中の人などいない！トーキョー・ヒーロー・プロジェクト

怪人の中の人がイチャラブな恋愛

統京都23区にご当地ヒーローを置き、地域のPRに当たらせるという「トーキョー・ヒーロー・プロジェクト」が開始されて2年。しかし、ヒーローの正体は宇宙人の血を引く本物の超能力者であり、彼らの目的は統京都の武力支配だった。主人公・風間晃太郎は悪の秘密結社・BO団にスカウトされ、怪人の中の人としてヒーローたちの野望を挫くために戦うことになるのだった。

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本作をプレイしていて一番最初に気がつくところは、パロディ要素が非常に多いというところ。共通ルートも個別ルートも、とにかくいろいろなゲームやアニメ、ネットのパロディ満載。パロディネタが好きな人は楽しめるだろうけど、そうじゃない人はちょっと鼻についてしまうかもしれない。この点は好みが分かれそうなので、注意が必要かな。そして、物語は形の上では強大な力を持つヒーローたちに主人公たちが力を合わせて立ち向かうという、燃えゲーに近い感じだ。ただし、展開はピンチになると仲間たちの思いを受けて主人公が覚醒、パワーアップしてラスボスを倒すというお約束のもの。むしろ、このストーリー自体がヒーローもののパロディと考えた方が良いのかもしれない。また、本作には攻略可能キャラが4人いるのだけど、どのキャラのルートに入ってもストーリーの大筋は変わらないので、2周目以降は新鮮味がなくなってしまうのも残念なところだ。

ただ、この作品の見どころは別のところにあって、ストーリーはそれほど重要じゃない気もする。どこが見どころなのかといえば、やっぱりキャラ萌えだろう。この点に関しては結構レベルが高いといっていいんじゃないだろうか。美人なのにムッツリなヒーローの本堂絢乃に清楚なお嬢様っぽいのにＳで肉食系な桐原佐緒理、ツンデレのお手本のような神城優香、普段は尊大なのに恋愛では小動物のようになってしまう天元ルイと、魅力的なキャラが揃っている。さらに、個別ルートに入って完全に主人公とヒロインが両想いになっているのに、関係が進展しそうで進展しないラブコメの王道的展開も心地良い。もちろん、告白を済ませて恋人同士になってからは、バカップル全開のイチャイチャが繰り広げられるのも楽しいしね。

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Ｈシーンに関しては、あまり印象に残っていないというのが正直なところかな。Ｈイベントは各キャラ4回で、トータル16。数があまり多くないことに加え、内容的にもそれほどインパクトのあるイベントはない。シチュエーション的にも至ってノーマルだしね。まあ、ライトでコミカルなノリの本作で、Ｈシーンになったらいきなりアブノーマルになってしまうというのも困るから、これはこれで良いんだろうね。ちょっと気になったのが、Ｈシーンでもパロディネタを仕込んでいること。パロディの方に気を取られて、Ｈイベントに集中できなかった。個人的にはパロディが悪いとは思わないんだけど、Ｈシーンくらいはパロディ抜きで勝負して欲しかったな。ちなみにCGは差分抜きで通常のイベントCGが103枚、SDCGが36枚、ヒーローの立ちキャラCGが24枚となっているので、フルプライスの価格を考慮してもボリュームは十分だ。

熱血展開とか熱いバトルに期待すると肩すかしになってしまうけど、ヒロインとのイチャラブを楽しむのなら良作といえる作品かと。とりあえず、公式サイトのキャラクター紹介を見て、気になるヒロインがいるならプレイしても損はないんじゃないかな。というわけで、オススメ度は☆4つとしたい。

攻略

   使い方

シナリオに影響する選択肢は、共通ルートで出てくる2択のものが2回だけ。攻略可能キャラが4人なので、選択肢の4パターンの組み合わせをしらみつぶしにすれば、全エンディングをクリアできる。個別ルートに入ってからの、Ｈシーン中に出てくる選択肢はシナリオへの影響はない。これらの選択肢はCG差分が変化するだけなので、セーブ＆ロードで差分を回収すればOKだ。

（by Suno）