Black-Teacher-Core〜ブラックティーチャーコア〜

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名門女子学園でお嬢様を凌辱

©ゆ〜かりそふと

主人公は全国でも有数のお嬢様学園・私立聖涼学園で教育実習を行うことになった。そんな主人公が教職を取った理由はただ一つ、男に対して免疫のないお嬢様たちを陵辱することのみ。そして、学園にはそんな主人公のお眼鏡に適う美少女たちが待っていた。さっそく欲望のままに学生たちを毒牙にかけていく主人公だったが!?

物語は非常にシンプルで分かりやすいものだね。このゲームの主人公は世間体とか権力とかにはまったく興味のない人間で、純粋に獲物である女のコたちを弄ぶことしか眼中にない人間。従って、物語も目をつけた女のコたちを陥れ、犯すことに集中したものになっている。その分、ストーリー的な部分は弱くなってしまっているけど、ヌキゲーとしてはアリでしょう。ちょっと面白いなと思ったのが、このゲームの主人公は暴力的な手段は一切使わないということ。穏やかな口調で人の弱みにつけ込み、精神的に追い詰め、快楽で堕としていくという感じだ。ハードに犯していくのが好みという人には合わないかもしれないけど、ヒロインをネチネチと追い詰めていくのが好きという人なら楽しめるんじゃないかな。また、このゲームは昼間は主人公視点で進み、ヒロインを犯していくパートとなり、夜はヒロイン視点のパートが挿入される。このパートではヒロインが主人公に犯されたときのことを回想するんだけど、これが意外とエロい。ちょっと官能小説っぽい感じになっているので好みは出ると思うけど、その手のテキストが好きな人にならオススメだ。

©ゆ〜かりそふと

エロに特化しているところや主人公の性格など、このゲームは部分的には光るところもあるんだけど、全体としては完成度が低いといわざるを得ない。まず、CG枚数が差分抜きで28枚とかなり少ない。低価格ソフトならともかく、ミドルプライスのソフトでこの枚数は寂しすぎる。そして、CG枚数が少ないわりにイベント数は33と多めになっているんだよね。当然、CGの使い回しが多くなるわけで、それが一層ボリューム不足を強調する結果になってしまった。なにより納得がいかないのが、イベントが用意されているのが、主人公が担当するクラスの学生の青野光奈子、光奈子の先輩で姉的存在の雁鐘錫音、主人公の指導役の教師の柳澤優輝の3人だけであること。それ以外の秋篠利奈、皆月麻衣、弥良ゆかり、保高郁美の4人はエンディングはおろか、イベントすらない。いかにも意味ありげに登場してきたくせに、物語にまったく絡んでこないというサブキャラ以下の扱いなんだよね。保高郁美なんかはパッケージも大きく描かれているのに、この扱いはないんじゃないの？　また、舞台となる学園では理事長が学生を調教して娼婦として私腹を肥やしているとか、主人公にも歪んだ性格になった過去があるとか、いろいろ設定はあるようなんだけど、それが物語の中でまったく活かされていない。活かされないキャラクターや設定なんてないほうがマシだと思うんだけどねぇ。

ここまで書いてきて、この作品は以前に発売中止となった『黒色教師〜始まりの章〜』をミドルプライスのゲームに仕立て直して発売したものだということに気がついた。これですべてに納得がいった。『黒色教師〜始まりの章〜』が発売中止になり、途中まで制作したCGやシナリオが残された。それを捨ててしまうのももったいないから、とりあえずかき集められるものをかき集め、無理矢理パッケージにした、と。たぶん、初期の開発段階では保高郁美たちのストーリーも収録予定で、理事長との対決なんていう展開も考えられていたんだろうね。ゲームが発売中止になってしまったのは仕方のないことだし、開発コストを少しでも回収するために、残された素材を使ってゲームを作ってしまおうというのも（事の善し悪しは別として）理解できる。でも、それならそれで1本のゲームとして成立するように、ストーリーやキャラクターを見直すべきだったんじゃないか？　とりあえず手元にある素材を全部ぶち込んじゃえば良いだろうというのは、あまりに安易だ。というわけで、オススメ度は☆1つに近い☆2つ。キャラクターなどは良かっただけに、完全版を見てみたかった作品だね。

   使い方

攻略

初回プレイでは選択肢などは出てこず、強制的に光奈子となる。2回目以降のプレイでは選択肢が出現するようになるので、錫音、優輝ルートに分岐できるようになる。このことに気がつけば、選択肢自体は少ないので難易度は高くないぞ。

（by Suno）