凌成敗！～学園美少女制裁秘録～

姉の敵をとるために学聖会役員を成敗

幼いころに両親を亡くし、義姉で学園教師の日生咲に育てられた主人公・日生恭一郎。しかし、咲が不良学生たちに犯されたことで、幸せな日常は失われてしまう。そして、呆然とする恭一郎に声を掛けてきたのが、保険医の白石闇子だった。闇子の正体は公安の闇監査官であり、咲レイプ事件は学園を仕切る学聖会が糸を引いていたと聞かされる。咲の復讐のために闇子を手伝うことになった恭一郎だったが!?

©TinkerBell

この作品を実際にプレイしてみると分かるんだけど、実は本作はTinkerBellが2011年2月に発売した『懲罰指導 ～学園令嬢更性計画～』と同じ世界での物語だったりする。同じ世界といっても物語的な繋がりはないし、登場キャラクターもほぼ新キャラなので、『懲罰指導』をプレイしていなくても、それほど問題はないんだけどね。ただ、1カ所だけ『懲罰指導』をプレイしていないと理解不能のイベントがある。まあ、そのイベントは物語の本筋とは関係ないし、無視しても構わないといえば構わないんだけど、ちょっと気になってしまう人もいるかもしれない。この点はもうちょっと説明があっても良かった気がするね。

さて、物語はといえば姉を犯された主人公が、その復讐のために事件の黒幕である3人の学聖会役員を成敗していくというもの。成敗はもちろん凌辱となるわけだけど、作品全体としてはそれほどダークな雰囲気ではない。もちろん、個々のイベントを見ればかなり酷い行為をしているんだけど、主人公が根っから善良な人間であること、凌辱の目的が3人のヒロインの更正であることから、そう感じられてしまうんだよね。なので、スペック部分で属性を凌辱としたけれど、本当の意味での凌辱とはちょっと違うかもしれないし、凌辱ゲー大好きという人には少々物足りなく感じられるかもしれない。逆に物語はハッピーエンドじゃなくちゃという人なら、安心して楽しめる作品といえるんじゃないかと思う。

©TinkerBell

凌辱モノとはちょっと違うかもといっても、Ｈイベントの内容は凌辱そのものだ。拘束してのレイプやホームレスによる輪姦、あるいはヘビを突っ込んだりと、内容的には結構ハード。メインとなるキャラは真鍋若菜、小飛島潤、六口空の3人になるわけだけど、この3人は真鍋若菜はマゾ、小飛島潤は潔癖症、六口空は臭いフェチと、それぞれに異なった性癖を持っていて、イベントもその性癖にあったものが用意されている。アヘ顔もあるけど、これはかなり控え目なので、アヘ顔が苦手という人でも受け入れやすいんじゃないかな。ムッチリした感じのキャラクターと合わせて、ヌキゲーとしてのエロさは十分かと。ただ、ちょっと残念だったのがCGのボリューム。回想モードで見ると枠は83あるので価格相応に見えるんだけど、この枠はイベントごとに分かれていて、本作ではCGを使い回すイベントが少なくない。そのため、差分抜きでカウントした場合のCG枚数は69枚となってしまい、フルプライスのゲームでこれはさすがに物足りない。最低でもあと10枚はプラスして欲しかった。なお、イベント数は72となっている。

CG枚数では不満が残るものの、各イベントはきちんと尺をとって描写しているので、物足りなさは感じにくいんじゃないかと思う。というわけで、トータルでのオススメ度は☆4つ。エロいヌキゲーが欲しいけど、あまりにドロドロした物語はちょっと……という人にオススメしたい作品。

攻略

   使い方

1つのチャートの中に複数のエンディングがあるけど、これは記述ミスではなく、本当にこういうシステムになっているから。潤エンド1を見ると自動的に若菜ルートに進み、若菜エンド1を見るとさらに別のルートに自動的に進むようになっている。

そして、選択肢が複数記述してある場所では最初に書いてある選択肢で進めること。ただし、CG、回想モードを100％にするためにカッコ内の選択肢も選んでおく必要がある。ここで注意して欲しいのがこの作品では選択直後のイベントだけでなく、その後のイベントにも影響がある場合があるということ。そこでカッコ内の選択肢を選んだら、次の選択肢が出てくるまでプレイして欲しい。

（by Suno）