痴女の館〜痴的な女主人〜

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妖艶な女主人の住む館で始まる淫靡な日々

©黒雛

東京の大学に進学することになった主人公は、遠縁の親戚が暮らす豪華な屋敷に住むことになった。屋敷の住人は妖艶な女主人、鞠香とメイドの聖香だけ。贅を尽くした屋敷と美しい住人たちに喜ぶ主人公だったが、彼の屋敷での役割とは、鞠香の性欲を解消することだった。異常な性欲を持つ鞠香に翻弄される主人公だったが……。

一種の館モノと言っていいのかな？　豪華な館で妖艶な女主人とＨをしまくるというのが、このゲームのストーリー。と言っても、外界から隔絶した洋館というわけではなく、主人公は普通に外出して商店街を歩き回ったりしているけどね。なので、どこにも逃げ場がないという館モノ特有の雰囲気はあまりない。主人である鞠香も公式サイトでは「威圧感のある女王様」となっているけど、ゲーム中に登場する鞠香は、Ｈのとき以外は人当たりの良い奥様という雰囲気だし。ただ、エンディングは完全はハッピーエンドというのは存在せず、後味の悪いものばかりになっているのは要注意。スッキリしたオチが好きという人は納得がいかないかもしれない。反対に館モノらしいダークなオチを期待していた人は楽しめるんじゃないかと思う。

Ｈシーンはというと、鞠香と聖香とで対照的だ。鞠香とのＨシーンは受け、責め両方アリの濃厚なもの。主人公はやや早漏気味だけど、イってもフェラやパイスリで強制的に勃たせられて2回戦、3回戦へとなだれ込んでいく。主人公の方もそれを嫌がっているわけではないので、非常に濃厚なエロを楽しめるはずだ。もう一方の聖香とのＨシーンは主人公責めがメイン。主人公に責められ、人形のようだった聖香がしだいに感じ始めて……というシチュエーションが楽しめるものとなっている。2人のＨシーンは好対照で、プレイしていて飽きがこなくて良い感じだね。CGも一部に構図のおかしいものがあるけど、おおむね良好。骨太というか、ムッチリした感じの絵柄もゲームの雰囲気に合っていて、エロさを醸し出しているしね。なお、CG枚数は差分抜きで32枚、イベント数は18となっている。イベントの尺も長めなので、抜きゲーとして十分に楽しめるかと。

©黒雛

ただし、プレイしていて2点ほど気になったところも。まず、CGとイベントの内容が合っていないところがあったこと。聖香は貞操帯を着けさせられているはずなのに、CGではそれが描かれていなかったりね。細かいことかもしれないけど、結構気になってしまった。そしてこのゲームの最大の問題点は、シナリオの整合性がとれていないことだろう。物語前半は問題ないんだけど、後半に入ると主人公の行動に一貫性がなくなり、かなり違和感を感じてしまった。主人公は媚薬を投与されているという設定なので、後半に入ると主人公が壊れかけているということを表現したかったのかもしれないけど、それならそれで主人公が理性を失いかけているという描写が必要だったはず。そういった描写を飛ばして主人公の支離滅裂な行動を見せられてもね……。こういう部分にもっと気を遣っていれば、さらにインモラルな雰囲気が出たと思うんだけど。

キャラクターやエロは良かったんだけど、ストーリーの不整合が折角の良さをスポイルしてしまったというのがプレイを終わっての感想かな。主人公が鞠香の肉欲に取り込まれ、しだいに理性を失っていくという描写があれば、評価は大幅にアップしたと思うだけに、ちょっとばかりもったいなかったね。というわけで、おすすめ度は☆2つとしておくけど、ストーリーの細かい部分は気にしない、妖艶な熟女とエロいことができればそれで満足という人ならば、大きな不満は出ないはず。その場合は☆1つプラスして考えても良いかもしれない。

   使い方

攻略

低価格ソフトとしては分岐が複雑で、フラグとなるものが見つけにくい。1つでも選択を間違えると違うエンディングに行ってしまうことがあるので、こまめにセーブしつつ進めて欲しい。

（by Suno）