くのいち飛鳥〜吉原遊郭奇談〜
アイル【チーム・アイシス】 | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
パッケージ版:9240円(税込) ダウンロード版:4830円(税込) | 1Play6時間 | 属性:くのいち |
難易度:4 | 2009/3/27発売 | オススメ:☆☆☆ |
吉原遊郭で起こった事件にくのいちが挑む!
©アイル【チーム・アイシス】
江戸で唯一の遊郭・吉原で、人間の仕業とは思えない殺人事件が発生する。事態を重く見た南町奉行所は、忍び集団・月影衆に依頼し、くのいち・飛鳥を派遣することに。飛鳥は芸者として吉原に潜入し調査を開始するが、手がかりがつかめないまま、新たな事件が発生し……。
最初に言ってしまうと、この作品は自分が期待していたものとはちょっと違ったなぁというのが正直なところだ。多くの人々の思惑が絡み合い、二転三転する物語。次第に怪奇の様相を濃くしていく伝奇モノ。忍びたちによるアクション。このゲームを表現するならこんなところだろう。基本的なストーリーは悪くないし、テキストも江戸自体の雰囲気が良く出ていたと思う。アクションシーンの臨場感も良く表現されていた。さらに言うなら、音楽やゲーム画面のデザインなんかも雰囲気に合っていたといって良いだろう。
だけど、自分がアイルというメーカーに期待していたのは、そういうものじゃないんだよね。権謀術数渦巻く陰謀劇でもなければ、リアルな時代考証でもない。むしろ、ストーリーはわかりやすいシンプルなものでOK。時代考証も度を超してデタラメでなければそれでいい。このゲームのヒロインはくのいちで、物語の舞台は吉原。となれば、期待するのは戦うヒロインが敵の罠にはめられて凌辱されるシーンじゃないだろうか。では、このゲームがその期待に答えてくれたかというと、正直に言えばNoだった。
©アイル【チーム・アイシス】
まず、凌辱イベントが少なすぎた。凌辱がない訳じゃないけど、それは選択肢を間違えたときのバッドエンドで出てくるくらい。さらに舞台が吉原と言っても、ヒロインの飛鳥は客を取らない芸者として潜入するので、遊女として調教されるというようなイベントもない。Hシーンの多くは純愛系で、どうひいき目に見ても濃厚とは言えない内容。しかも、飛鳥は処女という設定のため、寸止めがかなり多かったりもする。純愛系のストーリーにするためには、ヒロインが処女でなくては都合が悪かったんだろうけど、そのせいでエロが薄くなってしまうのはねぇ……。ついでに言えば、レズシーンが多めになっているので、その点でも好みが分かれそうだ。
もちろん、純愛ストーリーや陰謀劇を否定するつもりはない。それはそれでアリだと思う。ただ、メーカーのやりたかったことと、プレイヤーの希望がズレていたんじゃないかという気がするんだよね。ヒロインの飛鳥にはもっと窮地に陥って、ガンガン凌辱されて欲しかった。遊女として吉原に潜入して、情報を聞き出すために客に調教されて欲しかった。過去のアイル作品では、そうした部分にしっかりと答えてくれたんだけどねぇ。物語の基本設定やヒロインは良かっただけに、もったいなかったなぁ。というわけで、伝奇モノが好きならオススメ度☆3つ。エロに期待するなら☆2つといったところかな。個人的にはムッチリした感じのCGが好みなので、オススメ度☆3つとしたい。
攻略
ストーリーは2つの事件のどちらを追うかで、重蔵ルートと大和ルートに分岐する。選択肢は間違えると即バッドエンドになってしまうものが多いので、ゲーム後半では選択肢のたびにセーブするくらいの心づもりでプレイしよう。
お頭の方が威厳があるな |
やり返す |
警戒を強める |
☆セーブ1 |
惨死事件に集中する |
☆セーブ2 |
どこにも行かないよ |
☆セーブ3 |
一か八か突っ込む |
【エンド1】 |
☆セーブ3から |
まだ様子を見る |
☆セーブ4 |
蹄女の提案を呑む |
【エンド2】 |
☆セーブ4から |
蹄女の提案を断る |
☆セーブ5 |
中に出す |
【エンド3】 |
☆セーブ5から |
外に出す |
【エンド4】 |
☆セーブ2から |
……………… |
蹄女の提案を断る |
☆セーブ6 |
牡丹は本心から鬼退治など望んでいない |
☆セーブ7 |
牡丹と一緒に行く |
【エンド5】 |
☆セーブ7から |
ごめん… |
【エンド6】 |
☆セーブ6から |
牡丹の心はもう仲間達から完全に離れている |
【エンド7】 |
☆セーブ1から |
人身売買事件を追う |
重蔵についていく |
蹄女の提案を断る |
☆セーブ8 |
わかった… |
【エンド8】 |
☆セーブ8から |
……………… |
【エンド9】 |
(by Suno)