てとてトライオン!
PULLTOP | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:学園ラブコメ |
難易度:3 | 2008/8/29発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
手に手を取って学園のトラブルを解決!
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私立・獅子ヶ崎学園は最新のテクノロジーを利用した、近未来型全寮制学園。まさに地上の楽園……のはずだったのだが、巨大台風の影響でシステムダウン。復旧後もシステムの多くは機能を停止したままで、学生たちは気まぐれに起るトラブルに振り回される毎日。そんな学園に転校してきた主人公は、学園復旧委員会、通称獅子ヶ崎トライオンに加わり、学園中を奔走することに!
このゲームの主人公は、女のコと手を繋ぐことで通常はアクセスできない学園のシステム中枢にアクセス可能になるという設定。で、学園に起きたトラブルを解決するために、ヒロインたちと学園中を駆けずり回ることになると。物語はそれほど複雑なものではなく、基本的にこれだけ。とにかく最初から最後まで明るいドタバタが続いていくことになる。ゲーム序盤は明るいラブコメだけど、終盤になると鬱展開というのは良くあるパターンだけど、このゲームは最後までテンションの高いドタバタが続いていくことになる。どこぞの清涼飲料水の「スカッと爽やか」というキャッチコピーが似合いそうな雰囲気だ。公式サイトの製品概要ではジャンルが「真夏の学園で恋を謳歌するAVG」となっているけど、まさにそんな感じですな。後半に鬱展開になってしまうゲームというのは、物語に深味を出そうとしているんだろうけど、個人的にはこの作品のように、ひたすら明るいゲームというのは嫌いじゃないな。
そして、キャラクターの描き方も良い感じだ。攻略可能なのは織原夏海、十倉手鞠、蓮見一乃、胡桃沢鈴姫の4人なんだけど、どのキャラも負けず劣らず魅力的だ。4人も攻略可能キャラがいれば、1人くらいは好みに合わないキャラがいても不思議じゃないんだけど、このゲームに関してはすべてのキャラが好きになれたね。底抜けに明るくて夏の申し子のような夏海。クールに見えて主人公に甘えまくりの手鞠。一見大人っぽくて出来る女という雰囲気でありながら実はポンコツという一乃。正義感と行動力に溢れていながら空回りしまくりの鈴姫。どのキャラも甲乙付けがたい。さらに、ヒロインキャラ1人に1人ずつパートナーとも言える親友キャラがいるんだけど、このサブキャラたちも良い味を出している。サブキャラが良い感じにヒロインの魅力を引き立てているんだよね。できることならば、このサブキャラにスポットを当てたファンディスクをプレイしてみたい、などと思ってしまいましたよ。
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ただ、良いことばかりじゃないのも事実。気になった点もいくつか。このゲームは4人のヒロインをクリアするとグランドエンドというか、トゥルーエンドルートをプレイすることができるようになるシステムなんだけど、このトゥルーエンドルートがファンタジー路線になっている。ゲーム本編が近未来の学園のドタバタを描いたものになっているわけで、トゥルーエンドルートのファンタジー路線は浮いているように感じた。もっとはっきり言うなら、このルートは蛇足だったんじゃないだろうか。トゥルーエンドルートを作るなら、ハーレムルートにして欲しかったかな。また、全体的にシナリオが少々短めなのも気になるところ。もう少しこの賑やかな雰囲気を楽しんでいたい……というところでエンディングになってしまうんだよね。まぁ、無理に物語を引き延ばして、間延びしてしまうよりはいいんだけど……。
Hシーンも1キャラ4シーンあって、純愛系ゲームとしてはまずまずだし、キャラクターは魅力たっぷりだしと、十分に良作といっていい作品だと思う。ゲーム自体は非常に単純なので、ゲーム性を求めるプレイヤーには向かないけど、毎日がお祭り騒ぎのような、騒々しくて明るいストーリーが好きという人には安心してオススメできる1本。オススメ度は☆4つだ。
攻略
攻略可能キャラは4人、選択肢は2択のものが2回出てくるだけなので、選択肢総当たりでクリアできる。夏海、手鞠、一乃、鈴姫の4人をクリアすると、タイトル画面に「獅子ヶ崎の声」というコマンドが出現するので、これを選択すればコンプリートだ。
7月9日 | 体育館に向かう |
7月13日 | ☆セーブ1 |
獅子ヶ崎ロードに向かう | |
【夏海エンド】 | |
7月13日 | ☆セーブ1から |
ガードロボット格納庫に向かう | |
【一乃エンド】 | |
7月9日 | 大浴場に向かう |
7月13日 | ☆セーブ2 |
ガードロボット格納庫に向かう | |
【手鞠エンド】 | |
7月13日 | ☆セーブ2から |
獅子ヶ崎ロードに向かう | |
【鈴姫エンド】 |
(by Suno)