鋼鉄の魔女アンネローゼ

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廃棄都市アミダハラで繰り広げられる壮絶なバトル！

©2010 Lilith. All rights reserved.

物語の舞台となる廃棄都市アミダハラは、犯罪者や魔物たちが主な住人という危険極まりない区域。そんなデンジャラスゾーンに興味本位で足を踏み入れた主人公・橘陸郎は、あっという間に騒動に巻き込まれ奴隷商人に捕まってしまう。そして、奴隷となった主人公を買い取ったのは、アミダハラの住人たちも震え上がる恐怖の魔女アンネローゼだったのだ！　アンネローゼに不死者になる術を施された陸郎は、ご主人様を守るパートナーとしてアミダハラで暮らしていくことになる。そんなある日、探偵業で生計を立てているアンネローゼの元に、「行方不明の兄を捜して欲しい」という依頼が舞い込むのだった。簡単な人捜しの依頼かと思いきや、事態は思わぬ方向へ転がっていく。はたして、アンネローゼと陸郎は、この依頼を無事果たすことができるだろうか？

まずは低価格ソフト恒例のボリュームチェックからいきまっしょい。CG45枚、回想19シーンという構成は十分納得できるボリュームなのだが、ちょっと問題がある。それは凌辱イベントに特化したブラックリリスブランドにも関わらず、和姦系のＨが7シーンもあるのだ。純愛7：鬼畜12という比率なので、全体のカラーは凌辱色の方が強い。しかし、純愛系Ｈの存在が鬼畜色を薄めてるのは事実で、このイベント構成だったら、“カタチに収まらない白と黒の奔流”がコンセプトのリリスミストで出すべきなんじゃないかな？　ブラックリリスのダークな作品が好きで買った人は、「あれれ？　なんでこんなに純愛Ｈが？」って混乱したんじゃないかなぁ。ちょっと作品コンセプトがハッキリしないので、個人的にはマイナス評価の対象だ。

また、リリス新規格というCGの表示方法にも疑問が残る。イベント絵をフルスクリーンで表示せず、ゲーム画面に枠を設けて、そのフレーム内でCGを見せてるため、イベント絵が微妙に小さいのだ。なぜわざわざフレームエリアを設け、CGを小さく表示するのか理解に苦しむ。そして、さらに意味不明なのが、縦スクロールさせない縦長CGの存在だ。横長画面に縦長CGを1枚絵として入れてるので、当然左右に余白が生じるワケで……。縦長CGの構図を楽しんでもらいたいらしいけど、余白が目立ちすぎて個人的には微妙な演出だと思う。新規格の表示もマイナス評価だ。

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総論としては、ブラックリリスならではの鬼畜作品を期待してたのに純愛イベントの比率が多く、新規格のCG表示も拙者の感性には合わなかったので、評価は辛めの★2個。ただ、誤解してほしくないのは、この数値は従来のブラックリリス作品と比べてのオススメ度だ。もしミスト作品として発売されてたら、普通に★3個レベルの内容は満たしてると思うよ。鬼畜Ｈはインパクト抜群の過激な責めが満載で、電撃責めや触手責め、そして子宮が精液で溢れかえる壮絶な中出し輪姦は十分ヌキゲーとして使えるクオリティでござる。ブラックリリスの作品じゃなけれは、純愛系Ｈだってヒロインの素の姿が見れるシーンとして高く評価できるワケだし。一般的な低価格ソフトとして見れば、十分合格です。

ただ、ちょっと気になったのは、塗り方のせいか画面サイズのせいか分からないけど、カガミ氏の原画が精細を欠いてるようの見えたのは気のせい？　拙者が大好きな『アサギ』シリーズに比べると、なんか雰囲気が違うのだけど……。最初、カガミ氏の画風に似せた別の原画家が書いてるのかと思ったでござる。キャラの表情がぎこちないというか、ボディラインに妖艶さがないというか……。まぁ、私の感性が微妙にズレてるだけかもしれないので、原画のクオリティ判断は諸兄にお任せします。あと、小さなことだけど、スタッフロールがスキップできないのも気になった。よっぽどエンディングソングを聴かせたかったのかなぁ。個人的にはゲームの主題歌は聞かない主義なんで、二巡目以降はスキップさせてほしい。今作は、いろいろチャレンジを試みた意欲作ではあるが、ちょっと見直すべき点が多いような気がする。

   使い方

攻略

アンネローゼ最優先で行動するとハッピーエンド。途中でサブヒロインとＨしまくるとバッドエンドとなる。分岐は比較的簡単だ。

（by イ・ヤン提督）