兄嫁はいじっぱり
TinkerBell | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:3150円(税込) | 1Play7時間 | 属性:人妻 |
難易度:8 | 2007/4/20発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
2人の人妻に囲まれた生活の行方は?
両親を亡くし、兄夫婦と一緒に暮らしている主人公。兄嫁の葛城舞は両親の遺産である花屋を引き継ぎ、主人公も半ば強制的にそれを手伝わされていた。ところが、舞が出産したことにより、2人で店を切り盛りすることが難しくなってきた。そこで、手伝いに来てくれたのが舞の学生時代の先輩である高間梢だった。美しい梢に心惹かれる主人公だったが……?
©TinkerBell
TinkerBellお得意の人妻モノAVG。これまでの『人妻♪かすみさん』シリーズとはシステムがちょっと違って、第1部と第2部の2部構成になっている。第1部では舞か梢と主人公が結ばれるまで、第2部はその1カ月後の物語になっている。ハッキリいって、このシステムは失敗だったような気がする。たとえば、第1部のラストで酒の勢いでHしたはずなのに、第2部ではいきなり好感度マックスのラブラブ状態だったりするのは違和感アリ。第1部と第2部の間にある空白の1カ月の間に何が起こったのかをしっかりと描いてほしかった。酒の勢いでHしてから、ラブラブ状態になる過程を見たいと思うのは自分だけじゃないと思うんだけどなぁ……。
それと、このゲームでは選択肢に隠しパラメータが設定されていて、そのパラメータによって純愛かエロエロかにイベントが分岐するシステム。パラメータの変動は第1部から始まっているんだけど、ゲームがどういう状態になっているかプレイヤーに分かるのは第2部のHシーンになってから。しかも選択肢はどういう効果をもたらすのか判断しづらいものがほとんど。結果的にゲームをコンプリートするためには、何度も繰り返しプレイする必要が出てくる。それなりにプレイ時間のかかるゲームでこのシステムは辛すぎる。選択肢ごとにパラメータの変動が分かるようにするか、一般的なコマンド選択型AVGにしたほうが良かった気がするね。
©TinkerBell
第1部と第2部の間に空白の1カ月があることもあって、シナリオ的にはイマイチ感情移入できなかったけど、エロは充実。イベント数が多いこともあるし、1つ1つのイベントの尺も長め。シチュエーションも普通のHはもちろんのこと、電話で旦那と話しながらとか、寝ている旦那の横でHをしたりといった人妻モノでは定番のシチュエーションは当然押さえているし、ハメ撮り、コスプレ、SMとバリエーション豊富。ただし、基本的に純愛路線のゲームなので、人妻を調教するといった鬼畜なシチュエーションはナシ。SMといっても、愛あるプレイという感じだ。さらに同じシチュエーションであっても1回目と2回目で微妙に内容が違っていて、2回目の方がヒロインが積極的だったりと、なかなか芸が細かい。単純にCG枚数だけでなく、1つ1つのイベントをじっくりと楽しみたいという人に向いていそうかな。CG枚数に関しても差分抜きで88枚あるので、決して少ない訳じゃないしね。舞と梢の音声を当てている声優も、実力のある人なので、演技力の面も問題なしだ。
Hシーンの充実ぶりは、純愛系人妻ヌキゲーとして楽しむことの出来る良作だと思う。それだけに集中してエロを楽しめるシステムになっていなかったのが惜しかった。もっとシンプルなゲームシステムにして、エロを堪能できるようになっていれば、さらに評価は上がったんだけどねぇ……。ともあれ、実績ある原画家、バリエーション豊富なHシーンを楽しめるということでオススメ度は☆4つ。CGが好みならプレイしても損はない良作でしょう。
(by Suno)