おねがい♪　ご主人さまっ！〜弥生編〜

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いつか絶対、ご主人様にしちゃいますからね？

自分だけの安らげる家を求めていた主人公の三条朔は、祖父の遺産で念願だった家（館）を手にすることができた。その屋敷にはメイドの鹿目静宮が付属していたのだった。遺言で静宮をメイドとして雇うことになる。国際免許の取得が必要なメイドは主従の契りを持ってご主人様に仕えることになるという世界においては、最上の主従の契りは「しぃし〜（CC）」なのであった。主従の契りを結び、新たな生活を始めることになったのだが、どうやら手にした館の規模では侍女法によるとあと最低でも3人の正規雇用のメイドが必要となるらしい。学生の身でそのような大金を用意できない主人公は、住み込みのメイドを5人雇うことで凌ごうとする。だが集まったメイドはちょっと普通ではない人たちばかり……。朔の生活はどうなってしまうのやら？

この作品は2006年11月24日に発売された『おねがい♪　ご主人さまっ！』のヒロインを1人に絞ったダウンロード版となる。ほかのヒロインも個別にダウンロード版が発売されているが、オープニングは本作のみとなるので注意が必要だ。パッケージ版はヒロインが5人（＋1!?）いたのだが、ダウンロード版は2007年5月2日現在で4作品4人ぶんしか発売されていない（※）。好みのヒロインの作品だけを購入するならばダウンロード版がお買い得だが、4作を買うだけでパッケージ版の定価を超えてしまうので気になるヒロインが複数いる場合はパッケージ版の購入も検討してみたほうがよさそうだ。パッケージ版と異なりヒロインが固定のため、パッケージ版とは出現する選択肢の数が異なる。ヒロインのルートを決めるための選択肢は基本的に出現しないので、難易度は下がっているといえるかな。

※(2007/05/09追記)えらん編に静宮のエンディングがあることが確認できたため、ダウンロード版を全部購入すればパッケージ版と同等の内容で楽しめます。

©2006 Abelia

本作のヒロインは魔法少女の弥生。朝起きられず、誰かに起こされないといつまでも寝続けてしまうというちょいと困ったお方。大飯ぐらいで朔の弁当を奪い取って食べることもあるが、エビだけは大の苦手。朔のメイドになりたくてあれこれとやってくるが空回り……。とまあ、ここまで書けばその設定から予想できるように、本作はコメディがストーリーの売りとなっている。ネタ的にコメディ部分は好みが分かれそうな部分があるような気もするが、軍事ネタ好きなら楽しめると思う。なぜメイド系ゲームで軍事ネタっていわれても困るんだけど、シナリオライターの趣味なんでしょうね。軍用の機甲侍女（バトルメイド）なんてのも登場しているし。あと、弥生はご主人様をないがしろにして我が道を行くという感じなので、特にメイドっぽくない気がする。

Ｈシーンのほうはというと、設定的に放尿が「どどーん」とくるので、属性のない人は少々戸惑ってしまうかもしれない。ほとんどが「しぃし〜」であって本番はあまりない感じだ。しかも飲まされたりもするから趣味が合わないと戸惑いそう。あとは素股でＨとか、なんでエロゲーでそうなるかな〜という展開があったりする部分が微妙かなと感じる。

ゲームのシステムは選択肢が出現したときにマウス操作でクイックセーブが使えないのがイマイチ使いにくいが、キーボードでSを押せばいいのでさほど問題ではないかな。CG回想は29枠、シーン回想は23種類となっている。テキスト量も結構あるのでじっくり読みながらプレイするとかなり時間がかかると思う。

『おねがい♪ご主人さまっ！』の絵柄が好みで、天然エロエロ娘がイイという人は、この弥生編をプレイしてみるのがよいと思う。オープニングがあるので、ほかのヒロイン編よりやや高いけどね。そうそう、館モノは炎上するシナリオがないとダメだよねって人も安心だよん。シナリオはコメディ部分も終盤の展開も悪くはないとは思うんだけど、エロのほうの内容で人を選ぶのもあるし、なによりも男同士のカラミにかなり引いてしまったのでお薦めは☆☆☆-といったところかな。対象となるユーザー層が全然違う腐女子向けの要素をなんで混ぜるのさ、という感じる人が多いんじゃないんですかね。ゲイなシーンなんか見たくないよっ、という人にとってはお薦めを1〜2（嫌悪度による）を差し引いたほうがよいかもしれません。ウホッなシーンを見たくない人はそのルートを見なければいいだけだけど、マイナス的に感じるでしょうからね。

   使い方

攻略

パッケージ版と出現する選択肢が若干違うのでSunoの攻略チャートを元に弥生編のチャートを用意してみました。チャート中で併記している選択肢はCG分岐を回収する部分。セーブして左側の選択肢を選んでCGを回収し、イベント終了後にロードして右側の選択肢を選んでプレイを継続してほしい。なお、ウホッなシーンを見たくない人は由紀のルートをプレイしないほうがよいかも？

（by 天城螢）