泡（あぶく）に魅入られた人妻－お仕事と割り切っていたはずなのに－

新人ソープ嬢になった人妻

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性に淡泊な夫に不満を感じて、天道寺朱音はソープランドで働くことにした。ソープランド経営者である主人公は朱音を一目見て気に入り、なんとか自分の店に繋ぎ止めておきたいと考える。だが、朱音は風俗初心者であり、普通に仕事をさせれば、逃げてしまうかもしれない……。そこで、主人公は朱音につける客を選び、引き留めと調教を同時に行おうと考えるが……。

ソープランドを舞台とした本作だけど、この設定の使い方が今ひとつだったかなというのが、第1の感想だ。本作のヒロインである天道寺朱音は、欲求不満解消のためにソープランドで働こうとする女性。当然のことながら主人公などに、なにかを強制されたりすることはない。なので、調教されるとか鬼畜っぽい雰囲気は皆無。ならばヒロインがド淫乱で客から最後の一滴まで搾りとるというくらいのエロを見せてくれれば、それはそれで面白そうなんだけど、朱音は欲求不満という割にはおとなしい性格の持ち主だったりするものだから、どうにも物語が盛り上がらないんだよね。現実のソープ嬢は鬼畜調教されることも、ド淫乱だったりすることもないだろうから、リアルといえばリアルなんだろう。だけど、これは「ゲーム」としてはどうなんだろう？　リアルさを無視してでも、鬼畜なりエロなりに特化した方がフィクションとして楽しめたんじゃないのかな。

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Ｈシーンは絶対数がやや物足りないかなという印象。イベントは6＋エンディング2種類で、トータル8。ダウンロード版で1600円という安価なソフトではあるけど、この数はちょっと寂しい。しかも、ストーリーが進んでも、イベントの内容にあまり変化がない。ストーリーの面で盛り上がらないと書いたけど、この変化の少なさからＨシーンの盛り上がりも今ひとつなってしまっているんだよね。じっくりと物語を読ませるようなゲームならＨシーンが多少変化に乏しくても作品として楽しめるけど、典型的なヌキゲーである本作で、これは結構致命的じゃないだろうか。ただ、シーンを単独で見れば、決して悪い作品ではない。イベント尺は低価格ソフトとしてはそれなりにとられているし、描写自体も薄いわけではないしね。あくまで、自分からソープランドに働きに来る女性をヒロインとした作品とヒロインの設定の食い合わせが悪かったということなんだろう。なお、CGは差分抜きで15枚となっている。ダウンロード版であれば価格相応といえるけど、パッケージ版を購入した場合はややコストパフォーマンスが悪いかな。

なぜソープランドを舞台にしたのか、コンセプトがちょっと曖昧になってしまった作品だったのかなというのが、トータルでの感想だ。ソープランドを舞台にして何を見せたかったのか、その点をハッキリさせればもっと面白い作品になったんじゃないだろうか。とりあえず、キャラクターデザインが気に入ったなら、プレイしても良いかなというところかと。オススメ度は☆2つだ。

攻略

   使い方

選択肢は3回出てくるけど、そこで若い男を選ぶか温厚な社長を選ぶかでエンディングが分岐する。中途半端に両方を選んでいるとバッドエンドになってしまうので気をつけよう。

（by Suno）