リアル彼女
ILLUSION | WindowsXP/Vista/7 | 800x600 |
9660円(税込) | 1Play30分 | 属性:3D、デート、アイドル、幼なじみ、女教師 |
難易度:4 | 2010/2/19発売 | オススメ:☆☆ |
超絶クオリティの3Dを味わうには最新マシン必須
©ILLUSION
通常ならストーリー紹介から入るところだけど、本作は少し特殊なゲーム構成で、ストーリーと呼べるガッツリしたテキストは存在しない。スタート画面で、愛・彩・香織の中から“彼女”を指定し、あとはHを楽しむのみ。日常会話を数回行ないながら、ボディにタッチするだけの簡単システムだ。この会話とお触りを数回繰り返すとHが発生し、射精すると彼女が満足してタイトルに戻り1プレイ終了となる。彼女の問いかけにYesかNoで返事するか無視するだけなので、甘く切ない恋愛ストーリーを楽しみたい人には向かないと思うのでご注意を。
まず、本作をプレイするうえで一番気になるのは、「中途半端な性能のパソコンでどれだけ動くのか?」という点だろう。なにせ推奨環境は最新パーツで武装したハイスペックマシン。拙者のパソコンは、Core2Duoの2.13GHzにGeforce7600GTという数世代前のパーツ構成ゆえ、必須動作環境をギリギリ満たしてる感じ。残念ながら、最も美しいモード「ハイクオリティ」では、動きがガクガクしちゃって凄くストレスを感じやした。中間設定の「クオリティ」モードじゃないと、ゲームとして成立しませぬ。初期VistaマシンやXPマシンを使ってる人は、体験版で動作チェックしてから買うのが無難だろうね。ちなみに、中間設定の「クオリティ」でも、美しさはなかなかのもの。それほどガッカリせずに遊べます。
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さて、ゲーム本編だけど、正直なところ微妙な仕上がりでござった。イリュージョンの3Dゲームってコスチュームがたくさん登場し、自分好みの衣装を着せられる作品が多いのだが、本作には着せ替えモードはない。拙者的にはエロ下着を揃えることがゲームを続けるモチベーションだったりするので、衣装やアクセサリー収集がないのはかなり痛い。というか、コスプレモードがなくても、それなりに遊べるのならOKなんだけど……。なにせ1プレイが30分程度で終わっちゃう短さで、1キャラをコンプするのに1時間もかからない。約3時間程度で遊び尽くせちゃうボリュームは、フルプライスのソフトとしてはかなり物足りないね。プレイヤーが長時間楽しく遊べるよう、システム面でもう一工夫欲しいところだ。
また、操作性もイマイチしっくりこなかった。マウスをグリグリするシーンは、わずか数秒でハートゲージがたまって終わっちゃうし、視点・アングルの切り替えも不便でやりにくい。コントロールキーを押しながらマウスを動かすので、両手がふさがっちゃうのねん。やっぱりこの手のゲームは、片手操作でサクサク進められるようにするのが良心的な設計だと思う。まぁ、操作性の問題は慣れれば気にならなくなるので、そんなに致命的ってほどじゃないけどね。
ちょっとダメ出しが多くなってしまったが、最新マシンでプレイしてたらもう少し違った感想を抱いたかもしれない。中間設定でも肌の質感や瞳の光沢のリアルさに驚かされただけに、フルスペックで遊んでいたらもっと感動していたかも……。マウス操作で肌をクリックすると、指圧で肌が凹む演出なんかもスゴイし。肌の質感、表情の豊かさは圧巻だね。会話中、女のコの顔を指で悪戯すると、セリフがモゴモゴする演出もリアルで驚いたっす。また、さきほど操作性の問題を指摘したが、Webカメラを使ったハンドフリーのT-CAMシステムを試せなかったので、こちらも加点となる可能性を秘めている。そういえば、マウス2個同時操作対応も試せなかったなぁ……。なんか、拙者のマシン環境がポンコツすぎて、このゲームを正統に評価できたか自信がない。新システムを試せる環境を持っている人と、そうでない人で評価はバラけるかも。
(by イ・ヤン提督)