おつむてんてん〜お兄ちゃんと3人娘のまったりエッチな日常〜

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ほのぼの風味の純愛物語

大学に通いながらゲームセンターでバイトをしていた主人公は、クレーンゲームで苦戦している常連客のひなちゃんを見かける。ひなちゃんに頼まれて代わりにクレーンゲームをすることになった主人公は、運よくターゲットのぬいぐるみを取ることに成功した。それをきっかけとしてひなちゃんとその友だちのさやかちゃんの2人と仲良くなるのだった。主人公の幼馴染みでひなちゃんとさやかちゃんの先輩でもあるなつみも加わり、動物園に行ったりすごろくで遊んだりと、3人娘たちを相手に思い出作りを重ねていくことになる。妹のような年下の少女たちと過ごした末に待ち受けている運命は!?

登場するヒロインはタイトル通り3人で、ひなは明るい性格で話し好き。コロコロと話題が変わっていくので聞き手は大変だ。そんなひなと親友だけど性格は逆に内気でマイペースなさやかと、ちょっとおませな幼馴染みのなつみも加わってくるわけだ。この3人と兄妹ごっこ的な関係でまったりと日々を過ごす物語が綴られている。

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しかし、残念なことに萌えゲーとしては明らかにボリューム不足だ。ストーリーもまったりした日常を描こうとしすぎて、なんら盛り上がることなくエンディングへと進んでしまった。これはどこに萌えればよいのだろうか。コンセプトがはっきりしていないというのも困るが、サブタイトルの「エッチな日常」は信じていると痛い目にあうんじゃないかな。お色気程度で進んで行って、ラスト直前でお互いにＨな気分になって愛撫やフェラから始まりそのまま処女喪失でエンディングだ。「えーっ？ これからえっち三昧じゃなかったの!?」と驚かされちゃったですよ。

システムまわりはよく使いそうな機能はきっちりとボタン配置されていて問題がないんだけど、細かい部分がユーザーフレンドリーとは言い難い設計になっている。マウスの右ボタンに何も機能が割り当てられていないところでの右クリックで設定やおまけから戻って来られないとか、エンドロールは飛ばせないとかねぇ。気になるおまけのほうはというと、CGモード枠が55個となっている。税込8190円の作品でこの数ではボリューム不足。しかもだ。本作は差分CGが別枠に登録されるのである。基本CGはなんとわずか23枚で、その中には動物園で写生した（落書きっぽい）動物のCGが2枚含まれているありさまだ。これでは2000〜3000円クラスの低価格ゲームにすら劣るボリュームだといえる。回想シーンは以下の8種類となっていた。半分がお色気イベントですな……。

1. カバさんのベンチにお座り。
2. お兄ちゃんと逆上がりの練習。
3. 初めての透け透け下着。
4. お風呂のタイルにお絵かき。
5. なつみといちゃいちゃエッチ。
6. 幼馴染みのなつみと結ばれて。
7. ひなちゃんといちゃいちゃエッチ。
8. さやかちゃんと、いちゃいちゃエッチ。

正直いってしまうと低価格ソフトを買ったほうがお得だったと落胆させられる人が多そうだ。2000円の低価格作品ならば3本、3000円のでも2本買えてしまう。あきらかにお薦めしにくいため、興味を持った人もいきなり購入するのではなく、まず体験版をプレイしてみたほうがよいだろう。あと、ヒロインは個別エンドだけでハーレムエンドはないので、そのあたりに期待している人は見送ったほうが正解のような気がする。残念ながらコストパフォーマンスのあまりの悪さで、お薦めは☆以外にあり得ませんでした。立ちキャラにはかなり力が入っていて、そこまで必要なのかというほどパターンが用意されているんだけど、力を入れるところを間違っていたんじゃないかなぁ。その労力をイベントとCGに向けてくれていればよかったんだけどね。

   使い方

攻略

用意されているエンディングはヒロインそれぞれの計3種類だ、たぶん。BADENDはあるのかもしれないが、CGも回想もコンプリートしてしまったから、BADENDを探すということはしていませんので。なお、攻略チャート中で併記している部分は、セーブ後に左側を選んでシーン終了直後までのプレイではなく、アイキャッチが出てくるまでプレイを進めてからロードして右側でプレイを進めてもらいたい。でないと、CGがひとつ漏れてしまいます。

（by 伊織舞也）