スズノネセブン!
Clochette | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play7時間 | 属性:学園モノ |
難易度:4 | 2009/1/30発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
落ちこぼれたちの合宿生活が始まる!
©Clochette
魔法が発達し、新たなエネルギーとして確立された時代。魔法と科学の融合をめざして設立されたスズノネ魔法学園は、魔法の名門、中心地として確固たる地位を築いていた。けれど、そんな名門学園にも落ちこぼれはいるもの。学園のワーストセブンに選ばれた落ちこぼれたちに与えられる最後のチャンス、それがスズノネトライアルだった。ワーストセブンに選ばれてしまい、1カ月の合宿生活を送り、その間に課題をクリアしなければならなくなってしまう主人公たちだったが!?
このゲームを一言で言い表すなら、萌え系学園モノということになるんじゃないかと思う。ストーリー、CG、音楽と、ゲームのすべてがいかにしてキャラに萌えさせるかという目的のために作られている気がするんだよね。ストーリーで言えば、キャラ別ルートに入ったあとにそれなりのドラマは用意されている。けれど、それはあくまでもキャラを引き立てるためのスパイスでしかなく、プレイヤーが味わうべきは、キャラクター性である、と。そして、キャラ萌えという観点で見れば、この作品は良質なキャラ萌えゲーと言えるんじゃないかな。攻略可能キャラは4人だけど、そのいずれも魅力的に描かれているしね。特に良かったのが、ヒロインとつきあい始めてからのイチャイチャ、バカップルぶりがしっかりと描かれていたこと。キャラ萌えゲーはこうでなくちゃと思わせてくれる。
さらに、サブキャラがしっかりと作り込まれていたのも好印象。個人的には、良い物語を作るためには、良いサブキャラが必須だと思っているんだけど、この作品はその点も合格。と言うか、サブキャラだけを使ってもう1本余裕でゲームを作ることができるくらい、魅力的なサブキャラが揃っている。女のコキャラだけでなく、主人公の親友である三峯真や学園長なんかも良い味を出しているしね。自分としては要先生は攻略させて欲しかったなぁ……などと思ってしまったり。
©Clochette
キャラ萌えゲーの教科書的な作りの本作だけど、ちょっと残念な点もあった。まず、主人公たちは合宿生活をしているのに、合宿らしくみんなが集まってワイワイやるイベントが少ないこと。ゲーム序盤はそういう雰囲気もあるんだけど、中盤以降はルートのヒロイン以外のキャラの出番が少なくなってしまっている。これじゃ、せっかくの合宿というシチュエーションが無意味になってしまう。次にあまりにも優等生すぎたという点。あまりにも優等生すぎて、プレイヤーに強烈なインパクトを与えることができなくなってしまっている気がするんだよね。登場ヒロインにしても、子犬チックな野々村仁乃、ツンデレな鷹取柚子里、おバカな三峯美奈都、腹黒な代官山すみれと個性の被らないキャラが揃っているけど、いずれもややおとなしい。もっと突き抜けたキャラがいたら、印象はかなり変わったと思うんだけど……。
と言うわけで、やや起伏に乏しい感じはするけれど、丁寧に作られた良質な萌えゲーであることは確か。どのキャラのルートも世界観の中でしっかりとまとまっているので、正統派の恋愛AVGをプレイしたいという人になら、文句なくオススメできる作品かな。テキストのテンポが良くて読みやすいので、気軽に萌えたいという人にもオススメできる。オススメ度は☆4つだ。
攻略
素直に目的のキャラを追いかけていけば、目的のエンディングに辿り着くことができる。特に迷うような選択肢はないので、難易度は低いはずだ。
仁乃の案 |
敢えて柚子里先輩に頼む |
美奈都に頼む |
☆セーブ1 |
柚子里先輩がいい |
☆セーブ2 |
仁乃と出かける |
仁乃の居場所を聞く |
【仁乃エンド】 |
☆セーブ2から |
美奈都と出かける |
柚子里先輩の居場所を聞く |
【柚子里エンド】 |
☆セーブ1から |
美奈都がいい |
美奈都と出かける |
柚子里先輩の居場所を聞く |
【美奈都エンド】 |
すみれの案 |
すみれに頼む |
すみれに頼む |
柚子里先輩がいい |
仁乃と出かける |
仁乃の居場所を聞く |
【すみれエンド】 |
(by Suno)