しろくまベルスターズ♪
PULLTOP | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
10290円(税込) | 1Play9時間 | 属性:サンタクロース |
難易度:2 | 2009/12/11発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
サンタと共にプレゼントを配ろう
サンタのそりを引くトナカイになった主人公・中井冬馬は新設された支部・しろくま町に赴任することになった。そこでコンビを組むことになったサンタは、サンタ学校時代の同期・星名ななみだった。さらに、ニューヨーク支部のエース・月守りりか、とんでもなく引っ込み思案な柊ノ木硯が加わって、しろくま町支部は前途多難。冬馬たちはクリスマスイブにプレゼントを配ることができるのか?
©PULLTOP
このゲームは主人公がトナカイ、ヒロインがサンタクロースという特異性はあるものの、基本的なストーリーとしてはありふれたもの。問題児の女のコたちが集まり、衝突しながらも固い友情で結ばれていく。そして、友情と努力と根性で大きな困難を乗り越えていく。ものすごく大雑把に言ってしまえば、このゲームのストーリーはそんな感じだ。そう言う物語のゲームってPULLTOPを含めて過去にたくさんあったし、悪い言葉で言えば使い古されて手垢の付いた物語ってことになるだろう。でも、手垢の付いた物語と言うのは、言い換えれば王道ってことであり、安心して楽しむことができる物語でもあるんだよね。なんと言っても、世界観が素晴らしい。悪人が1人もいない、優しい世界とでも言えば良いのかな。まったりとした日常を楽しみたいという人には最適なゲームだね。以前にレビューを書いた『てとてトライオン!』もそうだったけど、PULLTOPは日常を描くのが上手いなぁ、と。ただ、『てとてトライオン!』なんかに比べるとギャグ要素は控えめになっているので、その点は要注意かな。
©PULLTOP
プレイしていて残念だったのは、細かい部分の設定が不十分だったこと。例えば主人公たちは巨木に作られたツリーハウスに住むことになるんだけど、その最上階には天狗が住むという祠がある。この祠、意味ありげに出てきたわりには、ゲーム後半では完全にスルーされている。あるいはサンタやトナカイの力の源であるルミナや、ルミナの存在しない真空地帯などの説明も一切ナシ。細かい部分まで世界観をしっかり作り込むことによって、物語に奥行きが出ると思うんだけど、世界観が大切なゲームだけに、こうした部分はしっかりと設定して欲しかったなぁ。それから、ルートによって物語の雰囲気が変わってしまうのも気になった。もちろん、ルートによってストーリーが違うわけだから雰囲気が違うのは当たり前。でも、キャラの性格まで変わってしまうのは、ちょっと問題だろう。シナリオライターが複数いることの弊害なんだろうけど、統一感を大切にしてもらいたかったね。あと、個人的に1番残念だったのが、サンタ先生が攻略できなかったことかな。どてらを着たサンタさんなんて、良いと思うんだけどなぁ……。
Hシーンは星名ななみ、柊ノ木硯は2回、鰐口きららが3回、月守りりかが8回となっている。キャラによってばらつきが大きいけど、きららのHシーンはあっさりと流されてしまうものも多いので、それほど極端なアンバランスというのは感じなかった。内容は特別濃厚って訳じゃないけど、主人公もヒロインも純情な性格なので、これは仕方ないかな。とりあえず、純愛系ゲームとしてはまずまずと言ったところだろう。その他、システム面では変わったところはないものの、特に問題もナシ。画面効果などの演出も鬱陶しくない範囲内で凝ったものになっているので、楽しめるんじゃないかと思う。ただし、CPU負荷が少々高めなので、Netbookなどを使っている人はエフェクトをオフにした方が快適かもしれない。トータルとしては、過去のPULLTOP作品が好きだった人ならプレイして損なしの良作。まったりした、穏やかな雰囲気の物語が好きな人なら、最後まで楽しめるんじゃないかと思う。オススメ度は☆4つだ。
攻略
選択肢が2回しか出てこないので、難易度は低い。4人のヒロインのエンディングを見るとタイトル画面に「エピローグ」という項目が表示されるようになるので、これをクリアすればゲームコンプリートだ。
第02話 | 急いでななみの所へ駆けつける |
第03話 | ☆セーブポイント |
ななみ | |
【ななみエンド】 |
第03話 | ☆セーブポイントから |
りりか | |
【りりかエンド】 |
第03話 | ☆セーブポイントから |
硯 | |
【硯エンド】 |
第02話 | きららの見えるものについて会話 |
電話を取る | |
【きららエンド】 |
(by Suno)