闇の声 特別編
Black Cyc | Windows98/Me/2000/XP/Vista | 640x480 |
ダウンロード版:2400円(税込) | 1Play5時間 | 属性:メイド、館モノ、凌辱、調教 |
難易度:8 | ダウンロード版:2005/10/24発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
堕ちてゆく男女7人の運命は…?
©Black Cyc
突然の嵐により船を失った7人の若い男女は絶海の孤島へと漂着する。無人島かと思われたその島には謎の洋館がたたずんでいた。怪しげな雰囲気は感じながらも他に頼るものがない一同はその館へと足を踏み入れる。そこでまっていたのは妖艶な女主人・小夜子と彼女に仕える美しいメイド・Kの2人。彼女たちに勧められるまま救助が来るまでこの館に滞在することを決めた一同だったのが…。そこは、妖悦淫靡なる世界への入り口だった…。
館に招き入れた7人の男女を女主人とメイドが淫靡な世界へと導いていくといういかにも妖しい雰囲気のストーリー。彼らが持つ『隠された自分』の姿を開花させるため、プレイヤーが館の住人となって暗躍します。ターゲットを小夜子かKのどちらで接触させるかにより開花する方向が変わり、それぞれ別の堕とし方を見ることができる仕組みになっています。ジャンル的にいうと調教ゲームに近いシステムとなるので淡々と接触を続けていくだけという印象は受けましたが、プレイし続けていくとそれだけではないことがわかりました。堕としたキャラを使ってまだ平常を保っているキャラに接触させたり、快楽に目覚めた者同士でプレイを発生させてみたりと、簡単なシステムながらパターンが豊富です。堕落させる方向性が2種類あるためにHのパターンが飛躍的に増えている点は見逃せないと思いますね。一見すると簡単なエロゲー、でも実は奥の深い非常に濃厚なエロスを味わえる作品だといえるのではないでしょうか?
©Black Cyc
残虐性の高いシーンやオカルトホラー的なジャンルの作品を作ることで評価を得ている『Black Cyc』の処女作となったのがこの作品の原型、それに追加要素を加えてアップグレードさせたものがこの作品となります。1作目というもあってか、ここではまだ近年のような過激な描写こそありませんがどことなく普通の作品にはない独特のエロスを漂わせていることは感じました。方向性としてはエロ重視の凌辱ゲームなわけですが、それだけではない雰囲気があります。『闇の声』シリーズが3作目まで続いたこと、今でもこのメーカーが確固たるポジションを保っていることからもそれが伺えます。CGなどに癖はあるものの、一味違った、より深いエロゲーを求める人には強くオススメしたいシリーズです。
『Black Cyc』作品が敬遠されがちな要因として、ゲーム難度の高さがあるというのは間違いないでしょう。本作でも基本は毎日好きなターゲットを調教するだけと簡単ですが、それを6人全員、しかも完全にやり通さなければ真のエンディングを見ることができません。ゲーム期間が30日と短いこともあり、軽い気持ちでプレイしていたのでは辿り着くことは難しいでしょう。6人全員を完全に堕落させることでラスボス的な位置付けである7人目・太刀川七海のHが発生、そして真の結末を迎えられます。達成は困難ですが、堕とせなかったキャラを征服できた時というのは鬼畜な人にはとても嬉しい瞬間だと思いますし、実際Hイベントは美味しいと思いますのでぜひともそこまでプレイしてほしいですね。真の結末まで見届けてこそこのゲームを購入した意味が出てくると思います。これは多くの『Black Cyc』作品にいえることですが「最後まで結末を迎えられると凄く面白いが、そこまで行くのが…」というパターンがあります。実は凌辱や残虐ばかりなだけでなく涙を誘うような感動的なシナリオもあるんですよ、このメーカーの作品には。それをぜひ多くのゲームファンに味わってほしいと思います。
(by RYO)