリュームアップして欲しかったというのが正直なところだったりする。とりあえず、CGはたっぷりと楽しむことができたし、このCGにはそれだけの価値アリということで、オススメ度は☆3つ。ただし、これは佐野俊英氏のファン限定のオススメ度なので、絵が好みじゃないという人は気をつけてほしい。

（by Suno）