アンバークォーツ
コットンソフト | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:バトル、伝奇 |
難易度:3 | 2009/1/23発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
かつての仲間たちとともに戦え!
©コットンソフト
少年時代の主人公には、6人の仲間がいた。しかし、いつしか彼らとは疎遠になり、7年の歳月が過ぎた……。仲間たちのことを思い出すこともなくなったころ、主人公はかつての仲間と再会することに。それは、「異人」と呼ばれる化け物との戦いの始まりでもあった。
公式サイトのゲーム紹介を見ると「出会いと別れ、そして再会を繰り返し――俺達6人は、また此処に集う」というキャッチコピーが載っている。ストーリーの紹介を読んでも、幼なじみとの別れと再会をテーマにした、切ない雰囲気の恋愛AVGとしか思えない。たぶん、公式サイトを見た多くの人がそう思うんじゃないだろうか。しかし、正統派の恋愛AVGを期待してこのゲームをプレイすると、まず間違いなく地雷となる。もちろん恋愛要素はあるんだけど、物語の軸となるのは「異人」と呼ばれる人を食う化け物との戦いなんだよね。あえてジャンル分けするなら、伝奇バトルAVGと言ったところだろうか。伝奇バトルAVGが悪いということはないんだけど、こういうプレイヤーを騙すようなやり方はどうなんだろう? 隠さなきゃならないようなことでもないんだし、ゲームの内容については、正確なことを書いて欲しかったね。
さて、このゲームは伝奇バトルAVGであるということを前提に考えると、少年漫画的なご都合主義はあるものの、十分に楽しめる内容だと思う。異人との戦いを縦糸に、仲間たちとの友情が横糸として絡み合うというシナリオはまとまりもいいし、エンディングもヒロインとの関係はハッピーエンドになっているしね。現在と過去を交互に繰り返しながら進んでいくシナリオは、ちょっとノスタルジックな雰囲気もあって、なかなか悪くない。特にトゥルーエンドの完成度は高いと言ってもいいんじゃないかな。
©コットンソフト
けれど、ここでも「ただし」という但し書きをつけないといけない。このゲームには4人のヒロインが登場するわけだけど、その内1人がメインヒロイン、残りの3人はサブヒロインという位置づけになっている。サブヒロインのルートではヒロインとの関係こそハッピーエンドになるものの、異人との戦いは中途半端なまま終わってしまうのはいただけない。物語の中心である異人との戦いが中途半端では、どうしてもスッキリしない印象になってしまうからね。一方のメインヒロインルートでは、サブヒロインルートで出てきた設定などをすべて知っていることになっていて、クリアする順番によっては「はぁ? なにそれ?」ってことになりかねない。このゲームに関しては、シナリオ分岐はさせずに基本的なストーリーは1本道、その合間にヒロインのシナリオを挿入するという形にした方がよかったんじゃないかなぁ、という気がする。
オススメ度としては、「夕暮れ学園ADV」を期待していた人にとっては☆1つ、友情をテーマにした熱いバトルモノが好きな人なら☆4つといったところかな。トータルで見ればボリュームも価格相応にあるし、クリアする順番に気をつければ意味不明の展開になることもない。ややプレイヤーを選ぶ気はするけど、バトルモノが好きな人なら楽しめるんじゃないかと思う。また、コットンソフトの旧作『ナギサの』や『レコンキスタ』を知っているとニヤリとできる部分もあるので、コットンソフトファンなら突撃すべし。
攻略
〈〉内の選択肢は2周目以降で出現するものなので、初回プレイでは無視して構わない。そして、初回プレイでは智ルート固定。智エンドを見ると、なゆた、サリナ、弥夜子ルートが解放されるシステムだ。なゆたルートをクリアすると、玉藻ルートがプレイ可能になる。全エンドを見ればゲームはコンプリート。ただし、CGモードに関してはオマケモードのSTUFF ROOMからおまけイベントを見る必要がある。STUFF ROOMの画面の右下に『ナギサの』のヒロインの1人、柳生あおいのアイコンがあるので、これをクリックすればおまけイベントが始まるぞ。
〈1st Episode:終わりの始まり−First Contact−(前編)〉 |
貧乳 |
2nd Episode:終わりの始まり−First Contact−(後編) |
3rd Episode:始まりの終わり−Second Contact− |
異神はこの町以外にもいるのか? |
異神の能力や習性について |
俺は何をすればいい? |
正面突破 |
4th Episode:琥珀の季節−Amber World− |
ヒメ |
〈智に声をかける〉 |
Another Episode:砂塵学園−Desert School− |
理科準備室 |
異神は復讐を考えた |
智をフォローする |
後ろにさがる |
あともう少し |
中に出す/外に出す |
中に出す/外に出す |
【智エンド】 |
Extra Episode:落陽−Fall Down− |
外に出す/中に出す |
5th Episode:無垢の結晶−Innocent Quartz− |
6th Episode:記憶−Amber Quartz− |
手を握る |
中に出す/外に出す |
別にサリナのせいじゃない |
フォローを入れる |
ありがとう |
いつも助かってる |
珠乃 |
外に出す/口の中に出す |
智 |
【なゆたエンド】 |
Extra Episode:昇華−Sunrise− |
【玉藻エンド】 |
4th Episode:琥珀の季節−Amber World− |
ヒメ |
そっとしておく |
☆セーブポイント |
ヒメの家に向かう |
Another Episode:星降る夜−Merry Xmas− |
中に出す/外に出す |
電車の音 |
緑 |
赤 |
サリナを先に休ませる |
口の中に出す/外に出す |
中に出す/外に出す |
【サリナエンド】 |
☆セーブポイントから |
自分の家に帰る |
Another Episode:記憶−Diary− |
コンビニに行く |
サリナを呼ぶ |
弥夜子となゆたに |
メールする |
【弥夜子エンド】 |
(by Suno)