かぎろひ 〜勺景〜
Shelf | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
パッケージ版:9240円(税込) ダウンロード版:3800円(税込) | 1Play5時間 | 属性:伝奇、神話 |
難易度:4 | 2009/2/27発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
祀りに惑わされる人々
親が京都へ引っ越すことになったのに、そのまま村に残ることにした主人公の葵。そんな彼の前に転校生の紫陽花が現れる。紫陽花は売りをやっていると噂されていた。噂を信じた主人公のクラスメイトの滝本が紫陽花に手を出そうとして発狂してしまう。紫陽花の元へたどり着ければ彼女は何でもしてくれるというのだが、主人公は紫陽花が何もしていないのに滝本が突然絶叫して逃げ出すさまを見てしまったのだ。何が起こったのかと不思議に思い、紫陽花に興味を持ってしまった主人公は、紫陽花の誘いにノって彼女の誘いに身を任せてしまう。
©2009 Shelf All Rights Reserved.
本作は神話をベースにした作品だ。120年に一度、村から生贄を求めるイザナミという存在が根本にある。生贄を捧げることを主人公以外の村人はみな当然だと思っている。そんな状況下で、生贄となる紫陽花、紫陽花の守護者的な烏天狗の白屈菜、主人公の守護者の万年青、村の神社の巫女としてしきたりを守るためなら労力を厭わない楓、しきたりを知りつつもある思惑から悲惨な祀りを悲壮な決意で実行しようとする村長の菫といった、立ち位置がまったく異なるヒロインたちを相手に恋物語が綴られるわけだ。
ストーリーのほうは全十章であり、第九章までは各ヒロインの好感度の積み重ねが計算されている。最終章となる第十章は、その結果によりエンディングを迎えるヒロインが確定し、そのシナリオに流れていくという作りだ。シナリオをじっくり味わえることだろう。
©2009 Shelf All Rights Reserved.
ひと言でいうと、これは「泣きゲー」を狙って作られている作品かなと思う。実際に泣けるほどの感動があるかはプレイヤーの印象次第だと思うけどね。個人的には初回プレイでの「菫ルートは無理じゃね?」って気がしたかな。それ以外はそれなりに「おぉ〜!?」と思わされる展開で悪くなく、結構ストーリーを楽しませてもらえたかなと思う。立ち位置が異なるヒロインのストーリーがしっかり用意されているから、ひとつの世界をしっかり描いた作品であることも個人的に高評価だった。コンプリートすれば、菫もなぜそのような行動をしていたのかをわかる作りだし、プレイして損はしない作品という印象かな。
システム面では特に大きな問題となるような部分もなく、快適にプレイできると思う。エフェクトカットができないのがややマイナスな面かもしれないけどね。唯一よろしくない部分は、結構長いエンディングのスタッフロールが飛ばせないというものかな。コンプリートを目指す場合に、これはかなり厳しいかも? ちなみにおまけのほうは、CGモード枠が紫陽花20、楓19、白屈菜17、万年青10、菫13、その他9の計88。回想は紫陽花7、楓6、白屈菜6、万年青2、菫5、その他2の計28種類だ。
個人的にはストーリーを重視している人にお薦めしたい作品だ。クリック連打でテキストを斜め読みするような人には楽しめないかもしれない。それゆえにエフェクトをカットできないようにしているんだろうけど、それはやりすぎ感があるかな。お薦めは悩んだ末の☆☆☆☆だけに、属性が合うならばややプラスしてもいいんじゃないかと思ったりする。ハーレムルートがないのは作品の性格上残念だがやむを得ない。シナリオ中に記述があった仮定の紫陽花、楓、瑞樹の組み合わせは死ねそうだが、見てみたい気もしたけどね。まあ、感動できる作品を求めている人にぜひ本作をプレイしてみてもらいたいかな。
攻略
最終章となる第十章でバッドエンド直行の選択肢があるが、その存在は難易度が高くなるものではない。CGの回収のほうが案外大変だ。選択ミスをしないように気をつけてプレイしてほしい。紫陽花TRUEENDはBADENDも含めてすべてのエンディングを見たあとにしかルートに入れないことに注意が必要だ。
第一章 |
(選択肢なし) |
第二章 |
☆セーブ1 |
紫陽花を抱かない |
第三章 |
そうだって言ったら? |
秋祭りについて尋ねる |
自宅 |
第四章 |
注意する |
ごまかして逃げる |
☆セーブ2 |
いや、暇だったから |
第五章 |
学校 |
☆セーブ3 |
紫陽花を抱く |
《Hシーン終了までプレイ》 |
☆セーブ3から |
紫陽花を抱かない |
ありがとう |
第六章 |
☆セーブ4 |
両方に話してみる |
紫陽花のお弁当を食べる |
☆セーブ5 |
紫陽花を抱く |
《章が変わるまでプレイ》 |
☆セーブ5から |
紫陽花を抱かない |
第七章 |
☆セーブ6(章が変わった直後) |
(なんで、そんな) |
第八章 |
(選択肢なし) |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
☆セーブ7 |
かわったエッチって……? |
甲斐との話を続ける |
【紫陽花BADEND1】 |
☆セーブ7から |
紫陽花を大切にしたい |
甲斐との話を続ける |
☆セーブ8 |
周りを確かめる |
【紫陽花BADEND2】 |
☆セーブ8から |
とにかく走る |
【紫陽花END】 |
☆セーブ4から |
紫陽花に話しかける |
好き |
白屈菜を抱く |
第七章 |
(選択肢なし) |
第八章 |
行って確かめたい |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
信じる |
☆セーブ9 |
瑞樹に相談する |
叫ばない |
【紫陽花&白屈菜BADEND】 |
☆セーブ9から |
瑞樹に相談しない |
☆セーブ10 |
叫ばない |
【紫陽花&白屈菜END】 |
☆セーブ10から |
叫ぶ |
【紫陽花&白屈菜TRUEEND】 |
☆セーブ2から |
そうだなぁ |
第五章 |
自宅 |
なんでそんなこと聞くの? |
第六章 |
強引に声をかけて話に割り込む |
第七章 |
(選択肢なし) |
第八章 |
(選択肢なし) |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
こっそり服を注文する |
☆セーブ11 |
おとなしくする |
洞窟 |
【万年青BADEND】 |
☆セーブ11から |
対策を練る |
抱く |
洞窟 |
【万年青END】 |
☆セーブ1から |
紫陽花を抱く |
第三章 |
どうなんだろう? |
秋祭りについて尋ねない |
学校 |
第四章 |
開き直る |
ガン見してやる! |
☆セーブ12 |
ごまかして逃げる |
そうだなぁ |
第五章 |
神社 |
なにも聞かない |
楓に付き合ってやる |
第六章 |
(選択肢なし) |
第七章 |
☆セーブ13 |
受け入れる |
☆セーブ14 |
いたずらをしない |
《章が変わるまでプレイ》 |
☆セーブ14から |
いたずらをする |
《Hシーン終了までプレイ》 |
☆セーブ13から |
落ち着かせる |
腕を取る |
第八章 |
☆セーブ15 |
身を流れに任せる |
《章が変わるまでプレイ》 |
☆セーブ15から |
楓を落ちつかせる |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
楓と過ごす |
☆セーブ16 |
他にないのか? |
《アイキャッチまでプレイ》 |
☆セーブ16から |
稽古か…… |
神社 |
☆セーブ17 |
学校 |
白屈菜に協力してもらう |
☆セーブ18 |
手加減する |
【楓BADEND1】 |
☆セーブ18から |
手加減しない |
【楓BADEND2】 |
☆セーブ17から |
神社 |
白屈菜に協力してもらう |
手加減する |
【楓END】 |
☆セーブ12から |
調子に乗って答える |
そうだなぁ |
尋ね返す |
第五章 |
神社 |
なにも聞かない |
いいんですか? |
第六章 |
紫陽花の過去を聞いてみる |
第七章 |
知りたい |
第八章 |
☆セーブ19 |
舐める |
《章が変わるまでプレイ》 |
☆セーブ19から |
舐めない |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
ククリヒメについて尋ねる |
さらに問いかける |
☆セーブ20 |
紫陽花に対して心が痛まない |
紫陽花を助ける |
【菫BADEND1】 |
☆セーブ20から |
紫陽花に対して心が痛む |
☆セーブ21 |
紫陽花を助けない |
【菫BADEND2】 |
☆セーブ21から |
紫陽花を助ける |
【菫END】 |
☆セーブ6から |
またいこう |
第八章 |
(選択肢なし) |
第九章 |
(選択肢なし) |
第十章 |
☆セーブ22 |
対策を考える |
《Hシーン終了までプレイ》 |
☆セーブ22から |
体力を温存する |
洞窟 |
【紫陽花TRUEEND】 |
(by 伊織舞也)