コンパクトな専用機はいかが?
ダウンロード販売されている作品や一部のパッケージ版で行なわれているアクティベーションで、どのようなデータが送られているのか不安を感じる人もいることでしょう。重要なデータなどが入ったPCとは別のゲーム専用環境を用意すれば不安は解消されます。また、メインのPCのレジストリなどを汚されたくないという人もゲーム専用環境を用意すれば解決です。ほかにも、エロゲーに限らず何らかの専用機としての用途や、CO2排出量を減らして地球環境に優しく、自分の財布にも優しくするためにできるだけ消費電力を抑えたいという人もいるかもしれません。今回はそういった専用機の例として以下の条件でチョイスした製品をレポートします。
- 本体サイズがコンパクト
- 低消費電力
- DVD-ROMドライブ内蔵
- 出荷時のOSがWindows XP
- 本体前面にヘッドホン端子あり
これらの条件を満たしたのは、39800円のmouse computerのネットトップ「LM-M100S」です。液晶ディスプレイセットだと+2万円となりますが。まずはその大きさをご覧ください。サイズの比較用として、本体のそばに『あるす☆まぐな』のパッケージと携帯電話N906iμを置いてみました。
その本体サイズは60×200×250mmとエロゲーの箱よりちょっと大きい程度です。転倒防止のために本体底面にフットスタンドを取り付けると底面は100mmとなってしまうものの、取り付けなくても大きな地震でもこない限り転倒はしないんじゃないかなという感じ。設置場所によっては取り付け不要でしょう。拡張性はまったくありませんが非常にコンパクトなのがよいですね。毎日使うキーボードとマウスもチェックしたい人が多いと思うので、その写真も掲載しておきます。キーボードはPS/2接続、マウスはUSB接続となっていました。これはキーボードはUSB接続だと反応が悪いことが起こることがあるという現象を避けるためかと思われます。変にキーの配置をいじっていない普通の109キーボードと、一般的な3ボタンの光学マウスです。本体が省スペースだからといって、キーボードを省スペースにするためにいじったりはしていないのは好感が持てますね。
さらにSPEC的なところをチェックしてみましょう。ネットトップ向けのCPUであるAtom 230(1.6GHz)は最新のPCに使われるCPUと比べて非力ですが、消費電力は控えめで電気代が安くすみます。Hyper-Threading Technology対応なのでCPUパワーをフルに使いきるゲームを実行していてもちょっとした作業を快適に行なえる程度の余力があるので、Hyper-Threading未対応のシングルコアCPUのPCからの乗り換えには大きなメリットがあるかも。搭載メモリも1GBとはいえ、ネットとエロゲーするだけならば問題になりません。HDDはS-ATA接続で7200rpmの160GBであり、多くのゲームを同時に入れなければ十分。HDD容量が不足したらUSB接続のHDDを外付けする手もあるので特に問題とはならないはず。グラフィックアクセラレーターはチップセット内蔵のIntel GMA 950となるため、3Dのゲームはあきらめる必要があるのとモニター出力がD-Sub15のみというのがネックとなる程度かと。2Dのエロゲー専用と割り切れば十分実用的な性能といえます。内蔵しているすべての機器をフル稼働させても40W以下の消費電力であり、維持費も安くできるのです。ただし、本体には冷却ファンがひとつあるためファンレスではありません。ファンの音はゲームのBGMが流れていればあまり気にならない程度かなという感じですが、ファンありだとロットなどでファンの個体性能差があるからこればかりはなんともいえないわけで。静音性重視でファンレスを求めたいと思っているような人ならば別の製品を探したほうがよいでしょう。
類似した製品を探す場合に気を付けるべき点は、CPUをAtomにするならばAtom Z系とAtom N系の2系統があること。Atom Z系はMID向けであり、組み合わせるチップセットがPC向けよりもグラフィックの性能が劣る点に留意しておきたいところかな。また、Atom N系でもノート型を選択する場合は、液晶のディスプレイ解像度をチェックしてほしい。執筆時点では調べた範囲内では縦600ドットの製品ばかりなのでフルスクリーンでないとプレイできないと思う。1280x720などのゲームも出てきているわけで、ノート型を選択するのであればAtom系のネットブックは避けて普通のノートPCにしたほうが長期的に見てよさそうです。
CPUをAtomに決めると拡張性はUSBしかないため、製品個別に差を出せるコネクタ類もチェックしておこう。本製品の前面と背面の端子類をチェックするための写真を用意してみたので見てほしい。前面は上から電源ボタン、DVDドライブのイジェクトボタン、USB2.0端子×2、マイク、ヘッドホンとなっている。前面端子の部分にはカバーがないので前面端子は常時PCの天敵である埃にさらされていることに注意が必要となる。
背面は冷却ファン、もはやほとんど使われていないと思われる左側のシリアルポートと、その右側にあるD-Sub15なモニター出力。シリアルポートはいらないからそのスペースはDVI出力にしてほしいと思うのは自分だけじゃないはず。USB2.0端子2つを挟んでその下にはPS/2なキーボードとマウスの端子。その下にはUSB2.0端子2つと10/100Mbps LAN、さらにその下はマイクとヘッドホン端子。さらにその下はACアダプタとの接続端子となっている。本製品は電源がACアダプタという部分を嫌う人もいるとは思うが、省電力であることを考えると自分はありだという判断をしている。個人的にはLANまわりがGigabitならばもっといろいろな用途に使えるのに……と思ったけど、このAtomがGigabitを処理しきれるだけの処理性能を持っているのか分からないので、今回はLANまわりのパフォーマンスは判断材料にしていないことを記しておきます。
なお、USBメモリを差し込もうとすると本体が軽すぎて(2kg)、本体が動いてしまうのが新鮮な感じだった。端子の接続時は本体を押さえておかないといけないかも。DVDのほうはノートPCで使われるタイプで、CDやDVDはきっちりとはめないといけないタイプのものとなっている。ゲームのインストール時などは爆音を出すので、その点はあらかじめ覚悟が必要だ。自作ではどうがんばってもOS込みでこの価格に抑えることができないため、専用機がほしい人は検討してみる価値があると思います。
OS | Microsoft Windows XP Home Edition SP3 |
CPU | Intel Atom 230(1.6GHz) |
MEMORY | DDR2 SO-DIMM(PC5300) 1GB |
HDD | S-ATA 160GB 7200rpm |
DRIVE | DVD Super Multi |
CHIPSET | Intel 945GC + ICH7 |
GRAPHICS | Intel GMA 950 |
RESOLUTION | 1920x1200(MAX) |
LAN | 10/100BASE-TX |
出荷状態をチェック
安いだけに何かあるとは思っていたものの、意表を突かれたのは製品に付属する説明書はペラ1枚のみということ。表は「梱包品の確認」で裏は「本体の設置」。取扱説明書はPDFファイルとなっており、PCのセットアップを終えて起動してからじゃないと見ることができないということが問題かな。これでは初心者にはあまりお薦めできない。
ほかに危惧するべき部分としては、リカバリーの仕方がある。本製品はリカバリーディスクが付属していない。コスト削減のため、ユーザーにリカバリーディスクの費用を負担させるメーカー(2003年頃からのSONYやNEC)がある現実を考えれば、競争上仕方がないのかなという気はするんだけど(ちなみにEPSONは2008年時点においてもちゃんと出荷時にリカバリーディスクを付けていたことを記しておく)。
最大の問題は、リカバリーディスクが付属しないだけでなく、リカバリーディスク自体を作成できないということか。見たところ初期出荷のロットではリカバリーディスクの作成を説明している部分はない。PCの電源投入直後にF3キーを押せばリカバリーができるお手軽仕様ではあるが、HDDが壊れたら再起不能という不安と、万一ウイルスに感染してしまった場合に安全に復帰できるのかという部分に疑問を感じさせられることが問題だろう。正直いってきびしい部分だと思うよ、これはさすがにね。
設置が終わって使い始めたら、真っ先に行なう行動は、おそらく『JWord』のアンインストールじゃないかな? ほとんどの場合メリットを感じられないものだからパフォーマンス向上のためにアンインストールしたほうがいいんじゃないかと思われます。ちなみに出荷時にインストールされているセキュリティソフトはMcAfeeだった。処理の軽いセキュリティソフトに変更するのもよいだろう。
Atomは非力であるということを前提にすれば、デスクトップで右クリックして「デザイン」を選んで「ウィンドウとボタン」を「Windows クラシックスタイル」にし、効果ボタンで「次のアニメーション効果をメニューとヒントに使用する」のチェックを解除しておくべきでしょうね。余計なビジュアルは処理させないようにしないと非力なCPUにはつらいですから。Ajaxを使うGmailなどのサイトではブラウザをFirefoxやGoogle Chromeなどの高速なものを使うというのもAtom環境ではかなり有効ですね。
不思議なことに出荷時にインストールされているアプリケーションに、動画編集系のものがあるんですよねぇ〜。それはAtomの領域ではないと思うんだけど、mouse computerは何を考えているのやら? ちなみに動画再生という面では、DivXやXviDのSD解像度(720x480)ならば余裕で再生ができるものの、H.264のMP4ファイルだとコマ落ちすることがあるので性能的に微妙でボーダーラインとなっているかなという気もする。Intelが狙っていたのかはわからないけど、動画も使いたいという人にはAtomは2008年末の時点では微妙だ。あわてずに次の世代を待ったほうが正解かなという気がするね。まあ、960x720なMP4ファイルでもコマ落ちせずに再生できるときもあるんだけど、安定しないという点では次を待ったほうがいいんじゃないかな。デュアルコアのAtom N330では大丈夫なのかもしれないけど、自分には試す資金がないので、そのあたりはご勘弁くださいませ。
ベンチマーク
3Dのベンチマークを取るのは無意味なので2Dのベンチマークとして、HDBENCH(Ver 3.30)と、CrystalMark 2004R3(0.9.126.451)の2つを選びテストを行なってみました。3Dの性能はOGLの部分を見てお察しを……。2Dで見ておくべきポイントはBitBltの値かな。高解像度で使っているほどブラウザなどのスクロール処理速度に影響してきます。意外なことにIntel GMA 950は2Dの処理速度は予想以上に良好な結果です。
執筆時点において比較的パフォーマンスの高いCPUといえるCore2Duo E8500(3.16GHz)+そこそこの性能のRadeon HD 2400 PRO(以後E8500と略)を組み合わせた環境と比較しています。性能を抑えた省電力な普及型低価格向けのAtom PCと比べるには、E8500は全力で叩きつぶす感じで比較対象としては意地悪すぎかもしれません(本来CeleronあたりのCPUが比較対象なんでしょうが……)。しかも、負荷をかけるために「LM-M100S」で使用可能な最も高い画面解像度である1920x1200での比較実行です。低い解像度だと2D処理ではあまり差がつかないかもしれませんから。なお、ReadとWriteはCore2Duo側のPCに使っているHDD性能が劣っているために逆転した数値が出ていることに注意してください。
(2008/11/05追記) これまたAtom環境に追い打ちをかける感じのベンチマーク結果となるわけですが、PentiumD(2.8GHz)+GeForce6200TC環境(以後PentiumDと略)のPCも計測してみたのでデータを追加します。掲載しているデータは2種類ありますが、*の付いている計測値はForceWare94.24、無印はForceWare169.21です。SONYのVAIO PCV-RZ72PのPentium4(3GHz)+GeForceFX5600の環境も追加してみました。
AtomなPCとは関係ないことでありますが、GeForceのドライババージョンで2D性能に大きな差があるのにご注目ください。ビデオカードの豆知識として覚えておいたほうがよいこととして、Vista以前と以後では設計思想が異なっているというのがあります。GeForceだと8000番台以降、RadeonだとHD以降はWindows XPまでのOSで2D描画の高速化に使われていたGDIアクセラレーション機能を実装していないのです。VistaでGDIが廃止されたためにビデオカードの機能には含まれていないため2Dが遅くなっているというわけで、XP環境ではビデオカードを選ぶ際に2D性能を求めるならば製品のボーダーラインとしたいところといえます。もう在庫のある店が少なさそうですけどね。今回GeForceでドライバのバージョン違いで2D部分の性能差が大きくなっているのは、バージョン3桁台になってからはハードが対応していてもGDIアクセラレーションを使わない作りになっているからだと思われます。2D性能を重視したい人は、GeForce8000未満であればForceWare94.24(2桁台最後のWHQL Certified)を使うと幸せになれるかと。IntelはGDIをサポートし続けていて差を縮めているといったところでしょうか。
LM-M100S | E8500 | PentiumD | PentiumD* | PCV-RZ72P | |
---|---|---|---|---|---|
ALL | 44370 | 79448 | 68443 | 70498 | 54825 |
Integer | 93945 | 448826 | 174073 | 174086 | 92562 |
Float | 64636 | 21849 | 197511 | 197523 | 114428 |
Memory Read | 48038 | 246476 | 285131 | 284005 | 246579 |
Memory Write | 48323 | 146687 | 115916 | 113561 | 88114 |
Memory R/W | 85127 | 291839 | 229580 | 229273 | 177592 |
DirectDraw | 29 | 29 | 19 | 59 | 19 |
Rectangle | 12651 | 31679 | 23364 | 23668 | 26925 |
Text | 6589 | 7828 | 28357 | 28045 | 29487 |
Ellipse | 4210 | 13629 | 4928 | 9949 | 2126 |
BitBlt | 175 | 226 | 201 | 200 | 408 |
Read | 86194 | 57951 | 46125 | 57951 | 53696 |
Write | 62976 | 48530 | 47472 | 47123 | 47472 |
Copy | 5113 | 6436 | 3001 | 3271 | 4401 |
LM-M100S | E8500 | PentiumD | PentiumD* | PCV-RZ72P | |
---|---|---|---|---|---|
CrystalMark | 30687 | 107690 | 57000 | 58038 | 51270 |
ALU | 5339 | 30982 | 12518 | 12471 | 7944 |
Fibonacci | 1803 | 11134 | 5459 | 5458 | 2062 |
Napierian | 860 | 8309 | 2085 | 2120 | 1980 |
Eratosthenes | 1093 | 3884 | 2121 | 2039 | 1975 |
QuickSort | 1561 | 7633 | 2831 | 2832 | 1905 |
FPU | 4623 | 33151 | 13279 | 13251 | 7869 |
MikoFPU | 626 | 3061 | 1612 | 1614 | 1989 |
RandMeanSS | 2136 | 19985 | 7317 | 7299 | 1899 |
FFT | 1090 | 5245 | 2563 | 2549 | 1961 |
Mandelbrot | 749 | 4838 | 1765 | 1767 | 1998 |
MEM | 3951 | 16708 | 9181 | 9295 | 7721 |
Read | 1804.90 MB/s (1804) | 7958.23 MB/s (7958) | 4169.09 MB/s (4169) | 4171.44 MB/s (4171) | 3884.17 MB/s (3884) |
Write | 860.55 MB/s (860) | 3062.61 MB/s (3062) | 1854.62 MB/s (1854) | 1853.11 MB/s (1853) | 1349.26 MB/s (1349) |
Read/Write | 871.62 MB/s (871) | 3341.36 MB/s (3341) | 1839.73 MB/s (1839) | 1838.37 MB/s (1838) | 1365.65 MB/s (1365) |
Cache | 3944.78 MB/s (394) | 23256.57 MB/s (2325) | 12973.49 MB/s (1297) | 14110.35 MB/s (1411) | 11014.41 MB/s (1101) |
HDD | 10254 | 7394 | 7893 | 7690 | 7767 |
Read | 86.49 MB/s (3459) | 55.21 MB/s (2208) | 56.29 MB/s (2251) | 51.84 MB/s (2073) | 52.01 MB/s (2080) |
Write | 75.38 MB/s (3015) | 54.80 MB/s (2192) | 53.39 MB/s (2135) | 53.72 MB/s (2148) | 51.72 MB/s (2068) |
RandomRead512K | 27.14 MB/s (1085) | 24.40 MB/s (976) | 26.47 MB/s (1058) | 25.46 MB/s (1018) | 27.63 MB/s (1105) |
RandomWrite512K | 45.23 MB/s (1809) | 33.66 MB/s (1346) | 39.28 MB/s (1571) | 39.65 MB/s (1586) | 39.07 MB/s (1562) |
RandomRead 64K | 5.05 MB/s (202) | 4.85 MB/s (194) | 5.95 MB/s (238) | 5.80 MB/s (232) | 6.82 MB/s (272) |
RandomWrite 64K | 17.12 MB/s (684) | 11.97 MB/s (478) | 16.01 MB/s (640) | 15.84 MB/s (633) | 17.02 MB/s (680) |
GDI | 3103 | 8182 | 7134 | 7900 | 6654 |
Text | 1299 | 1477 | 1697 | 1690 | 1928 |
Square | 503 | 1924 | 1970 | 1919 | 2024 |
Circle | 779 | 2982 | 1232 | 2054 | 756 |
BitBlt | 522 | 1799 | 2235 | 2237 | 1946 |
D2D | 2743 | 1834 | 1469 | 2872 | 1776 |
Sprite 10 | 81.08 FPS (8) | 85.68 FPS (8) | 85.68 FPS (8) | 89.29 FPS (8) | 70.25 FPS (7) |
Sprite 100 | 76.83 FPS (76) | 76.04 FPS (76) | 73.28 FPS (73) | 83.46 FPS (83) | 64.02 FPS (64) |
Sprite 500 | 62.02 FPS (310) | 51.08 FPS (255) | 44.62 FPS (223) | 64.70 FPS (323) | 45.99 FPS (229) |
Sprite 1000 | 49.22 FPS (492) | 36.15 FPS (361) | 29.98 FPS (299) | 50.52 FPS (505) | 34.00 FPS (340) |
Sprite 5000 | 17.75 FPS (887) | 10.97 FPS (548) | 8.43 FPS (421) | 18.47 FPS (923) | 11.12 FPS (556) |
Sprite 10000 | 9.70 FPS (970) | 5.86 FPS (586) | 4.45 FPS (445) | 10.30 FPS (1030) | 5.80 FPS (580) |
OGL | 674 | 9439 | 5526 | 4559 | 11539 |
Scene 1 | 435 | 5760 | 2988 | 2426 | 7666 |
Lines (x1000) | (37020) | (973563) | (441693) | (357972) | (1457676) |
Scene 2 CPU | (8) | (128) | (64) | (64) | (256) |
Scene 2 Score | 239 | 3679 | 2538 | 2133 | 3873 |
Polygons (x1000) | (5101) | (207845) | (124638) | (105576) | (217691) |
Scene 2 CPU | (4) | (128) | (64) | (64) | (128) |
あまりにもAtomをいじめすぎたので、ベンチマークを実行する解像度を1280×768に落として、PentiumM(1.6GHz)+MOBILITY RADEON 9000 IGPとビデオ機能内蔵の環境と比較したデータも掲載します。比較対象は2004年秋頃のノートPCの上位モデル付近にあたる性能と考えてよいかと。CPUのクロックが同じなので性能の比較もしやすいかな? BitBltの値が相反する結果なのが気になるけど、体感ではブラウザのスクロールでは本製品のほうがストレスなく感じるね。AtomのCPU性能は整数演算性能だけならば同クロックのPentiumMより1ランク下のものと同程度のようなので、動画編集などをしないならば無問題と思われます。ネット利用専用的なCPUというコンセプトだから当然といえば当然ですが。そういう製品が出て来るかはわかりませんが、AtomにGeForceもしくはRadeonを組み合わせたら、かなりコストパフォーマンスに優れた汎用PCになりそうですね。
LM-M100S | PentiumM | |
---|---|---|
ALL | 51623 | 30602 |
Integer | 93897 | 97816 |
Float | 64571 | 76709 |
Memory Read | 48088 | 59385 |
Memory Write | 48432 | 24772 |
Memory R/W | 85068 | 47712 |
DirectDraw | 29 | 30 |
Rectangle | 12660 | 25968 |
Text | 6574 | 8555 |
Ellipse | 4177 | 9138 |
BitBlt | 451 | 239 |
Read | 100687 | 30889 |
Write | 92251 | 38713 |
Copy | 4807 | 2414 |
LM-M100S | PentiumM | |
---|---|---|
CrystalMark | 33883 | 31795 |
ALU | 5336 | 5992 |
Fibonacci | 1803 | 2232 |
Napierian | 861 | 1092 |
Eratosthenes | 1097 | 941 |
QuickSort | 1553 | 1705 |
FPU | 4625 | 7422 |
MikoFPU | 625 | 707 |
RandMeanSS | 2138 | 4110 |
FFT | 1091 | 1287 |
Mandelbrot | 749 | 1296 |
MEM | 4078 | 2884 |
Read | 1818.63 MB/s (1818) | 1328.90 MB/s (1328) |
Write | 922.12 MB/s (922) | 448.67 MB/s (448) |
Read/Write | 922.35 MB/s (922) | 452.91 MB/s (452) |
Cache | 3943.58 MB/s (394) | 6346.69 MB/s (634) |
HDD | 12525 | 4428 |
Read | 100.26 MB/s (4005) | 20.83 MB/s (833) |
Write | 90.99 MB/s (3639) | 27.21 MB/s (1088) |
RandomRead512K | 39.34 MB/s (1573) | 16.75 MB/s (670) |
RandomWrite512K | 52.10 MB/s (2084) | 26.52 MB/s (1060) |
RandomRead 64K | 7.12 MB/s (284) | 5.71 MB/s (228) |
RandomWrite 64K | 23.52 MB/s (940) | 13.74 MB/s (549) |
GDI | 3046 | 7076 |
Text | 1236 | 1571 |
Square | 506 | 1855 |
Circle | 779 | 2203 |
BitBlt | 525 | 1447 |
D2D | 3602 | 1891 |
Sprite 10 | 207.87 FPS (20) | 144.42 FPS (14) |
Sprite 100 | 183.92 FPS (183) | 116.57 FPS (116) |
Sprite 500 | 119.85 FPS (599) | 62.86 FPS (314) |
Sprite 1000 | 77.09 FPS (770) | 39.88 FPS (398) |
Sprite 5000 | 19.90 FPS (995) | 10.30 FPS (515) |
Sprite 10000 | 10.35 FPS (1035) | 5.34 FPS (534) |
OGL | 671 | 2102 |
Scene 1 | 424 | 1480 |
Lines (x1000) | (35925) | (187485) |
Scene 2 CPU | (8) | (32) |
Scene 2 Score | 247 | 622 |
Polygons (x1000) | (5226) | (22059) |
Scene 2 CPU | (4) | (16) |
動作させてみたエロゲー
今のところ特に動作には影響なく快適にプレイできています。実際に動かしたタイトルは以下に掲載しておくので参考までにどうぞ。E8500と比べて体感的に明らかに遅く感じたら△、プレイに支障が出るぐらいならば×のマークで2008年12月までにプレイした作品は随時情報を追記していきます。なお、△や×の場合は、マークにマウスカーソルを乗せると追加情報を見ることが可能です。
2008-11-04〜2008-12-31までで更新終了しました (by 伊織舞也)