しすたー・すきーむ2
M de PINK | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
パッケージ版:9240円(税込) ダウンロード版:7800円(税込) | 1Play8時間 | 属性:姉 |
難易度:8 | 2010/2/19発売 | オススメ:☆☆☆ |
2人のお姉ちゃんと一緒に無理難題を解決
2人の姉を持つ主人公は、周囲からは完全にシスコン扱いされていた。なんとかしてシスコンから脱却しようとする主人公だったが、その矢先、1通の脅迫状が携帯に届く。その内容は長女の梁川あまねの胸を触れというもの。脅迫はさらにキスから愛撫へとエスカレートしていき、主人公は次女の梁川美咲と共に脅迫の要求をクリアしながら、脅迫者を捜そうとするのだが!?
©M de PINK
正体不明の脅迫者の要求によって、お姉ちゃんとHなことをすることになるという展開は前作とまったく同じ。ただし、前作ではお姉ちゃんが1人だったのに対し、今作ではお姉ちゃんは2人。前作でもそうだったけど、脅迫されているといっても鬼畜な雰囲気はまったくといって良いほど感じないね。このゲームの目的はあくまでもお姉ちゃんとイチャラブすることであり、お姉ちゃんが2人になったことでイチャラブ度も2倍というところなんだろう。
では、そのコンセプトは実現できていたかというと、可愛いヒロインとイチャイチャという場合、最も重要になるであろうキャラクター性はほぼ文句なしの出来。長女のあまねは前作のヒロイン・安城万里音と同じくブラコンでスキンシップ過剰のお姉ちゃんで、万里音と決定的に違うのは、あまねはかなりの腹黒キャラであるということ。目的のためには手段を選ばず、悪いことであっても平気でできてしまうキャラだ。ただし、それはあくまで弟や妹のためならばという条件付きなので、プレイしていて嫌悪感を感じることはなかったかな。むしろ、可愛い腹黒という感じで、ポイントアップ。もう一方のヒロインである美咲はちょっと好みが分かれるところかも。口より先に手が出る性格だし、体型もかなり福々しい。けど、ツンデレな態度を取りながらも弟が大好きというのを隠し切れていないのは可愛らしくて良い感じなんじゃないかな。
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さらになんといっても素晴らしいのがINO氏が原画のCGだろうね。往々にして綺麗なCGからはエロさを感じないということも多いわけだけど、INO氏の絵は綺麗さとエロさが高いレベルで両立しているように感じる。このCGを見ることができただけで、本作をプレイした甲斐があったなと思わせてくれるほどだ。スレンダーでありながら巨乳なあまねはもちろん素晴らしいし、個人的には美咲がかなりのお気に入りだったりする。美咲は福々しいと書いたけど、立ちキャラは確かにかなりのぽっちゃり型。だけど、イベントCGになるとアングルの取り方などの関係もあると思うんだけど、デブという感じはしなくなり、ムッチリとしたエロさが感じられるんだよね。スレンダーじゃないヒロインなんて認めない! という人にはキツイかもしれないけど、肉感的なキャラが好きという人ならツボにはまるんじゃないかな。
キャラもCGも素晴らしい本作ではあるんだけど、気になる点もある。まず、キャラ別の個別シナリオが存在しないこと。主人公は脅迫者からの要求を美咲と一緒にクリアしていくことになるので、あまねの方は印象が薄くなってしまった。ゲーム後半ではあまねと一緒に要求をクリアすることもできるようになるんだけど、できれば最初からあまねを選択可能にして、キャラごとにシナリオを用意して欲しかったところだ。次にゲームがかなり作業的になっていること。ゲームをクリアするために同じコマンドを何度も選択しなければならないのは、ちょっとばかり辛いところだ。システム面に目をやると、回想モードに登録されないHシーンが大量にあるという前作の欠点は解消されている。しかし、今度はCGモードがかなり使いにくくなっているのはいただけない。CGモードはサムネイルが表示されるんだけど、異なるCGであっても同じサムネイルが表示されるので、サムネイルの意味がないんだよね。もうちょっとプレイヤーのことを考えて欲しかったなぁ。さらに、CG枚数も問題で、本作ではイベント数は多いんだけど、CGの使い回しが非常に多い。違うコマンドを選んでも表示されるCGが同じというのはねぇ……。なお、CG枚数は差分抜きで62枚。正直なところ、これはミドルプライスの枚数だ。せめてあと20枚は追加して欲しかった。
せっかく魅力的なヒロインを用意しておきながらシナリオが用意されていなかったり、エンディングが酷くあっさりしたものだったりと、開発時間が足りなくなって制作途中で投げ出してしまったんじゃないかと邪推したくなる本作。素材は一流なんだけど、調理の仕方がまずかったという印象だね。ストーリーのメインとなるのは次女の美咲なので、ムッチムチなキャラが好きで、INO氏の絵が好きという人にはオススメというところかな。オススメ度は☆3つだ。
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(by Suno)